スポンサードリンク

デュエルマスターズ 掲示板

掲示板DM総合雑談板 ≫ スレッド : DMオリカスレ連動 オリジナルデュエルストーリースレ
名前 コメント
2017-08-03 13:56
お久しぶりです。皆様忘れているかも知れませんが、デュエル回を投稿します。

デュエル物語(仮) 一章 第8話 「《びっくり!ドッキリ!ジョーカーズ!》vs《非業な斬撃デスサイズ》」


「さあ、真のデュエルの始まりだ!」
DJデスサイズの合図により、廃倉庫が変化し、遥か上空にあるような丸い足場の空間に変化した。
「ここはどこなんですの?」
「ここは真のデュエルフィールドだ!ここは命を賭けてデュエルをする場所だぜ!細けぇことは気にしねえで、デュエルを始めるぜ!」

《びっくり!ドッキリ!ジョーカーズ!》vs《非業な斬撃デスサイズ》

「先攻は俺がもらうぜ、ドロー、マナをチャージして、1マナ使って、「カルマの集まりし場所」を展開するぜ!」
そう言って展開すると、周りの空が赤く染まり、目の前の空間に無数の墓石が現れた。
「な、なんなんだこれは、」
「これこそが、俺たちの部隊の幹部のみに行うことが許された、真のデュエルさ!そして、ターンエンドだ」
「僕のターン」
巧がそう言うのと同時に、目の前の墓石が赤く染まり、2体の亡霊を引き寄せた。
どうやら業 ボマーズとパーリ騎士が吸い寄せられたようだ。
「ドロー、マナをチャージして、呪文、ジョジョジョ・ジョーカーズ!効果で、ヤッタレマンを回収!ターンエンドだ」
「俺のターン」
また、引き寄せられたが、今度はヤッタレマンの亡霊だけであった。
「ドロー、マナをチャージして、一番隊 チュチュリスを召喚だ、ターンエンド」
「僕のターン」
今度はバイナラドアとダチッコ・チュリスが落ちた。
「ドロー、マナをチャージして、ヤッタレマンを召喚!ターンエンド!」
「俺のターン」
今度落ちたのはバッテン親父だけであった。
「さあ、ソッコーできめるぜ!さあ、来い!深淵の底で生まれし死の使者よ!デ、デ、デスサイズ、ドロー!来たぜ、俺の切り札!覚悟しろよ、マナをチャージして、B・A・D発動だ!」
そういうと、巧の近くから魂が空へと飛び、それが3つの歯車となった。
「2マナで、チュチュリスをヒット"DMS"デスサイズにNEO進化だ!」
そういうと、チュチュリスを真紅の霧が包んだ。霧が晴れると、そこには死神のような姿に大きい鎌を持ったクリーチャーがいた。
「いくぜ、デスサイズで攻撃するとき、アタックチャンス発動だ!呪文、デスサイズ・ビート!今回は生の力を使うぜ!」
そういうと、デスサイズは輝き始めた鎌を掲げた。
「効果で、俺は山札の上からクリーチャーが2体出るまで表向きにする!そして、その中のクリーチャーを全てバトルゾーンに出す!さあ、何が出るかな?」
そういうと同時に、デスサイズは鎌で空間を切り裂いた。
「お、いいじゃねえか、まず、業 バネットを出して、それをザンゲキ戦車 サイズ8SにNEO進化だ!まず、業 バネットの能力発動!さあ、墓地を肥やすかカードを引かせるか選びな、」
「……じゃあ、墓地を肥やします」
「ちょっと、巧、それでいいんですの?」
「うん、まあ、クリーチャーが落ちるばっかりって訳ないし」
そういうと同時に、バッテン親父2体が落ちた。
「え、ちょっと、嘘でしょ!」
「はあ、巧くん、そういうことも考えないといけないんだよ、ねぇ、三冠王さん。」
「つべこべいってねーで、こっちに集中しやがれ!まず、サイズ8Sの能力で、ヤッタレマンを破壊だ!」
ヤッタレマンは逃げようとしたが、サイズ8Sのデスサイズからは逃れられなかった。
「そして、デスサイズでW・ブレイクだ!」
そういうと、デスサイズは巧に襲いかかり、それを防ごうとしたシールドを砕いた。
シールドを破片は四方八方に飛び散り、巧を切り裂いた。
「ちょっと、ホントに怪我してるじゃありませんか、どういうことですの?」
「なるほど、本当に命を賭けたデュエルってことですよ、三冠王さん。」
「じゃあ、負けたら、本当に……」
「うん、そういうことだね、」
「巧!シールドトリガーはあったんですの?」
「いや、なかった。」
「ハッハー!、どんどんいくぜ!サイズ8SでT・ブレイクするとき、カルマ7発動!サイズ8Sを、アンタップだ!」
サイズ8Sに魂が7柱入ると、またエンジンがかかった。
「はっはー、これでお前の負けだな、」
「いや、まだ、俺は負けてねぇ!」
「何を、うわっ、まぶし!ふんっ、こっからどうやって流れを変えるんだ?あぁ?」
「スーパー・シールドトリガー発動!タイム・ストップン!効果で、デスサイズをデッキ送りに、さらに、スーパーボーナス発動!このターン、お前のクリーチャーは攻撃できない!」
「ふんっ、だからなんだ、次のターンお前をぶちのめせばいい話だ。」
「まだあるんだな、シールドトリガー」
「何ぃ!」
「スーパー・シールドトリガー発動!ジョーカー・ドア!効果で山札の一番上を表向きに!それがコスト3以下のジョーカーズ・クリーチャーならばバトルゾーンに出す!出たのは!パーリ騎士だ!能力で、墓地のパーリ騎士をマナゾーンに!」
「おいおい、パーリ騎士だけじゃどうしようもないぜ!」
「ジョーカー・ドアのスーパーボーナス発動!さらに山札の一番上を表向きにする。今度はバイナラドアだから、手札に加える!」
「ふんっ、不発だったな!」
「まだ分からないぜ!この効果でまだクリーチャーをバトルゾーンに出してないので、さらに山札の上を表向きにして、よっしゃ!大当たり!パーリ騎士を巧の技 ディール・ザ・トランプにNEO進化だ!」
そう言うのと同時に、パーリ騎士がきらめき、パリッとしたスーツに身を包んだクリーチャーが現れた。
「ディール・ザ・トランプの能力発動だ!、俺もお前も全ての手札を捨てる!」
「ちっ、クソが……」
「さらに、俺は山札の上から5枚を見て、その中からカードを2枚手札に加える!」
「ちくしょう、ターンエンドだ」
「俺のターン」
今度はヘルコプ太が落ちた。
「さあ、いくぜ!相棒!決まりきった型なんてくそ食らえ!定型の向こう側から引き寄せてやるぜ!ジョ、ジョ、ジョ、ジョーカー・ド・ロー!来たぜ!俺の切り札!」
「さあ、あいつをぶちのめしてやろうぜ!タックー!」
「ああ!マナをチャージして、ディール・ザ・トランプでW・ブレイクだ!」
「ちくしょう、シールドトリガーはない……」
「そして、攻撃の終わりに、ディール・ザ・トランプの能力発動だ!山札をシャッフル、その後、手札を1枚山札の上に置く。そして、山札の一番上を表向きにして、それがジョーカーズ・クリーチャーならば、バトルゾーンに出す!いくぜ!相棒!ジョーカー・トランプをバトルゾーンに!」
「さあ、いっちょ暴れてやるか!」
「そして、ターンエンドのとき、能力発動!俺の手札が1枚だから、相手に見せる!俺の手札は何だ?」
「タイム・ストップンだ」
「俺の手札がジョーカーズだから、俺の勝ちだ!」
「いくぜ!それそれ、ジョーカー・スラッシュ、そいや、」
といって、ジョーカーは手に持っていたトランプをDJデスサイズに投げつけた。そのトランプは、立ちはだかるシールドをかわし、DJデスサイズに届こうとした。
「俺はここで死ぬのか」
そう言うのが早いか、投げつけたはずのトランプが消えていた。
「何、俺を殺さないのか?」
「ああ、俺は人殺しじゃないからな」



巧はデスサイズを起こそうとしたそのとき、
「……ヒュン」「グサッ」
見ると、DJデスサイズにナイフが刺さっていた。
「おい、大丈夫か!」
巧たちがデスサイズに詰め寄る。
「大丈夫な訳あるか、おそらく即効性の毒が塗ってある、直に死ぬな。」
DJデスサイズは冗談めかして言った。
「ここが俺たちの本拠地だ」
「何で僕たちに教えるんですか?」
アガトが不思議そうに聞く。
「もうじき、この世界に大いなる変化がもたらされる。そうなったら、今の文明社会は崩壊する。俺たちの部隊長にデュエルで勝てば、それに関する情報を教えてくれるはずさ」
「何で、私たちにそんなことを教えるんですの?」
「俺もその変化を進める組織にいた。だが、守りたいヤツができた。だから、頼…むぞ、世…界…を、守っ……てくれ」
デスサイズはそう言いながら、息絶えた。



「よし、本拠地に行こう。あの人の為にも」
「あぁ、行こうか、三冠王さんもいいですね」
「ええ、いきましょう。」

to be continued……


使ったカード

カルマの集まり場所
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?TID=33&p=1128


ヒット"DMS"デスサイズ、デスサイズ・ビート、ザンゲキ戦車 サイズ8S
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?TID=33&p=1141

業 バネット(haribote13さん作)
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1147

ジョーカー・トランプ、ジョーカー・ドア
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1131

巧の技 ディール・ザ・トランプ
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1150

評価などよろしくお願いいたします。
2017-08-06 19:38
>相反する二人
どちらも自然使い(だったっけ?)なのでどういう結末になるか気になる。動物の西洋編もあるのか…
>EXE・in・Re:generation 混沌のエグゼ 第6章“降臨”
これは超次元フラグか?ところでモルディの真の強さって強いメンタルだと思う。もしや血液型A型?
>《びっくり!ドッキリ!ジョーカーズ!》vs《非業な斬撃デスサイズ》
主人公EXウィン好きすぎ問題。そしてナイフは喋らない。

最近マンネリ気味なので、キャラを貸していただけるとありがたかったりします。
それでは投下。

前回のあらすじ
里木「手札からクリエイターを効果によって召喚!そのままダイレクト!」
Zー〇NE「ちくわ大明神」
明黒「誰だ今の」

番外編/夏祭り
[3年組]
加賀見「俺と一緒に祭り行こうぜ!」
里木「やだ、というか大会近いのに勝てないお前が行っていいのか?」
和池「ということでここにあったホ…ゲフンゲフン加賀見のデッキは家に直送して置いた。あと監視役のワイドテックとワチェルドがいるからデュエルに勝つまで抜け出せないよ」
加賀見「(´・ω・`)ショボクレェ…」
守谷「…」
和池「あ、一緒に行くかい?」
守谷「え、いいんですか」
和池「そりゃ友達だもの、大歓迎だよ」

[2年組]
咲希「一緒に行きませんか?」
楓「…なんだかんだ言って毎年一緒に行ってるわね…私たち」
茶久「お?行く行く!」
明黒「茶久は勉強するべきでしょ…この前の数学のテスト何点だったかな?」
茶久「アハ、アハハハハハー、ソンナノワスレチャッタナー」←42点
明黒「うーん…行きたいけど…茶久の面倒見なきゃ…あ、カードに任せればいいか」

和池「…で、こうなるわけか…」
明黒「人数が増えれば楽しくはなりますけど、やっぱり統制が…」
守谷「あ、66と55ですね」
店員1「…じゃ好きなカードを合計10枚かこのパックの箱2つ、あとは好きなデッキ2つを選んでなー(何かがおかしい…一体どうなってやがる!?)」
里木「VANドラゴモアイロック、なんかある?とりあえず絶体絶命セットで攻撃するけど」
少年1「は!?山札削んのそいつ!?ふざけんなよ!?」
里木「無いなら諦めて負けろ」
少年1「アッ、ハイ」
和池「いったん放っておいてさ、境内に行かない?」
明黒「いいですよ」
楓「…仕方ないわね、行ってあげる」
咲希「一緒に行こ?お兄ちゃん」
和池「だからさ…」

明黒「あまり人いませんね」
咲希「やっぱりわたあめは美味しいですね」
楓「なんでそんな甘いものが食べれるのかしら…」
明黒(にしても二人とも振袖似合う)
和池「ちょっと焼きそば買ってくる、食べたい人っている?」
楓「あ、私食べたい」
和池「じゃ一緒に行きましょ」
楓「…べっ、別に一緒に行ってあげても…」
和池「ってことで行ってくるよ、二人はそこにいてね」
咲希「はーい」
明黒「了解」

和池「ナイス演技。焼きそばおごるよ」
楓「…アンタタチ悪いわね…」
和池「兄としてこの後が気になるものなのさ。おっちゃん、焼きそば2パックお願い」
店員2「あいよ!」

明黒「…」(気まずい…和池先輩の家であんなことがあった後のこれだから相当気まずい…)
咲希「…」(私…なんて声をかければいいのか)
明黒「そういえばさ」
咲希「ひゃ、ひゃい」
明黒「前はあんなことを言ってごめん…」
咲希「いいのですよ別に」
明黒「でも、もし許されるのであれば…将来僕と付き合ってくださいませんか?」
咲希「…その時まで私が覚えていたらいいですよ」
和池「ただいま戻りましたー…お二人さん、仲いいですねーうらやましい限りですよー」
明黒「い、いつから見ていたんですか!?」
咲希(赤面気絶)
和池「うーん…明黒が咲希に声をかけた時?」
明黒「ほぼ最初っからじゃないですか!?」
楓「いつまで顔を真っ赤にしてるの?シャキッとしなさいよ!シャキッと!」
咲希「…どうしてお兄ちゃんがいるところであんなことを言ったんだろう…」
楓「世話がやけるわね…」

ワチェルド「では阿修羅ムカデでダイレクトです」
加賀見「なんで…なんで勝てないの…」←26連敗中
ワチェルド「そのデッキはパワーを下げれば簡単に落ちますからね、薔薇城や不夜城を入れておいて正解でした」

茶久「お、終わらない…ダ、ダメだ…やる気も出ない」
Pバンパー「早くやれ」
茶久「ヒ、ヒエー」

ちなみに茶久は数学が致命的ですが他は平均以上です。
2017-08-06 23:09
真面目にそろそろ逢魔編が始まりそうでヤバい、早く一章終わらせないと……

てなわけで投稿。使う人いないだろうけど、ぼくの話のキャラは、自由に使っていただいて構いません。


デュエル物語(仮)一章 第9話 「冥界の扉」

DJデスサイズにもらった手がかりを元に、探偵団は閉鎖された地下鉄の駅に来ていた。

「さあ、いきますわよ、」
ヒカルがそう言い、中へ入ろうとする。が、
ヒュン……
風を切る音がし、ヒカルが足元を見ると、一歩先にナイフが刺さっていた。
「貴様ら、中へ入るのか?」
ナイフを投げた男がその体に見合う低い声で脅すように尋ねた。
「えぇ、そのつもりですわ」
「悪いが、ここを通す訳にはいかない。俺はゲートキーパー、通りたきゃ、俺を倒すんだな。」
ヒカルの対応にも、声色を微塵もかえずにゲートキーパーは答えた。生ぬるい風が頬をなめるように吹いた。
「じゃあ、僕が倒させて頂くよ、ゲートキーパーさん。」
「ほぉ、お前、度胸あるな、いいだろう。」
アガトがそういうと、ゲートキーパーはドスンと飛び降りた。
「じゃあ、始めましょう。ゲートキーパーさん」

to be continued……

超短くなったので、キャラの設定を投稿

角野 巧(かどの たくみ)
年齢:15歳
誕生日:2月29日
性格:優しいがかなり気が弱い
外見:黒髪など普通の高校生。ただし、カード関連で気持ちが高ぶると、髪が茶髪になる。


煌星 ヒカル(きらぼし ひかる)
年齢:15歳
誕生日:12月6日
性格:結構な自信家で、少し傲慢。
外見:アメリカ人顔負けの金髪美人だが、れっきとした日本人。

謎谷 アガト (なぞたに あがと)
年齢:15歳
誕生日:8月7日
性格:かなり冷静だが、それ以上に仲間思い。祭りになると、血の気が多くなる。
外見:かなり小柄で、顔の半分を満たす大きな眼鏡をかけている。




2017-08-19 00:14
>デュエル物語(仮)一章 第9話 「冥界の扉」
ゲートキーパーはどんなデッキを使うのだろうか。それが楽しみ。
>番外編/夏祭り
里木がデュエマしてる時の状況が気になる。後、連敗中の加賀見は負ける度にデッキを見直してたりするのかな。
>デュエル物語(仮) 一章 第8話 「《びっくり!ドッキリ!ジョーカーズ!》vs《非業な斬撃デスサイズ》」
やはりカルマメイカーは闇文明っぽい。DJデスサイズさんと下っ端が所属する組織にはデュエマに一度でも負けたら死ななければならない決まりでもあるんだろうか。
>EXE・in・Re:generation 混沌のエグゼ 第6章“降臨”
多分黒幕ではないと思うけど、ヒーローたちと敵対するプレインズ・ウォーカー達の目的は一体なんだろうか。

こっそりと考えてた新ストーリーを投稿。ちゃんとキャラが立ってるか心配。

今回の登場人物
《花道 照(はなみち しょう)》
光のビートダウンデッキを使用する少年。中学2年。演劇部に所属し、照明を担当している。

《篝 灯里(かがり あかり)》
火入りのコントロールデッキを愛する女子高校生。高1で照とは幼馴染。デュエマは好きだが、高校デビューの一環でデュエマの頻度は減少気味。

========================================================
 週末の昼下がり。花道照(はなみちしょう)はカードショップで幼馴染の高校生、篝灯里(かがりあかり)と会う約束をしていた。
 照は集合時間ちょうどにカードショップに到着する。照は店内に入り散策すると、対戦席に座る灯里を発見する。照に気づいた灯里は手振りで照を呼び寄せる。照を対戦席の対面に座らせると、灯里は軽く挨拶をして照の近況を聞こうとする。
「少し振りだね、照。部活はどう?」 
「まあまあだよ。灯里姉、なんでカードショップに呼んだのさ?」
 灯里の質問を適当に流した照は気になった事を灯里に質問する。
「それは照とデュエマをするためだよ。高校デビューの一環で学校ではデュエマの事は隠してるからね」
 最近してなかったデュエマをするためにカードショップに来たという灯里。理由を聞いた照は渋々納得する。
 そして、高校生になったからかデュエマをやっている事を隠してるという灯里に、照はそんな事はと思った。
「灯里姉なら別に隠さなくてもいいと思うけどな~。デュエマをしてる時の灯里姉すごくいきいきしてるし」
「お世辞はいいからね。とりあえずデュエマしよっか?新しいカードでデッキを組んでみたんだよね」
「僕も新しく組んだからそれでいこうかな」
 灯里は話しながらデッキケースから一つのデッキを取り出し、細かくシャッフルしていく。照も新しく用意したデッキで挑むという。
「新デッキか~。いいね!それじゃいくよ!デュエマ・スタート!」
 灯里の合図を切り口にして二人のデュエマが始まる。二人が作った新デッキはどのような動きを見せるのだろうか。

                 《光芒の大部隊》VS《燃え続ける篝火》
 このような流れで始まったデュエマ。序盤、先攻を取った照が果敢に攻め込んで行き、それを灯里が対応していく形となった。
 後攻3ターン目を終えたお互いのマナは、《脚光 ミラーボール》でマナを増やした照が1つリードし、照のバトルゾーンは前述のミラーボールと《脚光 フットライト》の2体。一方、灯里のバトルゾーンは火力を放った《灯火(とうか) トーチ》のみ。照の攻撃を受け灯里のシールドは3つと劣勢だが、灯里の手札は6枚と、照の手札とは4枚の差を付けていた。

 先攻4ターン目、攻撃を灯里に対応されつつある中、照はさらなる一手を打つ。
「僕のターン、ドロー、マナチャージ。5マナをタップし、《脚光 ムーンフラワー》を召喚!」
 照が召喚したムーンフラワーはパワー5000のブロッカー。これによりトーチの攻撃はムーンフラワーに阻まれる事となった。
 ムーンフラワーを召喚した照はそのままアタックステップに突入する。
「ミラーボールでシールドをブレイクする時にムーンフラワーの効果でカードを1枚引き、そのままシールドをブレイク!」
 照は手札を増やしながら灯里のシールドをブレイクする。灯里はブレイクされたシールドを確認すると、それを手札に加えずに使用する。
「来たよ!S(シールド)・トリガー、《破壊者(スクラッパー) シュトルム》!ムーンフラワーとフットライトを破壊するよ!」
 灯里がコストを支払わずに召喚したシュトルムの効果で反撃の邪魔になるムーンフラワーと攻撃可能なフットライトを墓地に送る。シュトルムによってクリーチャーを一掃され、ミラーボールの殴り返しが確定した照は、やむを得ずターンを終了させる。
「トリガー踏んじゃったか。ターンエンド!」

 後攻4ターン目。ペースを握られぱなしだった灯里の怒涛の逆転劇が始まる。
「私のターン、ドロー!マナをチャージして4マナをタップ。《灯火 フレアー》を召喚するよ!」
 灯里は新種族アームド・ランタンのコスト軽減、フレアーを召喚し、反撃を仕掛ける。
「シュトルムでミラーボールを攻撃!」
 パワー3000のシュトルムの攻撃により、パワー1000のミラーボールが破壊される。
「これで全滅か~。これはきついな」
「これ以上の攻撃はしないよ。ターンエンドだよ」
 照のクリーチャーを全滅させた灯里は照にこれ以上の手札を与えないため、シールドをブレイクせずにターンを終了させる。

 先攻5ターン目。クリーチャーが全滅した照はこの状況を打開するカードの引き込みを狙う。
「僕のターン、ドロー!・・・来た!マナチャージ!6マナをタップし、《脚光 ホリゾント》を召喚!」
 山札に眠る切り札の一つ、ホリゾントを引くことができた照は、それを意気揚々と召喚する。
「ホリゾントはバトルゾーンに出たターンだけダイヤモンド状態!よってプレイヤーをすぐに攻撃できる!」
「え!?本当!?見せて見せて」
 ホリゾントの光文明らしくも特異な能力に意表を突かれた灯里はホリゾントのテキストを確認する。
 ホリゾントはパワー7000のW・ブレイカー。前述の能力の他に攻撃時に相手のクリーチャー1体、自軍に他のライトがいればもう1体タップして次のアンタップを封じるという強烈なビートダウンを可能にする能力を持っていた。
 照は灯里がポリゾントの能力を把握した様子を見てから攻撃に入る。
「ホリゾントでシールドをブレイクする時にシュトルムをフリーズしてW・ブレイク!」
 ホリゾントの攻撃によって2つあった灯里のシールドがすべてブレイクされる。
「トリガーはないね~」
 灯里はブレイクされたシールドを確認するものの、そこにはS・トリガーは無い。
「トリガー無いなら押しきれる!ターンエンド!」
 灯里のシールドをすべてブレイクした照は意気揚々とターンを終了する。
 限界まで追い詰められた灯里の手札には照のポリゾントを上回る強烈な切り札が眠っていた。

 後攻5ターン目。灯里はそんな彼を打ちのめす強烈な切り札を使用する。
「私のターン、ドロー!マナをチャージしてフレアーの効果で召喚コストを2減らし、2マナをタップ。《灯火 フレアー》をもう1体召喚するよ!」
 2体目のコスト軽減持ちを召喚された照はポリゾントを超える大型クリーチャーの出現を危惧していた。そしてその危惧は現実のものとなる。
「そこから2体のフレアーでコストを4減らして3マナをタップ!トーチを《聖火 ファーロバイ》に進化!」
 灯里の切り札の1つ、ファーロバイはバトルゾーンにあるクリーチャーに上に置いて出す進化クリーチャー。
 そうして召喚されたファーロバイには相手に逆転の余地を与えない強烈な能力を持っていた。
「ファーロバイでシールドを攻撃する時、ホリゾントとバトル!」
 ファーロバイのパワーはホリゾントの7000をはるかに上回る11000。バトルに負けたホリゾントは墓地に置かれ、照の勝ち筋を断たれてしまう。
「ホリゾントを消された…!」
 そして、照のシールドがブレイクされる時、ファーロバイのもう1つの能力が発動する。
「そして、ファーロバイがブレイクするシールドはすべて墓地に置かれるからね!」
 手札に加えられるはずだった2つのシールドが墓地に置かれ、照はさらに追い詰められる。
「げぇ!トリガーが焼かれた!」
 墓地に置かれたシールドには照の勝利を決定づけるS・トリガーがある事を確認した照は、逆転の芽を詰まれていくこの状況に危機感を持つ。
「私がすべてのシールドを焼く前に勝てるかな?ターンエンドだよ!」
 灯里はそんな照を煽りながら照をターンを渡す。

 先攻6ターン目。ホリゾントと同じ速攻持ちを引きたい照であったが、引いたカードは4コストの進化クリーチャーの《大舞台 ディスコ》。手札には3コストの《脚光 サスペンション》があるが、手札は2枚のみで、両方を出すにはマナが1つ足りない状況であった。
「3マナをタップして《脚光 サスペンション》を召喚。ターンエンド」
 照は継続的な除去を持つファーロバイを前にクリーチャーを普通に召喚してターンを終了する。一見愚策であるかのように見えるこの行動だが、この行動にはある目的があった。

 後攻6ターン目。ファーロバイで除去しながらシールドを焼こうとしていた灯里にサスペンションの能力が炸裂する。
「相手のターンのはじめにサスペンションの効果でファーロバイをタップ!これで消されなかったら勝ちだ!」
 ファーロバイを無力化された灯里は手札を確認してからターンを開始する。
「ファーロバイを止めても私には打つ手があるんだな~。私のターン、ドロー!マナチャージして1マナをタップ!《灯火 トーチ》を召喚して効果でサスペンションを破壊するよ!」
「またトーチか…!」
 サスペンションを破壊して攻撃を未然に阻止した灯里。2体のフレアーで召喚コストが4も軽減された中、灯里は次々とクリーチャーを展開していく。
「からの~2マナをタップ!《灯火 キャンプファイヤー》を召喚するよ!そして1マナをタップ!《灯火 ランプ》を召喚し、さらに1マナをタップ!《灯火 ボンファイア》を召喚!」
 クリーチャーを並べ終えた灯里は、ファーロバイですべてのシールドを焼却する考えを改め、このターンで決着を付けようとする。
「気が変わったからフレアーでシールドを攻撃するよ!」
 灯里は照のシールドに眠るS・トリガーを避けるようにシールドを1つ選んで攻撃を仕掛ける。
 照はブレイクされたシールドを確認するものの、能力欄にS・トリガーが見当たらない。
 後続を止められなかった灯里はさらに追撃をかける。
「キャンプファイヤーはスピードアタッカー!キャンプファイヤーで残ったシールドを攻撃するよ!」
 灯里は残った照のシールド2つをブレイクし、残るクリーチャーで王手をかける。
 ピンチに陥った照はブレイクされたシールドを確認し、そこに活路を見出そうとする。
「トリガーが無かったら私の勝ちだよ~」
 灯里はシールドを確認する照の様子を見て煽り立てる。そして打つ手があった照は、ブレイクされたシールドの1つを彼女に公開する。
「トリガーはある!S・トリガー《DNA・スパーク》!相手のクリーチャーをすべてタップして、シールドが1枚もないのでシールドを1つ追加!」
 照はS・トリガーで灯里のクリーチャーをすべて無力化して追撃を阻止する事に成功する。
「攻撃は止められちゃったか~残念。でも・・・」
 追撃を阻止された灯里は残念がるが、彼女には照の逆転の芽を摘む手を既に打っていた。
「キャンプファイヤーの効果で照は手札をすべて捨ててね~」
「ええっ!?火でハンデス!?」
 ポリゾントで灯里を驚かせた照であったが、今度はキャンプファイヤーの火文明らしからぬ能力に逆に驚かされてしまう。
 照はこのターンを凌げば勝てる状態だった手札を台無しにさせられ、さらなる苦境に立たされる。
「一応キャンプファイヤーの効果で1枚引けるからそれと最初のドローでどうにかしてね」
 照は灯里の言葉通りにカードを1枚引くが、引いたカードは1コストのブロッカー、《脚光 グランドライト》。これでは良いカードを引かなければ灯里に勝つのは難しい。
「そしてターンの終わりにボンファイアの効果で手札をすべて捨ててカードを3枚引くよ。照は次で勝てるかな?ターンエンド!」
 このターンで手札を大量に使った灯里はしっかりと手札を補充し、最高の状態で照にターンを渡す。

 先攻7ターン目。照の今の手札はグランドライトのみ。最初のドローにかけようとする照だったが、灯里は照のドローの前にトリガーしていた能力を実行する。
「相手のターンのはじめに、ランプの効果で照のマナを1つタップするよ」
 灯里のダメ押しとも言える妨害を受け、照は最初のドローにかける気持ちがさらに強くなる。
 そんな様子の照を見た灯里は彼をからかう。そんな灯里の態度は余裕を通り越していた。
「後、このドローにかけるとかそういうのって、大体は失敗するよね」
「いや僕は引くよ。僕のターン、ドロー!」
 そう意気込んでカードを引いた照は引いたカードに目を凝らす。勝利の確信を得た照は自信に満ちた表情を見せる。
「・・・来た!マナチャージ!6マナをタップし、《脚光 ホリゾント》を召喚!」
「本当に来ちゃったの!?」
 灯里はポリゾントを見事に引き当てた事に対して動揺を見せる。照はそんな灯里を尻目にアタックステップに突入する。
「ホリゾントでダイレクトアタックする時にファーロバイをフリーズ!そのままダイレクトアタック!」
 ホリゾントの攻撃が通れば照が勝利する状況の中、灯里はボンファイアで引き込んでいた最後の防御札を使用する。
「まだ打つ手はあるよ!革命0トリガー《革命の鉄拳》!山札の上から4枚を見せるよ!」
 革命の鉄拳の効果は見せた山札4枚の中から火のクリーチャー1体選び、パワーが選んだクリーチャー以下の相手のクリーチャーを1体破壊するというもの。
 灯里は緊張した顔つきでカードを1枚ずつ公開していく。1枚目はパワー3000《破壊者 シュトルム》。2枚目は3コストのマナ破壊呪文、《灯火(ともしび)の開放》。3枚目はパワー1000の《一撃奪取(スタートダッシュ) トップギア》。山札の上3枚を外した灯里は最後の1枚に逆転の望みを託す。
「・・・あった!《聖火 ファーロバイ》!ホリゾントを破壊!」
 灯里はパワー11000のファーロバイを選び、瀬戸際でダイレクトアタックを阻止する事に成功する。
「返されたか!ターンエンド!」
 自然と熱くなった照はそのままターンを終了する。

 後攻7ターン目。前のターンに勝利できなかった照にとっては消化試合のようなものだった。
「私のターン、ドロー!ファーロバイでシールドを焼いてキャンプファイヤーでトドメだよ!」
 照に打つ手がないを理解していた灯里は無駄な行動を挟まず、最適解の動きでダイレクトアタックを決める。
 照と灯里のデュエマは照の攻めを捌き切り、反撃の隙を与えなかった灯里の勝利に終わった。

 デュエマの後、二人はすぐに感想戦を始める。
「いやあ、序盤はきつかったよ~。シュトルムが来なかったり遅れたりしたら負けてたかも」
「確かにムーンフラワー消されたのは痛かったけど、思えば、全然強い動きができてなかったかな。ホリゾントも2体フリーズできてなかったし」
 灯里の感想を聞いた照は今回のデュエマを振り返り、このデッキをさらに強化する必要があると思い立つ。
「うーん、照があまり動けてなかったみたいだし、次やったら負けそうな予感…もう一度やってみる?」
 そんな照の感想を聞いた灯里は照の本来の動きを見たいがために再戦を申し込む。
「うん。今度は僕が勝つからね」
 照は再戦の申し込みに応じ、リベンジを狙う。使用するのは前回と同じデッキ。二人はデッキを細かくシャッフルしていく。
「よし、じゃあやろうか!デュエマ・スタート!」
 灯里の合図とともに2回目のデュエマが始まる。このデュエマの後、二人はデッキをさらに強化するため、ストレージを漁りにいった。
========================================================
以上です。今回登場した人物は勝手に使っても構いません。

使用カード
聖火 ファーロバイ、灯火 ボンファイア、灯火 ランプ、灯火の開放
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1140
灯火 キャンプファイヤー、灯火 トーチ
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1141
灯火 フレアー
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1142
脚光 サスペンション
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1147
脚光 フットライト(訂正版)、脚光 ホリゾント、脚光 ミラーボール
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1149
大舞台 ディスコ、脚光 ムーンフラワー
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1150
脚光 グランドライト(newton611さん作)
http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?FID=3&TID=33&p=1151
2017-08-19 00:59
<「《びっくり!ドッキリ!ジョーカーズ!》vs《非業な斬撃デスサイズ》」
架空デュエマにおけるEXウィンってホント便利ね。てか、このデュエマ誰かに見られてるんじゃ。
<番外編/夏祭り
また負け癖ついてる…。加賀見は相当勝ち運に恵まれない男だ。
<《光芒の大部隊》VS《燃え続ける篝火》
ファーロバイの強さが際立ったストーリー。灯里はデュエマしてるのか絶対ばれそう。

今回は過去編。ある人物がクリーチャー持ちになるお話。
「はじまり」
~~~~~~~~~
それは、偶然の積み重なった結果だった。
私がこうして今クリーチャー使いとして戦っているのも、一生消えない傷を負ったのも。
はじまりは1年前に遡る。私は当時付き合っていた恋人と温泉旅行に出かけることとなった。
温泉で疲れを癒し、観光地を満喫して帰路につく…はずだった。

帰りに乗った夜行バスでしばしの休息をとっていたが、目を覚ますと知らない天井がそこにはあった。
最初は体も動かず左目も見えないため、何が起こったのか理解できず頭が混乱した。落ち着いてあたりを見渡すと、
ここが病院のベッドだと気付いた。
見回りをしていたと思われる看護師が、私の意識が戻ったことに気付き私の家族を呼んだ。
家族が揃い、落ち着いたところで私は理解したくもない現実を押し付けられた。
私たちは事故に巻き込まれて彼を含めた多くの人が死んだということ。
そして生き残った僅かな乗客は、私を含め殆どが小さくない怪我を負ったということ。
その中でも私は危ない状態が続いており、生きているのは正直奇跡に近かった。
何せ半月も目を覚ましていなかったのだから。
私はそれを聞いたとき、涙すら流さなかった。何も考えられなくなっていたのだろう。
ただ茫然と、心にぽっかりと空いた穴を眺めていた。自分の近くにあったのが、どれだけ大きい存在だったのか。
そして無気力のまま、ただリハビリを言われたままにやるだけの日々が続いた。
2か月ほどで怪我もある程度治ったので、実家に戻り通院に切り替え療養することにした。

そして転機がまた訪れる。
実家に戻ってしばらくしたある日の夜であった。その日は低気圧の影響で夜から強い雨が
降り続いていた。あの日も雨が降っていたなんて憂鬱なことを思い出しながら床へ着いた。
その時見た夢は今でも覚えている。何せあの事故の一部始終だったのだから。
反対車線から、大雨でスリップした大型トラックが突っ込んでぶつかる瞬間に目が覚めた。
「う、う、う”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”!!!!」あの時、理解できなかったからこそ失った痛みと悲しみを
「知ってしまった」。そして今、ボロボロの心にそれは耐えられないものであった。
そして、雨の夜には決まってその時の夢を見るようになった。そして、また悲しみを繰り返す。

約ひと月たった頃だろうか。私の心は限界に差し掛かっていた。この苦しみがまだ続くのか、
早く解放されたい、ならどうすればいい。自分が死ねばいいと気付くのにそう時間はかからなかった。
両親がいないときに家にあった紐を天井に用意して首を吊ろうとした瞬間だった。
「まだ死んでもらっては困るね。」そう声が聞こえた。振り返ると、この世のものとは思えない異形が私を見ていた。
私は恐怖し、立てなくなってしまった。そんな私に、その異形はこういった。
「君がなぜ死のうとしているのかは分からないけど、ここで君が死ぬとどうも計画が狂うのさ。」
急に出てきて何を言っているのか分からないが、幸か不幸か死にたいという気持ちは自然と消えていた。
そして、奴はさらに続けた。「そこでだ、君と私で取引をしないかい?計画に付き合ってもらう代わりにその間は
できるだけ君の望むことをしよう。そしてそれが終わったのちに君が死ぬかは好きにしていいよ。
終わったらすぐに殺せというならそれでも構わないし、楽に死ねるのは保障するよ。」
そいつの計画は正直どうでもよかったのだが、最期くらい誰かのために何かをしてもいいという気まぐれで私は承諾した。
「そういえば名前を聞いてなかったね、私はブラッディ・ローズ。君は?」
「私は…薊。狭霧 薊。」
その出会いが、様々な人との絆を生み出すことを、まだあの時の私は知らなかった。
~~~~~~~~~~~
終わり

というわけで、薊とローズの出会いでした。そして設定の一部を解放。
狭霧 薊 (さぎり あざみ)
女 19歳 身長151cm 42kg A型
闇エンジェル使いの文系女子大生。髪は黒のウェーブロング。顔の左半分が髪で隠れており、その下に眼帯を付けている。
顔自体は整っているが、『髪の下から痛々しい傷が見え隠れしており、左目は失明している。』何とは言わないが小さい。
趣味はゴスロリ服の収集で、普段着もそれである。好きな食べ物はブラックコーヒーとガトーショコラ。
切り札は「堕天霊王 ブラッディ・ローズ」。出会いは『恋人の死後、自殺しようとしたところに現れた。』
昔は明るい性格だったらしいが、ある時期を境に性格が一変し情緒が不安定に。
その理由は、『恋人と旅行に行った際に事故に巻き込まれ、彼が目の前で死んだ。そして自らも消えない傷を負ったため。』

そろそろほんへもやらなきゃ…。(すごい痛い文章になったのは気にするな)
2017-09-07 21:19
>「最悪の休日」
強盗達はこのデパートに丁度やべーやつらが集合してたのが運のつき。リーダーが一番可哀想だけどまあ…仕方ないか。
>《EXE・in・Re:generation 混沌のエグゼ 第6章“降臨”》
すごい決戦っぽくなってきた。ロビンもモルも悲しい過去もってんだなあ。ドギラゴンは誰を見つけたのか。
>夏祭り
番外編でもやっぱいつも通り加賀見。茶久はちゃんと頑張ろう。明黒は果たして重度のブラコンである咲希を振り向かせられるのか!?
>「冥界の扉」
段々とヤバいところに踏み込んでいってる。ゲートキーパーは何使うのかな。闇っぽいけどゾンビか?
>《光芒の大部隊》VS《燃え続ける篝火》
ビート同士の戦いって実際に見るのはアレだけど読むのは面白い。ファーロバイもアレだけどキャンプファイヤーが強かった。
>「はじまり」
薊ってリジェネキャラの中でもトップクラスに可哀想なキャラだよね。同じくらい不幸なのは霊樹くらいか。傷痕残ってる分痛々しい。

「…なあ、本当に助けはいらねえのか?」
「ああ。これはワシらの問題だ。お前達にまで手を煩わせる訳にはいかん。」
「手を煩わせるなど…我輩らも同胞のためとあらば黙ってるわけにはいかないでありますよ!」
「いや、君達は俺達と違いこなさなければいけない仕事があるだろう。俺達の問題は俺達で解決するさ。」
「へっ、お前ららしいぜ。だがよ。俺にも団長の面子ってもんがあるんだ。ケロちゃんもそうだ。だから何か出来ることはねえのか?」
「ふむ…それならひとつ頼みがある。」
「我輩らの出来ることなら何でも協力するでありますよ!」
___________________
「では…お前達、行くぞ!」
「「「「応!!」」」」

逢魔編予告
______________________________________
「成程…ここにアイツが…。」
______________________________________
「グハッ!貴様ら…何者だ!?」
「…別に名乗るほどの者でもないんですけどね。」
「貴方の死体はD・D・D城のエントランスに飾ってあげる!」
______________________________________
「アタシの歌を聞けーッ!!」
「な、何だこの爆音は!?ぎゃああああ!!」
______________________________________
「君達にはまだ死なれては困るのでね。」
______________________________________
「なーんか胡散臭えと思わねえか?大王様。」
「…お前もそう思うか。」
______________________________________
「こちらもかなりマズイ状況だ!D・D・D=サン!」
「クッ…やはり陛下とムメイ殿抜きでは…!」

悪意渦巻く逢魔編へと向かう、D・D・D達の戦いの第2章、乞うご期待!(…せずにどうかお待ちいただければ幸いです。)

キャラ紹介
D・D・D-乱闘編を戦い抜いたD・D・D軍総大将。今回はとある目的で逢魔編の世界へと向かう。
ムメイ-D・D・Dの右腕。色々な物を贋作する能力を持った男。指揮、戦闘、家事、大体何でもこなせる万能。
コーミック-D・D・D軍が属するコミッカー達の団長。軽い性格だがやるときはやるカリスマ。
Kー66-コミッカー指揮官。壊滅しかけた「第一」、「驚愕」、「最優」のコミッカーをまとめあげた猛者。
???1-D・D・Dの新たな仲間。コミッカーでアーマード・ドラゴンでアイドルという属性てんこ盛りの少女。歌が色々な意味ですごいらしい。
???2-D・D・Dの新たな仲間。相手に認識されず、気がついたら消えてて気がついたらすぐ近くにいる厄介な性質をもった少女。自由奔放な性格。
???3-D・D・Dの新たな仲間。???2の姉。対象の心を読み取れる厄介な性質をもった少女。妹と違い物静かで暗い性格。
???4-D・D・Dの新たな仲間。ニンジャの…探偵!探偵の腕は凄腕であり、自慢の大口径ピストル二丁で相手をねじ伏せる腕もたつ大男。
2017-09-07 21:41
>冥界の扉
ナイフを投げるだなんてとんでもない!本題:ナイフ…まさかデッドソード主体の妨害デッキか!?
>《光芒の大部隊》VS《燃え続ける篝火》
文明らしからぬ能力…まさかとは思うけどE1時代の可能性…(違)本題:やっぱり焼却はえげつないことが分かった試合。
>「はじまり」
うわぁ…こんなに重い過去を背負っているとは…ブラッディローズは主人の傷を癒せるのか。そこに期待。

とりあえずリクエのあった加賀見の過去回。ドンカーマとの出会いと楓に嫌われている理由。

≪加賀見の過去≫
時は彼が小学校高学年の時にさかのぼる…
友1「じゃ海嶺戦攻ハロウを召喚するよ、効果で4枚引きつつデッドリーラブ使って破壊、効果でドローとマナ回収よろしくね」
加賀見「またそいつかよ!?山札が少ないのにマナ2枚でどうしろと!?」
友1「とりあえずブラッディクロス使うよ、あれ?山札無くなった?」
加賀見「もうやだ…」
彼の名前は加賀見蓮人。この時から負け癖は付いていたようだ。
そんなある日のことである。
友1「おっ、面白そうなゲームがあるぞぉ!やってみろ!」
ドラタツ「レッツプレイ!」
加賀見「…ったくしょうねーな?やればいいんだろ?やれば?」
>[首領の狩猟の鎌 レベル16]
~プレイのダイジェスト~
友1「ちょw譜面自体がぶれるとか聞いてねーんだけどww」
ドラタツ「ナニッ!?」
加賀見「…」
ドラタツ「Perfect combo!」
友1「なんでさばけるんだよww次これでw」
[ロードー特科局! レベル16]
~プレイのダイジェスト~
友1「ちょw譜面が重なりすぎて読めねーんだけどww」
ドラタツ「フザケンジャナイヨー」
加賀見「…」
ドラタツ「Perfect combo!」
友1「だからなんでさばけるんだよwww」
加賀見「え?出来ねーの?無いわー…ってなんだこのカード?」
友1「おーおーww貰っとけ貰っとけww」
加賀見の視線の先にあった1枚のカード、それが彼とドンカーマの出会いであった…が当時、彼はそのカードの強さを知らなかったため、表に出る事となったのはこの出来事から3年以上経過した後である。
そしてその出来事から数日経過したある日の出来事である。
加賀見「すげぇ…」
PC「ヤリマスネェ!」
たまたまネットで調べ物をしていた時、彼の目の先にとまった一つの動画。それがすべての歯車を狂わすとは彼は思っていなかった…
楓「ちょっとバカ兄貴ったら!パソコンつけっぱにして…って何これ…」
PC「ンアーッ!」
楓(フリーズ)
加賀見「あーすまんすまん…ってどうした?熱でもあるのか?」
楓「(検閲)!(検閲)!ほんっと(検閲)!」
加賀見「まぁまぁ、落ち着けって…」
楓「一生顔会わせないで!」
そういって楓は部屋の扉を力強く閉めた。この時に彼に対する心の扉も閉ざしたのかもしれない。
加賀見「ははっ…嫌われちゃったよ…」

加賀見「って過去があったんだが何とかして和解したい」
和池「そもそもそんな動画開きっぱで外出していた事自体おかしいし、それについてどう思うかは個人の自由だけどそれで自分が嫌われたって思っちゃったんじゃない?もう何年も前の事を掘り返して話すなんて無理だと思うよ」
加賀見「(´・ω・`)ショボクレェ…」
2017-09-10 21:34
>加賀見の過去
ホモビに出ただけで一人の学生が妹に嫌われる原因になる男。本題:昔からずっと負けてるなんて可哀想っすねえ…。淫夢をつけっぱなしには気を付けよう!(注意喚起)


さて、早いですがD・D・D編前日譚を。一応早いうちに大方考えておいたほうが設定とか矛盾が防げるかもしれないしね。
それではスタート。

ここはコミッカー部隊D・D・D軍の居城、D・D・D城。乱闘空間での激闘から数ヶ月。彼らはいつもと変わらぬ平和?な日常を過ごしていた。
コスズ「あ、大王様。アキューがクローンの文献を書いているんですが、ナブーさん知りませんか?」
D・D・D「ナブーなら先程アドミラルのところにいたが…何でもヤマトのクローンを製作するそうだ。」
コスズ「分かりました、ありがとうございます。」
ネロ「大王よ!サニーを知らぬか!?あやつが余のおやつを勝手に食べおったのだ!」
D・D・D「あー…サニーならワシの後ろにいるぞ。」
サニー「ちょっ!?大王様!何で言うのさ!やばっ、逃げろー!」
ネロ「またぬかーっ!」
フジキド「D・D・D=サン、この周辺にレイテストの残党がいたようだ。」
D・D・D「ふむ、まだいたのか…。すまぬ、フジキドよ。頼まれてくれるか?後でメタナイトを向かわせる。」
フジキド「了解した。レイテスト殺すべし。慈悲はない。」
マホロア「ネェ大王、アインズとイリヤを知らないかナァ。少し魔術の研究に付き合って欲しくてネェ。」
D・D・D「む?イリヤとアインズか。確かコスズの貸本屋にいたが。」
マホロア「コスズのところカイ。まあボクもあそこで魔術の本を借りヨウと思ってたカラ丁度良かったヨォ。」
カービィ「あ、大王。レミリアとフランがさっき呼んでたよ。398がお茶淹れたから飲みに来いって。」
D・D・D「ああ。後で向かう。先に言っててくれ。」
ムメイ「…大王様。レミリアのところに行った後、時間はあるかね?」
D・D・D「む、何だムメイよ。」
ムメイ「詳しくは玉座の間で話そう。あまり公にはしたくない。だが、幹部クラスのメンバーだけは連れてきてくれ。」
D・D・D「ふむ…分かった。」
______________________________
D・D・D「…で、何だムメイよ。」
ムメイ「君達に言いたいことがある。…これは俺の気のせいかも知れないが、"【何か】が足りなくないか?"」
フジキド「何か…とは何のことだ?ムメイ=サン。」
ナブー「城の機密情報も私のクローン達のデータも全てあるのだが、足りないものとは?」
ムメイ「いや、データや文献などの【物】がないわけではないんだ。言い直そう。【誰か】足りなくないか?」
コスズ「いや…全員いるはずですよ?」
アドミラル「俺のところの部下達も全員揃ってますが…。」
アドレーヌ「ワド隊長も兵士は全員揃ってるってさ。」
イリヤ「普通に皆いるよね。」
メタナイト「ムメイ殿ほどの聡明な男には考えられないことだが…勘違いでは?」
アキュー「………いや、確かに足りない…。」
コスズ「…アキュー?」
レミリア「あら、どうしたのかしら?」
アキュー「大王様、皆さんも、私の能力は知ってますよね?あ、転生を繰り返すほうじゃないです。」
アインズ「確か…《一度見たものを忘れない程度の能力》だったな。」
アキュー「ええ。ですが…ここに【あと一人】いるはずなんです。私がいつも見ているはずのここの光景では。いつもはこんなこと起きないのに…一人だけ全く思いだせない人がいるんです。」
D・D・D「…………!!!…何故ワシは忘れていたんだ…大切な仲間のことを……ヤツが、_______がここにはいない!!」
一同「!!!!」
ムメイ「…通りで誰か足りないと思ったんだ。彼女がいないとは。」
フジキド「…しかし何故私達はこのような大切なことを忘れていたのだ?実際彼女とは長い付き合いのはず。さらにアキュー=サンの能力でも完全に思いだしきれていなかった。」
ネロ「ふむ…あくまで余の予想だが…"記憶を改竄されている"とは考えられぬか?大王よ。」
アインズ「だが、それにしても何故彼女に関する記憶のみを改竄する必要があるのか。我らを壊滅させたいのならば全ての記憶を改竄して同士討ちさせればよいはずだ。」
D・D・D「詳しいことは分からん…だが、あやつがいないのは確かだ!マホロア、ナブー!すぐにあやつの居場所を特定してくれ!」
ナブー「任せたまえよ。確かに彼女のクローンのデータのみは消えている。クローンに関するデータを消すとは許せないね。」
マホロア「ったく、仕方ないネェ。アドミラル、オオヨドを連れてきてくれるカイ?フジキドはナンシーを頼むヨォ。」
アドミラル「ああ。分かった。」
フジキド「もしもし、ナンシー=サンか?マホロア=サンが研究室に来てくれと言っている。『了解したわ。』」
D・D・D「…そして、すまぬ、お前達、お前達を連れていくわけにはいかない。そうだな?ムメイよ。」
ムメイ「ああ。"この中"では俺と大王様が行く。」
一同「!?」
サニー「何で!?皆で行くほうがいいに決まってるじゃん!」
カービィ「二人で行くだなんて心配だよ!」
メタナイト「…いや。確かに陛下の物言いは最もな案だ。」
サニー「へ?何でさ!?」
メタナイト「私達が全員で赴けば城の警備は危険な状態だ。さらに他の者達がパニックに陥ってしまう。余りこのことは公言せず、できるだけ少数で向かうべきだろう。」
レミリア「ねえ今"この中"って言ったわよね?…なら【私達】じゃなければいいのね?大王。」
D・D・D「察しがいいな。さすがだ、レミリアよ。」
ネロ「つまりどういうことだ?」
レミリア「つまりね、乱闘空間での戦いで目立った活躍をしてない者ならいいのよ!」
フジキド「成程。つまり私達の知り合いから【乱闘空間での戦いに参加していない実力者】を連れてくればいい。という訳か。レミリア=サン。」
レミリア「そういうことよ。というわけでネロ、フジキド、そして私が強いやつを連れてきてあげるわ!あまりたくさん連れてきてもアレだしね。」
D・D・D「ふむ、お前達の知り合いか。ならネロは○○○を。フジキドは○○○を。レミリアは○○○を連れてきてくれないか?」
レミリア「あら、丁度私が連れてこようとした娘じゃない。さすが大王ね。誰がいいかちゃんと見てるじゃない。」
D・D・D「当然だ。部下のことをちゃんと見ていなければ王は務まらん。」
______________________________
ネロ「連れてきたぞ!大王よ!」
???「このアタシを選ぶとはさすがね。大王!」
D・D・D「うむ、よろしく頼むぞ______。お前の実力はネロに引かず劣らずだからな。」
______________________________
レミリア「…という訳なのよね。」
???「はあ。…まあ別に説明しなくても読み取れますけどね。」
D・D・D「恐らく見知らぬ地へ赴くため、お前の心を読む力を借りたいのだが。______よ。」
???「この能力はあまり使いたくないのですが…まあ大王様がそう仰るなら協力しますよ。」
______________________________
???「オイオイ大王様よ!ナンシー=サンから聞いたぜ、人探しには探偵が必要だろ?」
フジキド「む、______=サン、丁度D・D・D=サンがオヌシを探していたところだ。いたぞ。D・D・D=サン。」
D・D・D「おお、いたか。______。率先して来てくれるなら嬉しい限りだ。頼むぞ。」
______________________________
???「あれれ?お姉ちゃんと大王様達だ。どこ行くんだろ。私も行こっかなー。」
______________________________
ナンシー「ん?これは!…まさか!?」
オオヨド「どうしました?何か有力な情報でも?」
ナンシー「大変よ…マホロア=サン。これを見て!」
マホロア「一体どうしたんだヨォ…。ん?何ダッテ!?…この時空よりも遥か未来の世界!?こんなバカな話が…。」
ナブー「確かにバカみたいな話だが恐らく事実だろうね。何度解析してもここが弾き出される。」
マホロア「…コイツは想像以上に厄介なコトになりそうだネェ…。」
~~To be continued~~
誰がいなくなったのかって?…まあ大体分かるよね…。多分。
2017-09-28 19:29
リ・ジェネレーションの間ずっと書き続けて来たエグゼ編ですが、ついに最終章です。
最終章って言っちゃってから、よくよく考えたらめっちゃ長くなることに気づいたのでめっちゃ長いです。すみません。



《EXE・in・Re:generation 混沌のエグゼ 第7章“真相”》

......痛い。

身体が自分のものじゃないみたいだ。意思とは関係なく、めちゃくちゃに動く。 僕の身体は、森の木々やら何やらに傷つけられていく。

あぁ、でも。
これが僕の、本性かもしれないな。
弱くて臆病な仮面を被って、内心では周りを、心のどこかで馬鹿にしていた。


本当の僕は、どんな姿だったんだっけ。
とうの昔に、忘れてしまった。

〜〜〜〜〜

「......あれ?モルディカイだけか」

ロビンが約束の場所に戻ると、そこにはモルディカイがただ一人で立っていた。他のメンバーはともかく、コピー元がいないとまともに戦えないヴェズーヴァは、適当な所で逃げて一足先にここで待っているはずだったのだが。

「まぁ、団長に限って形勢が不利とかはないと思うけど......エグゼ君達も遅いね」

手持ち無沙汰に足を組むロビンの横で、モルディカイは何か考え込んでいる。

「.......どうしたの、モルディカイ?」

「いや、敵の正体について色々と考えていてな。......今回の敵、我らについて知り過ぎていないか?」

モルディカイは自分が遭遇した敵について話す。不死身の身体を殺すことができるという能力を持った敵をあてがうには、モルディカイが不死身であることを知っていなければならない。

「確かに。僕のところの奴も、僕が狩人であることを知ってて送り込んだのかも。あの森の獣はみんな、僕のことを恨んでるから統率しやすいと踏んでさ」

「貴様のところもそうだったか......。実は、一人気になる男がいてな」

「......気になる男?」

ロビンが小首を傾げる。自分とモルディカイが知っているクリーチャーにそう差はないと思うのだが、そんな奴いただろうか。

「ああ......」

モルディカイがそう言って話し始めようとした時、前方の木々が次々と折れた。

「何だ!?」

「グオオオオオオッッッッ!!!!」

その奥から現れる、巨大な影。黒と水色のストライプを基調とした身体は禍々しく発光し、低い唸り声をあげるその影の正体は——。

「エグゼ君!?」

しかしその姿形、そして顔はまさしく、エグゼのものであった。

〜〜〜〜〜

「エグゼ君、大丈夫か!?どうしたんだ!?」

「......無駄だ。おそらく意識はない、敵の手に堕ちたか......」

ロビンが叫ぶ横で、モルディカイはエグゼを睨む。もはやクリーチャーの形を留めているかも怪しい其れは、ゆっくりと拳を振り上げた。

「......不味いな。少々手荒く抑えるしか無さそうだ」

モルディカイはそう呟くと、剣を構える。エグゼの元々の力に加えて、何かしらの外部からのチカラが加えられているとすると、今のエグゼは相当危険だと言える。

「くっ......エグゼ君、今助ける!少し我慢してくれよっ!」

ロビンも弓を取り出し、振り落とされた拳を後ろへと避ける。不死身のモルディカイがエグゼの攻撃を引きつけ、ロビンは後ろから神経毒などを仕込んだ矢を放つが、まるきり効き目がない。

「一応、ジァイアントも2秒で膝をつく量なんだけどね......。悔しいけど、僕たちじゃどうしようもない」

汗を拭きながらロビンが叫ぶ。その前では、黒いエネルギー弾を避け損なったモルディカイの右腕が剣と一緒に消し飛んでいた。

「......悪いが、こちらも簡単には死ねなくなった。此奴、なかなか攻撃範囲が広い......貴様の呪文が間に合わん」

「そりゃ、困ったね......。まったく、団長達はどこで油売ってんだか!」

ロビンの口から悪態が漏れる。だが心の奥底では、団長達にも何かあったのでは、という思いが強くなっていた。
そんなロビンの心境が読めたのか、モルディカイもこう呟く。

「......考えが甘かったかもしれんな。我々のような小さい組織で何とかできる問題では無かったか」

「......でもさ、モルディカイ。案外、僕たちにしかできない仕事だったかもしれないよ?確かに転成騎士団はちっぽけな組織だけど、それでも、僕たちにしかできない仕事があるから集まったんだ。今回がそれかもしれない」

そこまで言ってから、ロビンはエグゼに向き直る。血走った目で、大きな唸り声をあげながらモルディカイに襲いかかるエグゼに向かって、懸命に叫ぶ。

「だからさ、エグゼ君!早くいつものエグゼ君に戻っておいでよ!守らなきゃいけない人がいるんだろ?助けたい人がいるんだろ!?」

〜〜〜〜〜

眼を瞑り、開ける。

ロビンの叫び声は、ずっとうっすらと耳に届いていた。だが、止めようと思ったところで身体は言うことを聞いてくれない。

そもそも、ロビンの言う「いつものエグゼ君」は、僕自身によって作られた虚像に過ぎない。
周りと溶け込んで、楽しい毎日を送るための仮面。沸点が低くて、舌打ちばかりで、相手を血塗れにするまで我を忘れて殴り続ける、僕が嫌いな自分を覆い隠す暗幕。

どうしてこうなってしまったんだろう。正義に生きることで、何かが変わるきっかけになれば良いと思ってヒーローベースに入ったはずなのに。
素晴らしい仲間と出会えた。たくさんの思い出ができた。
その思い出の中にいる虚構の自分は、好きだったのに。もうこれで良いかって、そう思えてきたのに。

だけど僕はもう、その虚構すら好きになれなくなってしまった。
楽しかった時間も、思い出したくない過去にしてしまった。
もう僕は、自分をこれっぽっちも誇れない。全部どうなってもいい、そう思えてくる。

僕はもう、終わりだ。





......いや、違う!
ぼんやりとしていた視界が開ける。ロビンとモルディカイの姿が見える。二人とも、僕のために戦っている。

仮面、虚像、それだって確かな「自分」だ。
楽しかった時間は、まだ過去にはなっていない。僕の終わりを決める時は、まだ来ていない。
どちらの自分が本当の自分なのかは、その自分を誇れるかどうかは、これからの僕がどう生きるかによって決まるんだ。

僕は、みんなが待っている自分を本当の自分にしたい。そしてその自分を、嫌いになりたくない。
なら、今しなくてはいけないことはただ一つ!

「......プラグイン!ロックマンEXE、トランスミッション!」

真っ暗な天に向かって叫ぶ。ヒーローの自分が、嫌いだった自分を侵食していく。
天が鮮やかな青色に光り、そして、消えた。

〜〜〜〜〜

「エグゼ君っ!」

先程からエグゼの動きが止まっていたと思えば、いきなりその輪郭が崩れ出した。その中央から現れたのは、天を見上げている、いつものエグゼ。
駆け寄ってくるロビン達に、エグゼは穏やかな顔でこう呟いた。

「......すみませんでした。もう、心配はかけません」

その言葉にロビンもほっと息をつく。それから、思い出したようにエグゼに尋ねた。

「何があったんだい?......団長達がまだ来ていないんだけど、何か知らないかな?」

「団長が?......いえ。僕は敵と戦っている最中に、急に意識が遠のいて......」

エグゼが頭を押さえながら俯いたその時だ。


「......流石だな、エグゼ。混沌の呪縛から抜け出したか」


エグゼ達の側にある崖の上。そこに、今まではなかったクリーチャーの影が二つあった。

〜〜〜〜〜

崖の上に現れた二つの影......その正体は、ゴーレムとドギラゴンだった。

「ゴーレム、ドギラゴン!よかった、無事だったか!」

そう言って笑うロビン。
しかし、様子がおかしい。ドギラゴンはぐったりと倒れており、それをゴーレムが抱えながら冷徹な目でこちらを睨んでいるのだ。

「あぁ、俺は無事だよ」

そう言いながら、ゴーレムの顔からも笑いが漏れる。しかし、その笑いは今までのゴーレムとは違う、邪悪に満ちたものだ。


「......そもそも、俺はアイツらに攻撃されるはずがないんだ。俺は、アイツらの仲間なんだからな!」


高らかに宣言するゴーレム。

「......何を言ってるんだ、ゴーレム?君は僕たちの味方だろう?」

状況が掴めないロビンを他所に、モルディカイは得心した様子でいる。

「やはり......やはりお前が黒幕だったか。我々の事をここまで調べられるのは、我々の中にしかいないと思っていた。そして......お前が三つ目の石を光らせた所を、我は見たことがない」

苦々しげに呟くモルディカイを見て、ゴーレムはほう、と少し感心する。だが次の瞬間には、さらに下卑た笑いを強めて言い放つのだ。

「なかなか察しがいいな、モルディカイ。だが......これまでは、見抜けなかったか」

そう言って、ゴーレムは崖から飛び降りる。そうすることで、その奥、先程までゴーレムに隠れていた玉座が現れた。
そして、荒野には不似合いな煌びやかな玉座に座っていたクリーチャー。それは、誰もが信頼していて、疑うことのなかったクリーチャーだった。

「......黒幕は俺だ、モルディカイ。貴様らには『ヴェズーヴァ』と名乗っていたか......我が真の名は、ウルザ。新たな世界の、支配者となるべき男だ」

金のマントを身にまとい、狂気をも帯びた微笑を浮かべるその男。
転成騎士団団長、ヴェズーヴァ。彼こそが、全ての元凶だったのだ。

〜〜〜〜〜

目を見開いたまま、動くことができないエグゼ達。ゴーレムは、それをせせら嗤いながら話し始めた。

「状況がよく飲み込めていないようだな。良いだろう、話してやる。ウルザ様の計画の全て、そして、この世界の真実を!」

そう言って、ゴーレムは全てを語り始めた。



「......そうだな、まずは俺の名前を訂正しておこうか。俺の本当の名は、カーン。ウルザ様に造られた、最初の人造クリーチャーだ」

ゆっくりと噛んで含めるように話し始めたゴーレム......いや、カーン。

「俺たちの正体、それは遥か昔からこの世界で暮らしていた『プレインズ・ウォーカー』。
お前らは二体しか見つけられなかったようだが、プレインズ・ウォーカー次元には大勢の仲間がいるのさ。そしてそれら全てを造った創造主、それがウルザ様だ」

ヴェズーヴァ......ウルザがニヤリと笑う。

「だがな、ウルザ様がしたのはそれだけじゃない。......ある日ウルザ様は、別次元にクリーチャーを住まわせることを考えた。こちらからはほとんど関与せず、独自の文明を築かせる。ウルザ様がやったことと言えば、世界崩壊を防ぐための安全装置代わりに五体の「王『王』を眠らせたことくらい。ほんの余興、お遊びのはずだった」

そこで、ウルザが言葉を継ぐ。先ほどまでの笑いが消え、いかにも忌々しげな顔で。

「......それがどうだ。五体の王は倒され、文明間、種族間の戦争は終わることを知らない。俺が造ったクリーチャー達はどんどん力を増し、次元を渡る力をも手に入れた。そして.....貴様らが、ついに俺たちの次元にまで汚い足を踏み入れた!」

ドン、と玉座の肘掛けが叩かれる。その勢いで立ち上がったウルザは、崖の上からエグゼ達に向かって怒鳴った。

「俺に造られた奴らの分際で、やり過ぎなんだよ!......だから次元の穴を開き、俺が全部終わらせる。それが、創造主の責任ってものだろうが!」

息を荒くするウルザを、カーンが崖を登り、抱えて下へ降ろす。



「......それなら」

長い長い沈黙の後、エグゼがようやく呟いた。

「それなら、どうしてわざわざ『転成騎士団』なんてものを作ったんですか?意味が分からない」

問いかけると言うより、ただ呟いただけ、というような声だったが、ウルザは頷いて答えた。

「ふん......それはな、“選別”のためだ。俺にとってはゴミみたいな連中だとはいえ、元はこの俺が作ったもの。中には使えそうな奴らもいるかと思って、めぼしい奴らを固めておいたんだよ。......そして、大当たりはお前だ、エグゼ。お前の能力をコピーして、全部分かったよ。今でも思っている、お前は......この世界の、救世主になるべき男だ」

かつて、ウルザに言われた台詞。まさかこんな意味だったとは知らず、素直に喜んでいた自分に苛立ちが募ってくる。

「なぁ、エグゼ。お前の守りたがってるバームズとやらは、どうやらこれから俺たちの次元に入ってくるようだ。.....お前がこちらにつくなら、生かしてやっても構わない。だが断るようなら......バームズとやらもコイツも、そしてお前も全員、ここで終わりだ」

〜〜〜〜〜

悪い提案ではあるまい、と目を向けるウルザ。しかし、エグゼの顔は驚くほど冷淡だった。


「......ふざけるな」


口の中で呟き、その真っ直ぐで強い、ヒーローの眼でウルザを睨む。

「僕は、あなたを尊敬していました。でも今、あなたの本音を聞いて確信した。あなたに、僕たちを終わらせることはできない」

自信たっぷりに言い切るエグゼ。少し意外そうに、ウルザは問い返す。

「何故だ?俺はこの世界の創造主。造られた者が、造った者に勝てる訳がない」

しかし、エグゼの眼は全く揺らがない。むしろウルザに対してより一層余裕を持ち、言い含めるかのような口調でウルザに話す。

「あなたの間違いはそこです。僕は混沌に染まりかけた時に、気づいたんだ。“本当の自分”は、今この瞬間、ここに生きてる自分だってことに。過去に何があったって、心に何があったって、今この瞬間の自分を信じればいいってことに!......あなたに造られたクリーチャーは、もうどこにもいない。いるのは、自らの意思であなたを倒そうとするクリーチャーだけだ!」

ドン、とカーンが地面を叩き、エグゼを遮る。その顔はゴーレムだった時には考えられないほど怒りに満ちていて、額の宝石は三つ全てが輝いている。

「黙れ......ウルザ様は、いつでも我々が絶対に達することのできない神だ!貴様のような英雄気取りが、これ以上侮辱していい存在ではない!」

目に見えるほどの高熱と乱気流、そして闇のエネルギーを身体に纏わせながら、身体中の血管という血管を浮き上がらせるカーン。それを全て闇の炎に集約し、エグゼに向かって放出する。

「塵芥にしてくれる!」

歪んだ笑いを浮かべながら、そう叫んだカーンの真上を、ロビンが跳んでいった。

「!?」

「......ゴーレム。本当に、残念だよ」

空中で一回転しながら放たれた矢は、カーンの死角を通って、首筋に隠れた第四の宝石を粉々に割った。
その途端、電池が切れたかのようにカーンの眼の光が消えた。

放たれた闇の炎もまた、エグゼの寸前で止まる。

「......こんな力があったのだな、ゴーレム。見抜けなかったということは、我もまだまだ鍛練が足らぬか」

エグゼに覆い被さるようにして、モルディカイが炎を一身に受ける。その身体の殆どは焼け落ち、モルディカイも呟いてすぐに命を落とした。

「モルディカイさん!すぐ呪文を......」

「その必要はない」

地面に魔方陣を描こうとするエグゼを、骨ばった指が遮る。先ほど確かに絶命したはずのモルディカイの身体が、再び動き出していた。

「何で......?」

「そう言えば、最初にこの力を得た時には誰にも呪文など唱えて貰っていなかった事を思い出してな。どうやら、生に対する強い執念があれば、我は自力で復活できるらしい」

ニヤリ、と不敵に笑うモルディカイ。死ねぬまま、倒すべき決闘相手も見つからぬまま、ここまで生きてきた理由があるとすれば、今このためしかあるまい。ならば何故、ここで死ぬことができようか。

「カーン......否、ゴーレムは堕ちた。後に残るは、かつての我らが長のみ!皆、我に続け!」

モルディカイがウルザに向かって剣を取り駆ける。その後ろでエグゼの身体が緑色に発光する。

「スタイルチェンジ、“サイトスタイル”!バームズさん、そして仲間の元へ帰るために......再び、封印を解きます!」

モルディカイを飛び越え、一気に加速してウルザに迫るエグゼ。しかしウルザは顔色ひとつ変えず、握りしめた拳を合わせる。すると、彼の身体が三体へ分裂......いや、分身した。

「......我が最高傑作を、かくもあっさりと......全くもって、忌々しい失敗作だ!俺を超えられるとでも思ったか!神であるこの俺を!」

三体の身体が、それぞれ強烈な光を纏って輝く。次の瞬間、そこにはエグゼ、ロビン、モルディカイと全く同じ容姿のクリーチャーがいた。違うのは、全身が真っ黒に染まっているという事だけだ。

「「貴様らがどれだけ強くなろうとも、俺は超えられない!何故なら、俺が神だからだ!」」

それぞれの黒いエグゼ達が、コンピューターのように同じタイミングで叫んだ次の瞬間、黒いエグゼは素手で殴りかかってきたエグゼの攻撃を片手で止め、投げ飛ばす。黒いモルディカイはモルディカイの剣先をかわし、自らも剣を抜いて対峙する。黒いロビンは、本物のロビンと弓を引き絞ったままの睨み合いに入った。

「「この闘い、必ずや俺が勝つ!何故なら、貴様らの手の内は全て、我が神の頭脳によって完全に解析されるからだ!」」

本物のエグゼに馬乗りになって、胸を殴打する黒いエグゼ。黒いモルディカイはモルディカイの胸を三度ほど切り裂き、殺さないうちに体力を奪う。黒いロビンとロビンの膠着状態も、ロビンの精神力が先に限界を迎えそうだ。


確かに、現状ではウルザの言う通りになっていた。
しかし、それはあくまで「現状では」だ。

「このっ......いい加減にしてくださいよ!僕はもう、そんな闘い方はしないって!」

エグゼが黒いエグゼの攻撃を退け、逆に黒いエグゼの顎にアッパーをぶつける。黒いエグゼの脳が揺れ、大きな隙ができたところに、右腕のロックバスターの標準を合わせた。


「我慢は苦手なんだよね。......でもさ、今回ばっかりは、そうも言ってられない」

ロビンは零れ落ちる汗を拭いもせず、、黒いロビンの集中が乱れる一瞬の訪れを待ち続ける。
そして、少し強い風が吹いたその時。森で暮らしてきたロビンには何てこともない葉が揺れる音で、黒いロビンがほんの一瞬、気を逸らした。


「ふん......これが生身の敵なら申し分ないんだがな、我自身とは、何とも下らない。決闘とも呼べぬこんな闘いに、意味などないか」

そう言うと、先ほどまで相手の剣先を捉えていた剣を自分の心臓へと突き刺す。
彼が求めていた決闘ならば、決してすることのない禁じ手。不死身の力を使い、自身を殺す事で時間を作り出す。
急にモルディカイが倒れる事で、黒いモルディカイもバランスを崩し、彼の死体の上に倒れ込む。しかし、その頃にはもう既に、モルディカイの身体には再び血が流れ始めていた。

〜〜〜〜〜

「......何故だ......?」

光の銃弾を身体に受け、黒いエグゼは思わず片手を地面につき、変身を解く。自身の分身である黒いモルディカイと黒いロビンは既に本物によって制圧されてしまった。

「我が分身は、どれも貴様らより遥か上を行くはず......何故、こうなる?」

両目を大きく見開き、肩で息をしながら呟くウルザ。拳を地面に強く打ちつけ、その反動で立ち上がる。

「......あなたの能力には、弱点が二つあります。一つ目は......僕たちが持つ“想い”までは複製できないことだ」

「“想い”......だがその“想い”も、俺に造られたからこそ産まれたはずだ!そんなもので、この俺が超えられる訳がない!」

ウルザはエグゼの声をかき消すように叫ぶと、自身の左肩を引き裂いて体内から杖を取り出す。天高く掲げた杖からは、闇のエネルギーが迸っていた。

「俺は......これまでもこれからも、永遠に神だ!」

世界中の邪悪な心を集め、真っ黒に染まった杖。ウルザはそれを槍投げの要領で、全身全霊の力をもってして放った。

「そしてもう一つは......あなたは、僕たちの“成長”を、複製できない」

エグゼが両眼を瞑ると、その身体からウルザの杖が持つものと同じ、闇の性質を持ったエネルギーが放たれ、駆け巡る。その奔流は放たれた杖を捕らえ、吸収した。

「......あ......?」

ウルザは驚いていた。
自身が全てを懸けて放った攻撃がいとも簡単に消え去ったことよりも、今自身の目の前にいるクリーチャーが持つ、相反するはずの二つのエネルギー、混沌と正義を兼ね備えた、その圧倒的な力に、呆然とするしかなかった。

「......あ......あ......」

はっと我に帰り、この強大な力を自分のものにしようとする。が、身体は一向に光り出さない。


ウルザは、この瞬間ようやく悟った。自分は神ではなかったことに。









〜〜〜〜〜

あれから一夜が明けた。
全ての力を使い切ったウルザは次元の狭間へと逃げ帰って行った。もう、彼が新たなクリーチャーを造ることはないだろう。自分が造ったクリーチャーが、自分を超えるところを見てしまったのだから。
次元の穴の欠片は時間とともに消え、世界は平和なままだ。


そして未来は変わり、エグゼ達にとって最も嬉しい報せが届いた。

「大変だ、エグゼ君!」

血相を変えて扉を開けるロビン。コーヒーを淹れようとしていたモルディカイが、眉をひそめる。

「どうした、ロビン。......何か事件か?」

すると、ロビンはにっこり笑って、息絶え絶えに言った。

「事件も事件、大ニュースだ!“ヒーローベース”を名乗る戦艦が、エグゼ君たちを迎えに来た!」

〜〜〜〜〜

「......行ってしまうのかい、エグゼ君、ドギラゴン」

少し寂しげな微笑を浮かべながら、準備を終えたエグゼ達を見送るロビン。

「はい。ロビンさん、モルディカイさん、本当にありがとうございました!」

「また、どっかで会おうぜ!......そう言えば、モルディカイは?」

「あぁ、彼なら......」

ロビンがそう言って振り向くと、そこには扉の前に佇むモルディカイの姿があった。

「モルディカイさん、ありがとうございました」

エグゼが歩み寄って、手を差し出す。モルディカイは相変わらず表情を変えないまま、その手を握る代わりに何かを渡した。

「......これを、貴様に託す。我が親友が、最期に書いた詩だ」

エグゼが手の中を見ると、そこには一人の女性への愛を綴った詩が書かれた手紙があった。

「良いんですか?大切なものなんじゃ......」

「......これを持っていては、いつまでも前に進めぬ気がしてな。我には、転成騎士団が一人としてこの街を守っていく使命がある。立ち止まる暇などない」

分かったら行け、とエグゼの背中を叩くモルディカイ。その手は、いつもより少しだけ暖かかった。





エグゼ達がいた混沌の時代は、間もなく明ける。
だがその裏で、ヒーローをも巻き込んだ新たな運命の歯車も、また動き始めようとしていた。


the end


(皆様たくさんの応援ありがとうございました。コンボ人間の次回作にご期待ください。
なお、この物語は完全な創作であり、TCG間の対立を煽るような意図などは一切ございません。
これからも、MTGとデュエル・マスターズが共に繁栄していきますように。)
2017-09-29 11:47
>EXE・in・Re:generation 混沌のエグゼ 第7章“真相”
完結お疲れ様でした。最終回も衝撃の展開の連続でとても楽しく読めました。逢魔編でのヒーロー達の活躍にも大いに期待しています。

今回は電専番外編、《VS裏切電専編》のプロローグを。バニラの超人さん、裏切電専勝手に使いました。すいません。
ここはコミッカー部隊D・D・D軍のD・D・D城。大王達が逢魔世界へと旅立ち、数日が経過していた。
~D・D・D城一階 食堂~
食堂のテーブルの一つに、仮面とマントを着けた1頭身の騎士と赤と白のメイド服のようなものを着た妖精の少女、そしてハンチング帽にトレンチコートの長身の男が座っていた。
メタナイト「陛下達が出版して今日でX日か…。無事に帰ってくるといいが…。」
1頭身の騎士、メタナイトがアフォガードを食べながら呟く。
サニー「もー、心配しすぎだって。ムメイもいるんだし問題ないよー。」
妖精の少女、サニーがオレンジオーシャンジュースを飲み、笑いながら言った。
フジキド「それにエリザベート=サン、サトリ=サン、コイシ=サン、ガンドー=サンがいる。実際優秀な者達であるし問題なかろう。」
ハンチング帽の長身の男、フジキドがスクイッシー・スシを食べつつ言う。
「なあお前さん方。取り込み中のところ悪いが少し聞いちゃくれねえか?」
サニー「あ、クラッコ。」
レイテストの残党の掃討に向かっていた雲から目玉が生えた魔獣、クラッコと白いベレー帽と学生服の少女、イリヤが帰還してきた。
メタナイト「どうしたクラッコ。」
クラッコ「レイテストが現れやがった。…ただ、今回の奴らは雰囲気が少し違えんだ。」
フジキド「少し違う…とは?」
クラッコ「ああ。連盟本部から少し人手を借りていったんだけどよ…。そいつらは"コミッカーだけ"を執拗に狙うんだ。」
イリヤ「まあ私達は飛んでたし助かったけど結構ヤバかったんだよね。」
コスズ「あ、皆さんお集まりで。どうかなさったんですか?」
クラッコ「おっ、お前らも来たのか。皆揃ったな。ならもう一度説明するぜ…________。」
アインズ「ふむ、レイテストの残党の情報か。」
アキュー「…ソイツら、乱闘空間でも見かけましたよ。」
メタナイト「何?」
アキュー「大分後半戦のあたりなんですけどね。コミッカーを執拗に狙ってくる者達がいたんですよ。」
ネロ「どちらにせよ、大王もムメイもおらぬのだ。厄介な話になってきたぞ。」
カービィ「相手の数も分からないしねえ。」
メタナイト「…アドミラル。」
アドミラル「何だ?」
メタナイト「一度私達以外の者達を鎮守府に避難させておいてくれないか。」
アドミラル「了解した。多少の時間はかかるが恐らく問題ないな。」
メタナイト「さあ、奴らを迎え撃つ準備をするぞ!」
一同「応!」
___________________
「電専のコミッカー共が動き出したようだ。どうするか?」
「何、所詮奴らなど群れなければ何も出来ぬ有象無象よ。」
「それに今は主であるD・D・Dもその右腕のムメイもいない。叩くなら今だ。」
「調子に乗ってやがる奴らがやられるのを見るのは楽しみだぜ…。」
「雑魚はいくら群れても雑魚であることを理解させてやらねばならない…。」
「アイツらに俺達"裏切電専"の力をよーく分からせてやる…。」
~to be continued~
終わり。バニラの超人さんがいいならこのまま続けますがよろしいでしょうか?
掲示板DM総合雑談板 ≫ スレッド : DMオリカスレ連動 オリジナルデュエルストーリースレ
  


Powered by F-board Ver0.3
phpj_icon
スポンサードリンク