白緑ミラクルスタービート

ある日、カードを買い漁っていた俺はふと目をとめた。
「聖霊龍王ミラクルスター？」
見知らぬ名前のカード。
それもそうだ。復帰したての俺には到底知ることのないカードだったからだ。
テキストを読んだ瞬間、ほぼ聖天使クラウゼ・バルキューラの上位互換だということに驚愕した。同時にＤＭもインフレが進んでいるなと時の流れを実感する。
そして値段を見て愕然とした。
「……50円……？」
恐ろしいインフレ具合である。誕生日にバルキューラを1600円で購入しはしゃいでいた幼き日の記憶が蘇ったのは言うまでもない。
他にもあるのかと探したところ３枚しか見つからなかった。
だが満足はしていた。150円……自販機で飲料を買ったようなものだ。
家路につく俺の瞳は童心に帰ったかのように輝いていたことだろう。思い出はプライスレスである。

さっそくデッキを組んでみる。
聖霊龍王ミラクルスター（50円）のテキストを読んだ時、攻撃的な効果だと思った。

■進化―自分の光のクリーチャー1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体選び、タップする。そのクリーチャーは次の相手のターンのはじめにアンタップしない。
■T・ブレイカー

ブロッカーが２体並んでいようが２回攻撃を通すことができる突破性能。同時に、殴り返しがされない防御的な効果も併せ持っている。ビートするしかないと俺の本能が語りかけてきた。

構築段階で問題になったのは、６マナ必要なこと、進化元確保の二点。
６マナいるならマナ加速すればいいじゃないと自然が入り、進化元は光文明全般と広範囲なおかげで数をばらまけば簡単に確保できる。
そのためばらまきかたは超次元のアンタッチャブルがコスパで優れてるんじゃないかと安直に決定。
ただ呪文メタの存在があるため他の方法も模索した結果、あるカードに行き着いた。

光流の精霊ガガ・カリーナ
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト５以下の光または水のサイキック・クリーチャーを１体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。

パワーも3500と十分。採用。ついでにヨーデル・ワイスもいた。進化元が増えるよ、やったね。
そこでふと思う。５マナで１体踏み倒すことができるコイツらを、さらに踏み倒すことができる奴はいないかと………いた。

指令の精霊龍　コマンデュオ
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを１枚引く。その後自分の、進化ではない光のコスト５以下のクリーチャーを１体、手札からバトルゾーンに出してもよい。■W・ブレイカー

コマンデュオからガガカリーナ、アンタと繋ぐと、手札消費一枚で場にクリが３体並ぶという謎の現象が発生した。
この時点でガガカリーナを進化元にミラクルスターを出すと、トリプル、ダブル、アンタと即死打点が完成する。
ついでのようなＷブレイカー。指令、マジイケメンですわ！抱いて！

メモ用

上記の要約
聖霊龍王ミラクルスターが使いたい。６マナ域持ってくため自然のマナ加速、進化元であるアンタばらまき用超次元呪文とクリ、踏み倒しの神コマンデュオ、余ったスペースに手札補充投入→完成

基本的な流れ
３ターン目のマナ加速からミストリエスに繋ぎ、６マナでコマンデュオ降臨による進化元大量確保、最後はブロッカーの無力化や殴り返しのケアができるミラクルスターをぶっぱなせ

※今現在、このデッキは革命スタートデッキ「ルシファーの時間停止」にとって代わられています
※復刻版　http://dmvault.ath.cx/deck1264505.html