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掲示板DM総合雑談板 ≫ スレッド : DMオリカスレ連動 オリジナルデュエルストーリースレ
名前 コメント
2016-05-18 20:45

DMオリカスレ連動 オリジナルデュエルストーリースレ

>まくらいさん,busiyuuさん
御二方共,乱闘編やその次のオリカエキスパンションやらで大変そうなので僕が立てときました。

御二方やオリカスレの住民に限らず,オリジナルデュエルストーリーを投稿したい方はご気軽に投稿ください。
2016-05-22 10:02
OKもらえましたので自作小説を投稿させていただきます。自分のオリカの元ネタである仮面ライダーディケイドとランド大陸のクロスオーバー小説です。

仮面ライダーディケイド~ランド大陸の世界~

第1話:原因不明の侵略者!!

~アバンタイトル~
夏海「大ショッカーを倒して、ライダーの世界も救った。なのにどうして旅は続くんでしょう」
ユウスケ「何?夏海ちゃん、もしかして元の世界に帰りたいの?」
夏海「そうじゃありません。ただ、この写真館が移動してばかりで、お店として地について営業してた頃と違うっていうか…」
士「旅人である俺がここにいるからだろ。なんなら出て行ってやろうか?」
夏海「士君そんな言い方…」
栄次郎「まあまあ、次の世界に行ってみればわかるかもしれない。今そんな予感がするんだ」

栄次郎がスクリーンを下ろすと、そこに映ったのは廃墟とそれを取り囲む壁のような山脈。そしてその中央で激突するバイクの意匠を持った戦士と三体のドラゴンの姿だった。

第1話:原因不明の侵略者

光写真館が現れたのは、荒れ果てた町。他の建物がほとんど崩れている中、健在な光写真館は異彩を放っていた。
ユウスケ「ひどい…何でこんなことに」
士「これだけ荒れてるとなんの世界だかわからないな」
夏海「でも、この世界を守っているライダーがどこかにいるはずですよね」

光写真館から出てきた3人の前には、いつの間にか見たこともない生き物たちが集まってきていた。天使のような翼をもったドラゴンや、球体のような体で浮遊する小動物と言った見た目だ。彼らは共通して体の表面に同じマークがついている。星に握り拳を重ねたようなマークだ。

士「ははっ、ここは魔宝石の中みたいな怪人の世界らしいな」
ユウスケ「いやでも怪人っていうほど悪そうな見た目じゃないけど」
夏海「それに何だか戦いに来た様子じゃありません」
そんな3人に、少年と少女の二人組が声をかけてきた。

グレンモルト「あんたたち、ヒューマノイドみたいだな。新しく来たのか?」
アイラ「ここにキャンプがあるって聞いたけど、もしかしてあなたたちがやってるの?」
ユウスケ「うわっ、人間がいた!」
士「人間に驚いてどうする」
夏海「私たちはヒューマノイドっていうか他の世界から来た人間ですけど…」
そこに栄次郎が出てくる。
栄次郎「いつの間にかお客さんがたくさん。立ち話も何だし、上がってコーヒーでもどうぞ」
アイラ「やっぱりキャンプだったのね、助かるわ。わたしはアイラよ」
グレンモルト「恩に着るぜ。俺はグレンモルトだ。“仲間のヒューマノイド"なんて久しぶりだな」
お礼を言いながら上り込んで椅子に座るグレンモルトとアイラ、そして球体たち。
士「おい、お子様とボールはともかく、ドラゴンは写真館に入れないだろ」
時間龍ロッキンスター「お気遣いなく。私たちは食事だけいただければ、外で結構です」
ユウスケ「しゃべれるのか?」
時の玉ミラク「ボクたちの世界じゃ、ほとんどの生き物と言葉が通じるんだ。ボクたちの世界の生き物はひっくるめてみんなクリーチャーっていうんだけどね、いろんな種族がいるんだ」
時の玉ミラク「ここにはボクみたいなジャスティス・オーブ、外のエンジェルコマンド・ドラゴンがいるんだ。たまに黙ってるだけなのもいるけど。さっきはジロジロ見ちゃってごめんね」
夏海「“ボクたちの世界"って、知ってるんですか、別の世界があるってこと?」
グレンモルト「あんたの一言を聞いてみんなピンときたぜ。他の世界から来たって話は、アウトレイジの連中から聞いてるんだ」
グレンモルト「別の世界から来たっていう一人、破壊者(スクラッパー)シュトルムさんも、俺たち革命軍の仲間なんだぜ」
夏海「皆さんは革命軍っていうんですか?」
グレンモルト「聞きたいか?俺たち革命軍は(ry」
アイラ「いい加減飲み物も飲みなさいよグレン。せっかくおいしいのに冷めちゃうでしょ」
モルト「あっ、悪いアイラ」
アイラ「その続きはわたしが話してあげる。どうして町がこうなったのか、その初めからね」
アイラが語った経緯はこうだった。

ある日、このランド大陸で正気を失い、暴れ出すクリーチャーが続出した。暴れ出したクリーチャーたちは、周りの仲間や住処を侵略することしか考えず、“侵略者"と呼ばれた。侵略者の力は強大で、クリーチャーたちは倒され、住処は次々に略奪されていった。だが、それと同時期に、侵略者への反抗を決意したクリーチャーたちもいた。その決意に呼応してか、彼らの体には共通のマークが浮かび上がり、彼らは革命軍を名乗った。革命軍は侵略者に対抗しうる力を持ち、少ないながらも各地で団結して、侵略者の軍勢に抵抗し続けている。侵略者が発生した“侵略の日"は、謎のウイルスがばらまかれたのが原因で、革命軍はその抗体を身につけた者たちではないかと噂されているが、真相は定かではない。この光の国は、革命天王ミラクルスターという国王にして革命軍のドラゴンが守っていたが、“音速の侵略者"にミラクルスターは敗れ、壊滅状態。グレンモルトとアイラは、他の大陸からこのランド大陸に訪れて革命軍入りし、今では各地の革命軍の連絡役としてこの光の国に駐在してるという。グレンモルトとアイラは大陸外から来たヒューマノイドの種族だが、このランド大陸のヒューマノイドたちは、“音速の侵略者"と化してしまったらしい。光写真館も、敵か味方か確認するために、革命軍が偵察に来ていたそうだ。

アイラ「侵略者にも共通のマークがあるの」
アイラが絵で示したマークは、大鷲が地球を背にしたようなマーク。大鷲がDCDの文字が入った地球をつかんでいる大ショッカーによく似たマークだった。
ユウスケ「こいつら…まさか、大ショッカー!」
夏海「そんな、大ショッカーは倒されたはずです!」
士「どうだかな。あいつら毎年のように復活するからな」
グレンモルト「あんたらも侵略者を知ってるのか?」
士「腐れ縁だ。となると、俺がこの世界でやることも決まった」
ユウスケ「やる気になったのか士!じゃあ俺たちも今から革命軍だな!」
グレンモルト「あんたらも一緒に戦ってくれるのか、よろしくな」
グレンモルトと握手するユウスケ。しかし、士は手を出さない。
士「悪いが、俺はこの世界で戦うライダーを探さなきゃならない。そいつに協力するのが俺の使命だ」
ユウスケ「水臭いぞ、士。シンケンジャーの世界じゃライダーじゃなくても協力したじゃないか」
夏海「そうですよ。ここにいなくても革命軍として戦ってるライダーがどこかにいるはずです。革命軍とは協力しないと」
グレンモルト「ライダーなら…俺たちの敵だ」
ユウスケ「ライダーが敵?どういうことだよグレンモルト」
グレンモルト「俺たちの知ってるこの世界のライダーは“音速の侵略者"だ。奴らはこの光の国を滅ぼしたんだ」
その会話を引き裂くように、外から爆音が聞こえてきた。何十台と言うバイクの音だ。
グレンモルト「噂をすれば来たか、音速の侵略者たちだ。革命軍出撃!」
ユウスケ「俺たちも行くぞ」
士「俺が捜してるライダーだといいがな」

夏海と栄次郎を残して再び表に出る面々。廃墟の悪路をものともせず、バイクでこちらに突っ走ってくる集団がそこにはいた。先頭を切る真紅のバイクに乗ったクリーチャーは、こちらに気づいていても全く速度を緩めない。

轟速ザ・レッド「オラオラどきやがれ!ザ・レッド様のお通りだ!」
士「バイク…あれがこの世界のライダーか?」
ユウスケ「どう見ても暴走族じゃないか。おい危ないぞ止まれ!」
轟速ザ・レッド「文句あるのか。なら俺に追いついてみな!」
ザ・レッドはバイクで士たちの周りを旋回し始める。あまりの速度に、全員ザ・レッドに追いつくどころか、轢かれないよう避けるので精一杯だ。
ユウスケ「このっ、なめられてたまるか。俺たちもバイクだ士!」
士「言われるまでもないな。この生意気な奴にライダーのドラテクってのを見せてやる」
士/ユウスケ「変身!」
士は仮面ライダーディケイド、ユウスケは仮面ライダークウガに変身する。そしてジャンプでザ・レッドを飛び越えて写真館に戻る。すぐに二人はバイクに乗って現れる。そしてバイクでザ・レッドに追いつき、横から交互に体当たりを仕掛ける。ザ・レッドも負けじとぶつかり返し、お互いに揺らぎつつもバランスを保って並走する。埒が明かないと、二人はザ・レッドの横から離れ、クウガがウィリー走行でザ・レッドに迫る。ザ・レッドは横にかわし、通り過ぎたクウガが前輪を着地させる隙を狙う。だが、ザ・レッドに上から
ジャンプしてきたディケイドのバイクが接近する。よけきれずに衝突し、横転するザ・レッド。だが衝撃を殺し、すぐに体勢を立て直した。

ザ・レッド「チッ、こんなバイク乗りがいたとはな」
士「ライダー同士のバイク勝負と行こうぜ」
ユウスケ「俺たち仮面ライダーが相手だ!」
グレンモルト「あれがあいつらの戦う姿、仮面ライダーか。あいつらならやるかもしれない」
アイラ「わたしたちは残りを引き受けないとね」
ザ・レッドに宣戦布告する仮面ライダーと、残りのバイク軍団に向かい合う革命軍。しかし、ザ・レッドはそれを鼻で笑う。
ザ・レッド「フッ、誰がそんなこと決めた。革命軍なんて全員、俺一人で十分なんだよ。野郎ども、手ェ出すんじゃねえぞ」
ザ・レッドの号令を聞いて、バイク軍団が停止する。
ユウスケ「お前ひとりで十分だと?ふざけるのもいい加減しろ!」
グレンモルト「いや、ハッタリじゃない。光の国のほとんどを滅ぼしたのはあいつなんだ」
アイラ「せめて後ろのバイク数体だけでも倒そうと思ったんだけど、本気であいつ一人でわたしたち全員を倒すつもりなら…わたしたちでも厳しいわ」
士「後悔するなよ、世間を知らないヤンキーは見栄を張りたがる」
ザ・レッド「俺にスピードで挑もうとしたテメエらに応えてやろうと思ったのさ。見せてやるぜ、俺の変身を。侵略発動!!」
ザ・レッドが加速し、それにバイクが反応する。バイクからジャンプするザ・レッド。バイクがパーツに分解し、ザ・レッドに装着される。変身が完了し、降り立ったザ・レッドの姿は、スクリーンに映っていたあのバイクを意匠とした戦士のものだった。

轟く侵略レッドゾーン「俺はバイクと一体となった、轟く侵略レッドゾーンだ!」
士「やはりこいつがこの世界のライダー。すでに侵略者の手に落ちていたということか」
ユウスケ「嘘だ、こんな奴はライダーじゃない!」
グレンモルト「全員がかりじゃないとこいつとは戦えない。行くぞみんな!」
グレンモルトの合図とともに、革命軍がレッドゾーンめがけて突っ込む。
レッドゾーン「レッドゾーンラッシュ!」
レッドゾーンが目にもとまらぬ速さでパンチを繰り出した。そのパンチは何十、何百発と言う残像を生み、革命軍と仮面ライダーを嵐のように打ち据える。残像より遅れた拳の唸りが聞こえた時には、声を上げる暇さえなく、すでに倒れている革命軍の姿があった。パンチのスピードが、拳が唸る音さえも置き去りにしたのだ。エンジェルコマンド・ドラゴンたちはすでに倒れ伏し、ジャスティス・オーブたちはその球形の体が崩れかけて地に落ちていた。グレンモルトとアイラは剣で体を支えている状態だ。何とか拳をしのいで、立っていたのはディケイド。クウガも持ちこたえているが、攻撃はしのげず、気力だけで立っている有り様だ。

レッドゾーン「俺の音速を越えたパンチを受けて立ってられるとはただ者じゃねえな。平和ボケしたこの大陸出身の奴らとは違うぜ。少しは戦い方を知ってやがる」
士「当たり前だ。お前みたいなのを井の中の蛙って言うんだ」
ユウスケ「お前らにだけは…負けたく…ない」
アイラ「わたしたちは、この大陸にも、平和を取り戻して、みせる!」
グレンモルト「それに、革命軍をなめるな…俺たちは、しぶとさがウリなんだ」
レッドゾーン「言うじゃねえか。だが、俺にとってこのシケたコースは第一コーナーにすぎないんだよ」
ユウスケ「どういう意味だ!」
レッドゾーン「この先の火の国で、ベガスダラーの野郎が火の国の王に負けたって聞いたからな。そこを攻めて俺の新しいサーキットにした方がひりつきそうだぜ」
アイラ「ベガスダラー…奇天烈の侵略者の幹部が?」
グレンモルト「それに、火の国の王、ドギラゴンが勝ったのか!」
レッドゾーン「俺は火の国まで突っ切るが、走れない奴に用はねえ。お前らの中で俺についてこれそうなのは、そこのピンクライダーしかいねえぜ」
士「ピンクじゃない、マゼンタだ!ご指名なら付き合ってやるよ。10秒間だけな!」
ディケイドはディケイドファイズにカメンライド、すなわち変身する。さらにフォームライドで、10秒間1000倍のスピードで行動できる強化フォーム、アクセルファイズに変身する。
レッドゾーン「10秒もいらねえな。おい野郎ども、このサーキットはくれてやる」
レッドゾーンは革命軍とクウガの相手を残りの音速の侵略者に任せ、走り出した。ディケイドファイズも加速して追いかける。二人は高速移動しながら激しくぶつかり合い、廃墟を駆け抜けていく。
ユウスケ「あいつは士に任せるしかないか」
ディケイドとレッドゾーンを見送ったクウガを銃弾が襲う。
ユウスケ「痛っ、卑怯だぞ!」
音速ドライブ「この音速ドライブ様は先制攻撃が得意技なんだよ」
音速ニトロフラグ「レッドゾーン様には追い付けないが、俺たちのスピードも音速並みだ」
音速ニトロエアー「走れもしないノロマどもを片付けてやる」
アイラ「確かにわたしたちはもう走る力が残ってない」
グレンモルト「それでも守ることはできる」
押し寄せる音速の侵略者を、クウガ、グレンモルト、アイラが迎え撃つ。
ユウスケ「超変身!」
廃墟から鉄パイプを拾い上げて、基本フォームのマイティフォームから、ドラゴンフォームへと変身。鉄パイプも専用武器ドラゴンロッドへと変化させた。ドラゴンフォームになって俊敏さの上がったクウガは走ることはしないが、軽やかな動きとジャンプで、音速の侵略者の攻撃をいなし、ドラゴンロッドで叩き伏せていく。音速ドライブが銃撃してくるも、乱戦を利用してうまくかわされてしまう。
グレンモルト「おりゃあ!」
アイラ「やあーっ!」
グレンモルトは鍛え上げた腕力による剛剣で、アイラは洗練された居合で、音速の侵略者を切り伏せる。
小数の革命軍が、多数の音速の侵略者に囲まれた状況。この圧倒的優位が、音速の侵略者の意識を「後一撃入れれば」という攻めに向かわせ、倒れた仲間を背水の陣とした革命軍のカウンターを可能にしていた。

音速ドライブ「しゃらくせえ、侵略発動だ!」
音速ドライブは当たらない銃を投げ捨て、大型のガトリング砲を装備した別の姿へと変身する。
音速ガトリング「ハチの巣にしてやるぜ」
音速ガトリングの機銃掃射が、革命軍を襲う。この火力はいなすことができず、ダメージを受けるクウガと革命軍。
ユウスケ「ぐああっ!どうすれば…」
倒れこんだクウガの目の前には、さっき音速ドライブが投げ捨てた銃が転がっていた。
ユウスケ「これだ、超変身!」
今度は銃を手に取ってペガサスフォームに変身、銃も専用武器のペガサスボウガンとなる。

音速ガトリング「撃ちかえす気か、バカめ。俺の音速のスピードと銃火器を合わせたヒットアンドアウェイには無意味なんだよ」
高速で移動し、攪乱しようとするガトリング。だが、その姿は感覚が鋭くなったクウガ・ペガサスフォームにははっきりと捉えられていた。クウガの発射した空気弾は、廃墟を縫うように移動していたガトリングに直撃する。
音速ガトリング「この俺が、撃ちかえされた、だと…」

ガトリングは爆散する。これを見て、音速の侵略者にも動揺が走る。
音速ニトロエアー「侵略が破られただと、相手はたった3人だぞ!」
音速ニトロフラグ「落ち着け、弟よ。ザ・マッハの侵略が可能になるまで攻め続けろ!」
アイラ「相手に焦りが出てきた。根競べはわたしたちの勝ちね」
グレンモルト「いけるぜユウスケ、これなら!」
ユウスケ「任せてよ、だって俺クウガだし!」
その時、黒い翼の生えたミイラのようなクリーチャーが、頭上からクウガに忍び寄り、クウガの首に注射器のようなものを突き刺した。

不死(ゾンビ)デッド「隙あり!」
ユウスケ「ぐっ、お前、何を…」
クウガは言葉が続かない。そして、クウガの体には侵略者に似たマークが浮かび上がっていた。ただし、そのマークは書いてある鳥の体は丸く、羽が細かい、今までのマークと違うものだ。
アイラ「ユウスケ!ユウスケに何をしたの!?」
グレンモルト「お前いったい何者だ!」
不死(ゾンビ)デッド「俺様は不死の侵略者デッド。そいつにS級ウイルスを注入してやったゾ」
アイラ「ウイルスってことは、ユウスケを侵略者に!」
グレンモルト「何でユウスケを狙った!」
不死デッド「ただのウイルスとは違うゾ。S級ウイルスは今までの侵略者を超えたS級侵略者を生み出すウイルスだゾ」
不死デッド「レッドゾーンを探して注入して来いって命令だったけど、速すぎて追いつけないし、こいつは革命軍と違って抗体がないから腐ったゾンビになりそうだったゾ」
グレンモルト「ゾンビだと、ユウスケがそんなものになるか!」
アイラ「グレンの言う通りよ、ユウスケ目を覚まして!」
だが、クウガはその身を藍色に変え、目を妖しい紫色に光らせ、グレンモルトとアイラに襲いかかってきた。二人は、そのパンチやキックを、剣で防ぐしかない。

不死デッド「お前らの知ってるこいつは死んだんだゾ。今のこいつはS級不死(ゾンビ) デッドクウガだゾ」
音速ニトロエアー「やるなミイラ野郎。これで革命軍はおしまいだ」
音速ニトロフラグ「俺たちについてきて援護するその根性は認めてやる」
不死デッド「いやいや礼なんていいんだゾ。お前ら侵略者はもういらないんだから」
音速ニトロエアー「お前、何言ってんだよ」
不死デッド「聞いてなかったゾ?元々S級侵略者をレッドゾーンから作るつもりだったんだゾ。S級侵略者の方が強いから。革命軍に勝てない侵略者なんていらないんだゾ」
音速ニトロフラグ「何様のつもりだ。気に食わん」
不死デッド「やる気ならお前らも腐った死体にしてやるゾ。デッドクウガ!」
不死デッドの呼びかけで、デッドクウガが音速の侵略者へと目標を変える。
音速ニトロエアー「ノロマなゾンビが俺たちに追いつけるか!」
音速の侵略者たちが、バイクでデッドクウガに迫る。だが、デッドクウガは両手から黒い瘴気を放つ。その瘴気を浴びてバイクが腐食し、停止してしまう。
不死デッド「バイクがなきゃお前らもノロマだゾ。やれ」
デッドクウガが音速の侵略者を一人一人殴り倒し、蹴散らしていく。
グレンモルト「ユウスケ!くそっ、どうすりゃいい」
不死デッド「心配いらないゾ。次はお前らもこいつと同じ死体になれるんだゾ」
アイラ「いいえ、まだユウスケには仲間がいるわ」
そう言ってグレンモルトを連れて写真館にとって帰るアイラ。

一方、ディケイドとレッドゾーンはお互いに殴り合いながらも走り続け、3秒間で火の国との国境である山脈「壁の雪山」まで来ていた。
レッドゾーン「どうやら俺のパンチにも応戦できているな。楽しめそうだぜ」
士「それよりお前でもあの山を超えるには10秒以上かかるんじゃないのか?10秒もいらないは大口だったか」
レッドゾーン「超えるだと?下らねえ。俺のコースに壁なんざいらねえんだよ」
レッドゾーンは減速せず壁に接近し、山脈に向かって飛び蹴りを繰り出した。蹴りを受けた壁の雪山は崩れ、逃げ場のない落石がディケイドにまで迫る。
士「あいつ、無茶しやがって!」
やむを得ずディケイドはアクセルファイズ状態の必殺技、アクセルクリムゾンスマッシュを繰り出す。無数の岩石をすべてロックオンし、高エネルギーのフォトンブラッドを込めたキックで、残らず灰と化した。必殺技を終えるとアクセルファイズは解除され、元のディケイドの姿に戻る。
爆炎が晴れた後、壁の雪山にはレッドゾーンの蹴りによる風穴があいていた。レッドゾーンは蹴りの勢いで一気に穴をあけた向こうまで跳んだようだ。そしてその穴の向こうで一匹の赤いドラゴンが、レッドゾーンと対峙している。
レッドゾーン「よう、会えてうれしいぜ。侵略者幹部すら倒す革命ゼロに目覚めた火の国の竜王、ドギラゴン」
燃える革命ドギラゴン「俺たちの国境にでかい穴をあけてくれたな、侵略者が。こいつは俺たちの国の平和の象徴。ただでは帰さんぞ」
壁の穴を通じてその様子を見守る士。
士「あいつの言うとおり10秒たたないうちに、リードを取られたな。さてと、俺も火の国にお邪魔するか…あいつにはだいぶ後れを取りそうだ」
士の目の前にある風穴は、少なくとも距離数十キロという洞穴だった。

その頃、第3の王国、闇の国に面した壁の雪山にも、別世界からの旅人がいた。
幻影ミスキュー「僕のびっくり入れ替えマジックが効かないなんて、君何者?」
海東「何しようとしたか知らないけど、カードから出した兵隊さんにあてたんじゃ魔法も効かないさ。僕は海東大樹。名前の通りの怪盗さ。この地に眠る伝説の禁断のお宝をいただきに来たんだ」
幻影ミスキュー「禁断の封印は僕たちが解くもんね~。壁の雪山からおかえり願えない?」
海東「その口ぶりじゃ、お宝はこの山に封印されてそうだね。譲ってくれない?」
幻影ミスキュー「そうはいかないよ、侵略発動!」
ミスキューが人型トーテムポールのようなその体を、龍を模した巨大トーテムポールに変身させる。

超幻影ワラシベイベー「びっくり入れ替えマジックが効かないなら、かみ砕いちゃえ!」
海東「ダメダメ、人の目を欺きたいなら、切り札は最後まで隠しておかないと」
海東が変身した仮面ライダーディエンドは、必殺技のクロスアタックを発動する。隠れていた2体のライオトルーパーが現れる。ディエンドと、さっきミスキューの魔法を無力化したライオトルーパーと並び立つ。
超幻影ワラシベイベー「あと2体いたの!」
ワラシベイベーが戸惑った隙に、2人のライオトルーパーは跳躍する。そして上下に気を取られたワラシベイベーを、下からディエンドとライオトルーパーが狙撃し、上からライオトルーパー2人が切りつけた。4人がかりのライダーの必殺技を受け、地に沈むワラシベイベー。
超幻影ワラシベイベー「こんな侵入者を近づけるなんて…闇の国の獣軍隊は何をやって…」
愚痴を言い終わらないうちに爆散するワラシベイベー。
海東「闇の国か。そこにいる連中に会えばもっと情報を聞き出せるかな」

ランド大陸近海の海底のさらに地下にある地下都市。そこにはこの世界を侵略者で揺るがす謎の科学者集団がいた。彼らは巨大なポッドを操縦し、その姿は外からはうかがえない。今の彼らは「正体不明」「No Data」とでも呼ぶべきだろう。

No Data「レッドゾーンをはじめとする音速の侵略者が、大陸外からの侵入者と交戦中。どうします?」
正体不明「放っておけばいい。音速の侵略者が暴走するほどに、禁断の封印が解けやすくなるのはわかっている。奴らが倒されたところで、我々に支障はないのだ。我々が動き出すのは禁断の封印が解けた時」
侵略者ランドヘッド「お客様でございます」
正体不明の側近である、頭部に手足の生えた体型の小型ロボット、ランドヘッドが客を案内してきた。
正体不明「この地下都市に客だと?面白い、通してみよ」
這いずるように入室してきたのは、どの種族のクリーチャーとも知れない奇怪な人物だった。
???「不思議ではない。この地下都市に来られるよう、水のクリーチャーの力を取り込んで我が身を“改造"したのだ。」
No Data「それにしては今にも死にそうだな。改造と言うよりも延命措置ではないのか」
???「諸君もウイルスを防ぐために、そのポッドにこもっているのだろう?生きるためには誰しもなりふり構わぬものだ」
正体不明「なるほど、一理ある。要件はなんだ?新たな延命措置としてこのポッドを使いたいとでも?」
???「それだけではない。わしの目的は諸君と同じく世界を支配すること。そしてそのための力がここにある」
その人物はカードに封じ込められたある呪文を示した。
No Data「この呪文は…これなら禁断の封印を予定よりも早く解ける。そして邪魔者もすべて消去できる」
正体不明「しかしこれを唱えるには大量のマナがいる。並行して調達する必要がありそうだ」
???「マナの調達は我が軍団も協力しよう。そして発動させるのだ。別の世界で手に入れた最悪の呪文“オールデリート"を。」
正体不明「よかろう、お前はもう我々の一員だ。このポッドを使うがいい」
No Data「我々は時が来るまで名前すら出さない。お前も名前を隠すのだ」
???「ならばわしの名前は、理由なき侵略者“原因不明“とでもしようか」
ポッドに身を包み、謎の侵略者がここに誕生した。

次回、仮面ライダーディケイド!
レッドゾーン「俺は自由に走り続ける。その自由を邪魔する奴は誰であろうと排除するだけだ」
士「革命軍の奴らは自由じゃない、そう思ってるのか」

グレンモルト「俺もユウスケみたいに、暴走したことがあるんだ」
アイラ「ユウスケがゾンビになったとしても、仲間が呼びかければ!」
夏海「笑顔を思い出してください、ユウスケ!」
時の玉ミラク「ボクが、あいつらを止めるよ!」

海東「君が闇の国の竜王、キラー・ザ・キルか。お宝を平和なんかに埋もれさせて、もったいないと思わないかい?」

第2話:爆走せよレッドゾーン
~次回予告終了、第2話へ~

2016-05-22 10:05
~アバンタイトル~
これまでの仮面ライダーディケイドは!
ユウスケ「じゃあ俺たちも今から革命軍だな!」
グレンモルト「あんたらも一緒に戦ってくれるのか、よろしくな」
士「悪いが、俺はこの世界で戦うライダーを探さなきゃならない。そいつに協力するのが俺の使命だ」

轟く侵略レッドゾーン「俺はバイクと一体となった、轟く侵略レッドゾーンだ!」
士「やはりこいつがこの世界のライダー。すでに侵略者の手に落ちていたということか」

不死(ゾンビ)デッド「お前らの知ってるこいつは死んだんだゾ。今のこいつはS級不死(ゾンビ) デッドクウガだゾ」
レッドゾーン「よう、会えてうれしいぜ。侵略者幹部すら倒す革命ゼロに目覚めた火の国の竜王、ドギラゴン」

第2話:爆走せよレッドゾーン!!

士「レッドゾーンの奴と戦うとしたら、カードの無駄遣いはできないか。少し時間がかかるが、あの赤いドラゴンならそれまで持ちこたえるだろう。」
士の見込みでは、スクリーンに映っていた、ロケットを背景とした特徴的な革命軍マークを持つあの赤いドラゴンなら、レッドゾーンとも渡り合えるはずだ。
後から自動走行させていたディケイドのバイク、マシンディケイダ―が追い付いてきた。マシンディケイダ―に乗って、火の国に向けて走り出すディケイド。

ディケイドが走りだした頃、レッドゾーンとドギラゴンは早くも激突していた。
轟く侵略レッドゾーン「レッドゾーンラッシュ!」
燃える革命ドギラゴン「完全防御革命(パーフェクトデイフェンス)!」
音速を超えたパンチを叩きこむレッドゾーンに対し、ドギラゴンは透明のバリアを展開する。レッドゾーンのパンチが何百発とバリアに直撃するが、バリアは微動だにしない。

レッドゾーン「チッ」
レッドゾーンがパンチをやめて一呼吸置く。パンチの威力はすべてバリアに防がれ、ドギラゴンに届くことはなかった。ドギラゴンは完全にレッドゾーンの猛攻をしのいだのだ。
ドギラゴン「俺たちはお前たちの侵略を受けて、守る強さを手に入れた。これが俺の革命の力だ。もう俺の国を荒らさせはしない」
レッドゾーン「たとえ攻撃を受けなかったところで、敵を倒せなきゃ守ったことにはならないぜ」
ドギラゴン「ならば受けてみろ。これがお前の見たがっていた革命ゼロだ。完全攻撃革命(パーフェクトオフェンス)!」
ドギラゴンが左肩に装備したアームの持つ剣を使って、無数の剣撃を繰り出す。こちらも剣の残像が見えるほどの攻撃だ。だが、レッドゾーンの速度には及ばないのか、その攻撃はかわされ、さばかれてしまう。
レッドゾーン「遅いな、この程度じゃ!」
レッドゾーンがドギラゴンの体を蹴飛ばし、その剣撃を強引に止める。体勢を崩され、倒れこむドギラゴン。
レッドゾーン「どうした、攻撃してる間は隙だらけじゃねえか」
ドギラゴン「まだだ、完全攻撃革命(パーフェクトオフェンス)!」
今度は首を振り回しながら火炎のブレスを一面に吐き出すドギラゴン。レッドゾーンの周囲が火の海になる。だが、レッドゾーンは炎をかき消すほどの風圧を生みながら高速移動し、ドギラゴンに迫って顎にアッパーカットを食らわせ、火炎を吐く口を閉じさせる。
レッドゾーン「守るだけで精一杯か?」
ドギラゴン「ぐふっ、まだまだ…完全攻撃革命(パーフェクトオフェンス)!」
今度は翼で空を飛び、空中から自身の四足を使ってレッドゾーンに叩きつけようとする。だが、空からの攻撃もレッドゾーンには追いつけない。

レッドゾーン「スタミナ任せの無限攻撃が革命ゼロか、がっかりだぜ。やはりテメエも守るしか能のない革命軍か、俺には通用しねえ」
ドギラゴン「黙れ、それが俺の使命だ!」
レッドゾーン「使命だと、王様の椅子にでもしがみつきたいのか?」
ドギラゴン「革命軍最強の革命ゼロ、それは一つの時代に一人の英雄しか目覚めないとされている。強大な侵略者にも対抗しうる最後の希望だ。だからこの俺が、お前ら侵略者には負けられない!」
レッドゾーン「最後の希望ならもう少し楽しませろよ」
士「希望は一つじゃない」
バイクに乗ったディケイドが駆けつけてきた。

レッドゾーン「遅かったじゃねえか。今ならわかるぜ。俺と戦えるのは自由に走り回るテメエだけだ」
士「革命軍の奴らは自由じゃない、そう思ってるのか」
レッドゾーン「フン、壁の中で縮こまって何が自由だ!強い奴と全力で競えることこそ自由だ!」
ドギラゴン「バトルマニアが。お前には平和を望み、自由に生きようとする民の声が聞こえないのか?」
レッドゾーン「遅い奴の声なんて、バイクの爆音と風を切る音で聞こえねえな。始めようぜ仮面ライダー」
士「なら俺が代わりに聞かせてやる。そこのドラゴンはお仲間が来るまで休んでろ」
ドギラゴン「俺が俺の国を守らないわけには…」
士「言っただろ、お仲間が来るって。おそらく革命ゼロを持つドラゴンがあと2体生まれる。そいつらが来るまでバリアで国を守れ」
ドギラゴン「…お前の言葉が本当かはわからないが、お前が本気なのはわかった。ここは任せたぞ。完全防御革命(パーフェクトディフェンス)!」
ドギラゴンは火の国を覆うバリアを発動した。バリアと壁の雪山に挟まれた麓で、ディケイドとレッドゾーンのバトルが始まる。

ディケイドはディケイドカブトにカメンライドし、さらにアタックライドでカブトの技であるクロックアップを発動させる。これでディケイドは通常より速い時間の流れに乗り、通常の時間の流れにいる者すべてを置き去りにする。
ドギラゴン「消えた!?」
レッドゾーン「フッ」
だが、スピードを極めたレッドゾーンの感覚は、自分より速い時間の流れをもとらえている。すぐにディケイドの動きに対応した高速戦闘を開始した。二人の戦闘は、通常の感覚では気づく事さえできない。
士「革命軍は自分の故郷を守るための強さを持っている。お前と理由の違う強さは理解できないか?」
レッドゾーン「分からねえな俺には。俺の強さは敵を追い求めるためにあるんだよ!」
ディケイドは自身の専用武器のライドブッカー・ソードモードと、アタックライドで取り出したカブトクナイガン・クナイモードの二刀流で切りかかるが、レッドゾーンの両手に受け止められる。
士「あいつらはお前に故郷を壊されて強くなろうとした。お前に追いつこうとしたってことじゃないのか?」
レッドゾーン「俺に故郷のお涙頂戴は無駄だぜ。俺はどこで生まれたかなんて覚えてねえからな」
ディケイドカブトの必殺技であるライダーキックを発動させるが、左から迫る回し蹴りを、レッドゾーンは左足の回し蹴りで迎え撃つ。高速の蹴り同士がぶつかり、すさまじい衝撃波が発生した。壁の雪山とバリアに囲まれてなければ、十数キロ先まで届きそうだ。
ドギラゴン「これは、衝撃波か?なんて戦いだ、本当に革命ゼロ一つだけでは勝てないのか…」
士の言っていた他の革命ゼロの存在を考えるようになるドギラゴン。

衝撃波で互いの体が飛ばされ、後退するディケイドとレッドゾーン。クロックアップの制限時間が切れ、ディケイドは通常の時間の流れに戻ってくる。
レッドゾーン「どうやらテメエはガス欠があるみてえだな。もう終わりか?」
士「安心しろ、まだレースは終わらせない」
ディケイドはカメンライドでディケイドブレイドに変身、さらにアタックライドで高速移動能力のマッハを発動させる。再び高速戦闘が開始される。
士「それにしても聞き分けのない奴だな。お前は革命軍を滅ぼさなきゃ気が済まないのか?」
レッドゾーン「全力でぶつかれば、力のない奴から死ぬのは当然だ。ミラクルスターの奴は自分の国から逃げずに、俺に負けて死んだぜ。テメエこそ説教が長くてうざってえ」
ディケイドがブレイドの必殺技の電撃剣ライトニングスラッシュを繰り出すが、レッドゾーンはそれをタイヤを装着した肩のタックルで弾き返す。
士「お前にもライダーの心が残ってるか確かめたかったんだが、一度鼻を折ってやらなきゃわからないみたいだな」
ディケイドはアタックライド・タイムを発動する。次の瞬間、レッドゾーンの後ろから必殺キックのライトニングソニックを命中させているディケイドの姿があった。見切れなかった必殺技を食らってついに膝をつくレッドゾーン。電撃を帯びたキックに体がしびれて動かない。
レッドゾーン「がっ、バカな!この俺が見切れない速さだと?」
士「今のはスピードじゃない。時間を止めて後ろに回り、動き出した瞬間に攻撃した」
レッドゾーン「時間を…止めただと。ならばなぜ時間が止まってる間に俺を倒さなかった?」
士「あの技は時間が止まってる間に攻撃できない仕様だ。それにお前の鼻を折ってやるのが目的だからな。スピードを追い求めるだけが強さじゃないってことだ」
レッドゾーン「いけすかねえ奴だ。だが確かにお前は強い」

その時、地中から謎のクリーチャーが出現した。侵略者マークはついているが、レッドゾーンの援護をしに来た様子ではない。ディケイドとレッドゾーンを見るその眼は憎しみで血走っている。
改造(ボーグ)ドリル「ライダー発見。抹殺する」
そのクリーチャーは跳躍すると、全身をドリルのように変形させて突っ込んできた。ディケイドが回避すると、そのクリーチャーはそのまま地面に穴をあけてもぐりこむ。
士「なんだあいつ。おい、狙われてるぞ、動けるか?」
レッドゾーン「なめるなよ、この程度のしびれもう平気だ。あんな奴地中から出てきたら叩きのめして…」
ところが、レッドゾーンとディケイドの立っている地面がひび割れた。地面の下に空いた奈落に落ちそうになり、仕方なくジャンプするレッドゾーン。そこを狙い澄ましたように、地面から飛び出したドリルが直撃する。
改造(ボーグ)ドリル「ライダー抹殺!」
レッドゾーン「がああっ!」
レッドゾーンは脇腹を貫かれる。そのまま謎のクリーチャーはまた地中に潜る。
レッドゾーン「クソが、出てきやがれ!」
士「無駄だ。俺たちの姿を確認したことと言い、地面を割って走れなくしたことと言い、こいつライダーを対策してやがる」

この戦いを地下都市の正体不明たちはモニタリングしていた。原因不明の軍団、その力を実験するために。
正体不明「あれがお前の軍団か」
原因不明「我が軍団は幾多の戦いを経て、他者の体内に寄生、改造することで別世界の戦いに適応する肉体を得たのだ。こやつらを使ってクリーチャーを改造し、ウイルスで洗脳することで、この世界に適した“改造(ボーグ)"の侵略者が完成する」
No Data「侵入者どころかレッドゾーンまで攻撃しているのは?」
原因不明「こやつらはライダーとみると見境がなくてな。だが、レッドゾーンはもう壁の雪山を十分破壊した。処分しても良いだろう?…いや、させろ」
原因不明の声が低くなる。彼もまた、ライダーと言えるレッドゾーンの姿に憎悪を燃やしているのだ。ところが、その恫喝のような要求に対しても、正体不明とNoDataは満足げに笑う。
正体不明「クックック、いいだろう。お前の呪文があれば、音速の侵略者もすでに用済み」
NoData「それにその憎しみ、思った通りだ。それでこそ我々の一員だ」
原因不明「感謝するぞ、すべてのライダーをこの手で抹殺しなければ、わしは死ぬに死ねないのだ」

わずかな足場にそれぞれ立ち、向かい合うディケイドとレッドゾーン。どちらかが攻撃された瞬間、もう片方がそれを迎撃する手はずだ。だが、二人の足場が同時に崩落し、真下は砂地獄となる。その底にはドリルが待ち構えている。アリ地獄の要領で、二人とも巻き込んで始末する気だ。二人は一瞬で流砂に飲み込まれ、流されていく。
レッドゾーン「この俺がこんなわけのわからねえ奴に、クソッ!」
ドギラゴン「完全攻撃革命(パーフェクトオフェンス)!」
ドギラゴンの吐き出す火炎が、ドリルへと一直線に走る。とっさに地中に潜るドリルだが、ドギラゴンの火炎は砂を突き抜け、無限に射程距離を伸ばす。やがてドリルの潜った地点が爆発し、その残骸が巻き上げられる。ドギラゴンの攻撃が、ディケイドとレッドゾーンを苦戦させた改造(ボーグ)の侵略者を倒したのだ。

レッドゾーン「なぜ俺を助けた?」
ドギラゴン「お前はあのライダーと戦いで分かりあったんだろう?あいつは俺に味方してくれた。ならお前も今は味方、それだけだ」
レッドゾーン「テメエ、俺が憎くないのか?」
ドギラゴン「俺は俺の国を守るのが使命だといっただろ?あのドリルみたいに俺の国を荒らすなら別だが、まだその傷で俺と戦うか?」
レッドゾーン「チッ、分かった、今回は俺の負けだ」
その時、地中から、さらに巨大なクリーチャーが出現した。先ほどのドリルを胸部に複数装備して数倍の体長にしたようなクリーチャーだ。

改造(ボーグ)グランドリル「ライダー抹殺ライダー抹殺ライダー抹殺(ry)」
士「あいつがあのドリルの発射基地ってわけか。大方さっきの火炎攻撃で温度上昇に耐えられず、地中から出てきたってところか」
ドギラゴン「だが地上に出てきたなら戦いやすい。お前も戦うだろう、レッドゾーン」
レッドゾーン「俺は自由に走り続ける。その自由を邪魔する奴は誰であろうと排除するだけだ」
その瞬間、ディケイドのライドブッカーから新たなカードが3枚飛び出す。
士「こいつは…まあ、このカードから使わせてもらうか」
ディケイドは新たに手に入れた1枚、レッドゾーンへのカメンライドカードを使い、レッドゾーンへと変身する。
レッドゾーン「テメエ、その姿は…」
士「お前が少しは考えを改めた証ってやつだ。同じライダーが二人、ツインカムレッドゾーンとでも名乗るか?」
レッドゾーン「面白え、俺のスピードにしっかりついてこいよ!」
ドギラゴン「いくぞ!ツインカムレッドゾーン!」
ドギラゴンがバリアを解いて参戦したことで、ディケイドとレッドゾーンが走行可能な地表も増えていた。レッドゾーンが地上から、ドギラゴンが空中から、グランドリルに迫る。
改造(ボーグ)グランドリル「ライダーと邪魔者を抹殺!」
グランドリルは2人のライダーが走る地面をドリルを発射して破壊し、ドギラゴンにはドリルをミサイルのように発射する。だが、十分な広さのサーキットを得たディケイドとレッドゾーンには、いくつかの進路がつぶされたところで全く障害にならない。一方のドギラゴンもドリルを飛行でかわし、接近したドリルも、アームで持った剣で切り落としていく。
ドギラゴン「ドギラゴン一刀双斬(スラッシュ)!」
ドギラゴンが急接近し、グランドリルの頭部を切りつける。攻撃を受けたグランドリルが傾く。
ドギラゴン「今だ!」
士「任せろ」
その時、ディケイドとレッドゾーンの周囲から、ドリルが出現する。グランドリルに最接近するタイミングを狙っていたのだ。さらに上からも、グランドリルがドリルを発射してくる。
ドリル/グランドリル「ライダー抹殺!」
ドギラゴン「囲まれた、危ない!」
レッドゾーン「心配いらねえ、奴らは遅すぎた」
ディケイドがファイナルアタックライドのカードで、レッドゾーンの必殺技を発動させる。
次の瞬間にはレッドゾーンの放ったレッドゾーンラッシュで、すべてのドリルが叩き落されていた。さらにレッドゾーンとディケイドはグランドリルに向かって跳躍する。そしてレッドゾーンが残りのパンチを繰り出すレッドゾーンラッシュ、ディケイドがレッドゾーンの脚力を生かしたキックを同時にぶつける合体必殺技、「ディケイドクラッシュ」がグランドリルを粉砕した。

原因不明「おのれライダーどもが…!」
NoData「加えてレッドゾーンが革命軍と共闘するとは。そんな可能性はないと計算していたが」
正体不明「しかしながらライダー対策に特化したお前の改造(ボーグ)の侵略者、戦力としては十分だ。他の侵略者と組ませれば弱点も補えそうだ。次の計画に入ろうではないか」

戦いが終わるとすぐにレッドゾーンは宣言した。
レッドゾーン「今回俺は革命軍に負けた。俺にはない強さってものを見せられた。だがテメエに挑戦する気は変わらねえぜ。いずれ革命ゼロのドラゴンがあと2体そろうんだろ?その時もう一度決闘を申し込むぜ。それまで馴れ合うつもりはねえ」
ドぎラゴン「腹の傷はもう大丈夫なのか?」
レッドゾーン「さっきまでの俺の動きを見てなかったのか?あんなもんはかすり傷だ。決闘では手加減するんじゃねえぞ」
ドギラゴン「では、その時決着をつけよう。だがあの謎の侵略者には気をつけろ。あいつらは誰でも関係なく襲ってくるらしい」
レッドゾーン「だから行くんだ。次の決闘の前に、俺があのセコイストーカーどもをぶちのめしてやる」
それだけ言うとレッドゾーンは走り去っていった。
士「大体わかった。やはりあのスクリーンはこの世界の近い未来か。あれが実現するまでは、あいつも完全には心を開かないらしいな」
士の手にした3枚のカード、変身用のカメンライドカードと、必殺技用のファイナルアタックライドカードにはレッドゾーンの絵が現れている。だが、もう1枚の変形用に当たるファイナルフォームライドと思われるカードは、いまだにピンボケした絵のままだった。

光の国ではデッドクウガの猛攻で、音速の侵略者は次々に倒れ、ギリギリでバイクを守っていた轟速ザ・マッハが最後の生き残りとなろうとしていた。
ニトロフラグ「後は頼んだぞザ・マッハ」
ニトロエアー「ゾンビどもに舐められたまま終わるなよ」
ザ・マッハに逆転を託し、事切れていく。
不死デッド「あと一人!あと一人!レッドゾーンが帰ってきた時には、どんな顔するか見ものだゾ」
ザ・マッハ「いつまでも調子に乗ってんじゃねえぞド腐れが。俺の侵略モードは敵を追い詰めた時こそ発揮できる」
不死デッド「何言ってるんだゾ。追い詰められてるのはお前の方だゾ」
ザ・マッハ「いや、革命軍はもうすでに追い詰めた。これ以上ないくらいにな。そしていま俺が戦ってるのも敵に操られた窮地の革命軍だ。そんな時こそ俺の本能がささやくんだよ。全力で獲物にとどめを刺せとな」
不死デッド「とどめを刺されるのはお前だゾ。やれ」
デッドクウガが黒い瘴気を放出する。だが、そんな中にザ・マッハはバイクで正面から突っ込んでいく。
ザ・マッハ「侵略発動!」
瘴気の中からジャンプしたザ・マッハにバイクのパーツが装着される。降り立ったザ・マッハはそのオレンジのボディをきらめかせ、名乗りを上げる。
超轟速マッハ55「俺が音速の侵略者、超轟速マッハ55だ!」
不死デッド「侵略発動したところで、その金属のボディが腐食されることに変わりないんだゾ」
デッドクウガが再び瘴気を浴びせる。だが、マッハ55のボディは欠片ほども腐食しない。
マッハ55「侵略モードが発動したとき、俺のボディはどんな攻撃にも砕かれなくなる」
不死デッド「えっ、この世のものはすべて腐る運命のはずだゾ?」
マッハ55「永久に錆びることも朽ちることもない超合金を知らねえのか。脳みそまで腐ってるんじゃねえのか」
余裕でデッドクウガに接近したマッハ55は、デッドクウガとなぐり合う。だが、マッハ55が豪語した通り、そのボディはデッドクウガの攻撃でも全くダメージを受けず、逆にデッドクウガに着実にダメージを蓄積させていく。
不死デッド「何やってるゾ?この世に腐らない奴なんているはずないゾ?すぐに死体にしてやるんだゾ!」
不死デッドはデッドクウガを無理やりにでも戦わせようとする。

グレンモルトとアイラは写真館の中に戻る。
アイラ「夏海さん出てきて、ユウスケが大変なの!」
グレンモルト「侵略者との戦いでゾンビにされちまったんだ!」
夏海「ユウスケがゾンビに?そんな、どうすれば…」
アイラ「ユウスケの目を覚ますには、仲間の夏海さんの力が必要なの」
夏海「私が?でもゾンビになったんじゃもう…」
グレンモルト「俺もユウスケみたいに、暴走したことがあるんだ」
夏海「グレンモルト君が?」
アイラ「その時はグレンも完全に正気を失ってた。でもグレンの親友が呼びかけて助けてくれたから、こうしてる」
グレンモルト「だから俺たち見てられないんだ。ユウスケのあんな姿」
アイラ「ユウスケがゾンビになったとしても、仲間が呼びかければ!」
仲間ならできることがあると、夏海を説得するグレンモルトとアイラ。

その頃、倒れた革命軍の中から、時の玉ミラクが起き上がった。彼は時間を少しだけ巻き戻すことで体を自己再生する。だが、さきほどのレッドゾーンのラッシュで気絶してしまい、たった今やっと回復したのだ。
時間龍ロッキンスター「何を…するつもりですか…」
時の玉ミラク「このままだとあのユウスケが死んじゃう。ボクが、あいつらを止めるよ!」
ロッキンスター「いけません!あなたが元は未来から来た竜王であらせられることは知っています。しかしその体では…」
ミラクはこの時代のクリーチャーではない。革命天王ミラクルスターの最後の祈りを受けて、未来からやってきたクリーチャーなのだ。その正体は未来のランド大陸で革命ゼロに目覚めた竜王、時の革命ミラダンテ。しかし、大幅な時間移動に力を使いすぎて、進化する前の姿であるミラクに戻っていた。もちろん今のミラクには革命ゼロは使えず、パワーも最低限しかない。力の回復を待っている状況なのだ。
時の玉ミラク「無謀なのはわかってるよ。でもね、革命ゼロはどんなピンチでも最後まであきらめない者しか目覚めない力なんだ。今のボクが革命ゼロに目覚めるには、それしかないんだ」
ロッキンスター「その言葉、信じましょう」
ロッキンスターを含めた光の国の革命軍はミラクにこの場を託した。未来の王に忠誠を誓って。
時の玉ミラク「ボクの進化でミラクルを超える!ミラダンテとなったボクを見てくれ!」

そう宣言したミラクはデッドクウガのところまで飛んでいき、マッハ55のパンチから小さな身を挺してデッドクウガをかばう。
マッハ55「なんだお前。わざわざやられに来たのか」
時の玉ミラク「うっ、ボクはやられないよっ。再生するもんね」
マッハ55「お前もゾンビみたいな奴だな。ムカつくぜ」
マッハ55は音速のスピードでパンチやキックを繰り出す。ミラクは再生してはその攻撃を受け止めようとするが、速度に追いつけず、デッドクウガにも攻撃が行ってしまう。
時の玉ミラク「ううっ、ごめんユウスケ」
マッハ55「ゾンビの心配してる場合かよ、死ぬぞ」
不死デッド「デッドクウガ、動きが鈍ってるゾ!そんなチビに気を取られてるんじゃないゾ!」
不死デッドの言うとおり、デッドクウガの動きが鈍り始めていた。まるでユウスケが自分をかばうミラクを気にしているかのようだった。
マッハ55「まずは目障りなチビからだ!」
マッハ55のストレートがミラクに直撃、その体にひびを入れる。
マッハ55「どうした、再生も限界か?」
ミラク「確かに再生はもう使えない。なぜならボクは革命ゼロに目覚めたからだ!」

ミラクの体がさらにひびわれ、ヒビから光を放ち始める。卵のようにその体が砕け、光の中からバラと時計を背景とした特徴的な革命軍マークを持つ、白いドラゴンが現れる。
不死デッド「うわっ、まぶしいゾ」
マッハ55「なんだその姿は、お前も進化したのか」
時の革命ミラダンテ「これがボクの本当の姿、時の革命ミラダンテだ!」
マッハ55「だが、お前がドラゴンになろうと、俺にはかすり傷ひとつつけられないぜ」
不死デッド「目がチカチカするゾ。デッドクウガ、そいつを腐らせるゾ」
ミラダンテに攻撃しようとするマッハ55とデッドクウガ。
ミラダンテ「時よ、止まれ!」
その瞬間、時は止まった。ミラダンテの革命ゼロは時の流れを自由に操る。過去に戻るどころか、自分以外の時を止めることもできるのだ。不死身と思われたデッドクウガもマッハ55も、静止して動かない。ミラダンテはマッハ55をつかみあげて背中に乗せ、空へ飛びあがり、今度は自分の時の流れを進める。ミラダンテは一瞬にして壁の雪山の頂上に来ていた。そして猛吹雪が宙で静止している雪山の頂上に、マッハ55を置き去りにして光の国に戻る。マッハ55がいかに傷一つつけられない音速の侵略者であっても、凍りつく前に雪山の頂上から麓まで脱出するには間に合わない。ボディの頑丈さに関係なく、マッハ55は雪山で凍り付いて敗北するのだ。

ミラダンテ「次はユウスケを何とか助けないと!」
不死デッドを倒せば洗脳も解けるかもしれない。ミラダンテの時間停止には、ディケイドブレイドが使うタイムのような“時間の止まった相手に攻撃できない"といった制限はない。時間が止まっている間に勝負を決められる。不死デッドを倒そうと迫るミラダンテ、しかし自らの体の異常に気付く。ミラダンテの体が腐りかけているのだ。これはまさに静止してるはずのデッドクウガの攻撃だ。

ミラダンテ「うっ、まさか、ボク以外の時間が止まっていても攻撃を!?」
デッドクウガは時が止まる寸前、クウガ固有の力である、分子運動を操作できるモーフィングパワーを発揮していた。デッドクウガのモーフィングパワーが、唯一動いているミラダンテの分子運動に影響し、ミラダンテの体を壊死させ腐食させている。時間停止中に攻撃される未体験の事態に混乱するミラダンテ。精神が揺らぎ、時間停止が解除される。時が動き出した途端、デッドクウガは攻撃を再開、瘴気をミラダンテに浴びせ、追撃をかける。
ミラダンテ「ううっ、やめるんだユウスケ!」
不死デッド「やったゾ、デッドクウガがマッハ55とミラダンテをやっつけているゾ。やっぱりこの世は腐ったゾンビに行きつく世界なんだゾ!」
状況の好転に勝利を確信する不死デッド。

夏海「分かりました。呼びかけてみます。でも今戦えない私が出て行ったら足手まといになるんじゃ…」
その時、灰色のオーロラが現れ、その向こうから鳴滝とキバーラが出てきた。
鳴滝「おのれディケイド、この世界までもお前に破壊されてしまった!」
キバーラ「ちょっと、鳴滝さんから聞いたんだけどユウスケがゾンビになったって本当?何でそんなことになっちゃったのよ~」
グレンモルト「誰だ、このおっさんとコウモリ?」
鳴滝「私は鳴滝、すべてのライダーの味方!それゆえにどの次元でライダーが破壊されても察知することができるのだ」
キバーラ「私はキバーラ。それ以外はヒ・ミ・ツ。よろしくね、坊や。か~ぷっ」
キバーラがグレンモルトの出血してる指先を甘噛みするが、それを見たアイラが即座に引きはがす。
キバーラ「きゃっ、何すんのよ。あんたこの子の彼女?」
アイラ「ち、違うわよ、わたしはただの幼馴染。グレンが怪我してるんだからやめさせただけ。それより、破壊されたライダーってユウスケのこと?」
鳴滝「いかにも。本来はレッドゾーンに注入されるはずだったS級ウイルスが、別の世界から来たクウガに注入されてしまった。ディケイドのせいだ。さらにこの世界にはディケイドの影響で他にも新たな敵が生まれてしまった。これもディケイドのせいだ」
グレンモルト「いや、ユウスケがやられたのは士のせいじゃないさ。一緒にいた俺たちのせいだ」
アイラ「そうよ、士は少なくともユウスケの味方で、この世界を壊そうともしてないわ」
夏海「鳴滝さん、また士君をけなしに来たんですか」
キバーラ「鳴滝さん空気読めなさすぎって感じ」
全員から非難の視線が鳴滝に集中する。
鳴滝「な、なんだその眼は。何という屈辱だ。私がこんな目に合うのもやはりディケイドのせいだ。おのれディケイド~!!」
渾身の捨て台詞を叫び、鳴滝はオーロラをくぐって引き返していった。
グレンモルト「何しに来たんだあのおっさん」
キバーラ「鳴滝さんは私を送りに来たのよ。夏海ちゃんが変身してユウスケを助けられるようにって」
アイラ「つまり味方だったの。勘違いしちゃったわ」
夏海「士君を嫌ってる以外は案外いい人なんですよ」
キバーラ「私からの説明が遅れちゃったけど、私も少しイラっと来てたし。それより早くユウスケを助けるわよ夏海ちゃん」
夏海「はい、ユウスケ今行きます。変身!」
夏海はキバーラと一体化することで仮面ライダーキバーラに変身する。

仮面ライダーキバーラ、グレンモルト、アイラが駆けつけると、そこにはデッドクウガと、体が真っ黒に腐りかけたミラダンテの姿があった。
グレンモルト「あれはエンジェルコマンド・ドラゴンか?おい、生きてるのか!」
ミラダンテ「みんなごめん。ボクはユウスケを…助けられなかった」
アイラ「その喋り方、もしかしてミラクが進化したの?」
ミラダンテ「そう、ボクの本当の姿はこのミラダンテなんだ。革命のゼロの力に目覚めたボクでも、ユウスケを止められなかった。ユウスケを止められるのは仲間の夏海ちゃんだけだ」
夏海「ミラダンテさん…私が必ず止めてみせます。変身した私は士君を止めたこともあるんですから」
グレンモルト「あの士をか!なら安心して前を任せられるな」
アイラ「わたしたちは不死デッドを妨害してみるわ」
仮面ライダーキバーラはデッドクウガに、グレンモルトとアイラは不死デッドに挑む。

夏海「ユウスケ、私は本当のユウスケを知ってます。ユウスケはみんなの笑顔のために戦える優しい人だって」
デッドクウガのパンチを、キバーラサーベルで受け止め、その間に語りかける。
夏海「笑顔を思い出してください、ユウスケ!」
不死デッド「ゾンビが笑うわけないゾ。だからお前らはわかってないんだゾ」
グレンモルト「ユウスケが分かってないのはお前の方だ。ユウスケは会ってすぐの俺たちと共に戦ってくれた!」
アイラ「追い詰められても諦めなかったユウスケはゾンビじゃない、立派な革命軍よ!」
グレンモルトとアイラは不死デッドに切りかかるが、不死デッドは空中に逃げ、旋回しながら隙を狙って両刃斧で切り付けてくる。相手が弱るのを待つ禿鷹ばりの戦い方だ。
不死デッド「ミラダンテの奴もそんな甘いこと言ってたゾ。でもそいつは腐って負けた。どんなきれいごと並べても、お前らはそいつみたいに腐っていくしかないんだゾ」
グレンモルト「ミラダンテは負けちゃいない、信じて俺たちに託したんだ」
アイラ「そしてわたしたちが勝利へとつなぐ!」
グレンモルト/アイラ「革命発動!」
この追い込まれた状況で、グレンモルトとアイラが革命能力を発動する。その瞬間、グレンモルトの剣と、不死デッドの両刃斧が鎖でつながれる。
グレンモルト「この切れない鎖で、お前は俺とのタイマンから逃げられなくなる。これが俺の革命だ!」
アイラ「そしてわたしの革命はグレンモルトに自分の体力を分け与えることができる。正々堂々1対1で勝負よ」
メガホンを取りだし、グレンモルトを煽動することで、自分の体力を分け与えるアイラ。
不死デッド「上等だゾ。不死の体を持つ俺様の方が、体力も上だと教えてやるゾ」

不死デッドとグレンモルトのタイマンが始まった頃、デッドクウガの動きも鈍り始めていた。不死デッドが戦いだしてからは瘴気も使ってきていない。やはり、指示を出している不死デッドの集中が乱れると、洗脳も完全ではなくなるらしい。明らかに仮面ライダーキバーラへの攻撃を躊躇している。
夏海「もう少しで目を覚ますかも」
ユウスケの目を覚ますために、あと一押しどうすればいいか。そしてある策を思いついた。
夏海「ユウスケ、いつもみたいに笑ってください…光家秘伝、笑いのツボ!」
キバーラサーベルの柄の部分を、デッドクウガの首に突き立てる。夏海の得意技、相手を笑わせてしまうツボ押しだ。
ユウスケ「グッ、グッ、グウッ…フフ、フフ、フハハハ!あっはははははは!」
今まで無言だったデッドクウガが唸り声をあげたかと思うと、笑い出した。いつものユウスケの声だ。
夏海「ユウスケ、目を覚ましたんですね!よかった…」
キバーラ「心配させないでよユウスケったら~」
仮面ライダーキバーラの腰のベルトに装着されてるキバーラも安心する。
ユウスケ「夏海ちゃんとキバーラ、ははは、助けてくれたの?ははは、笑いのツボで?ははは、ありがとう、ははは、でもちょっと笑いとめてよ、あはははは!」
余りの笑いと今までの疲労からか、変身が解けるユウスケ。

不死デッド「笑わせてゾンビ化が解けるなんてありえないゾ!?」
グレンモルト「ユウスケは完全にゾンビになったわけじゃなかった。心が残ってたんだ!」
不死デッド「ゴリ押ししてるんじゃないゾ、熱血バカが!」
アイラ「あなたがウイルスを打ったのも、笑いのツボもちょうど首筋。ツボに解毒効果があったんじゃないの?」
不死デッド「冷静な分析もやめるゾ!こっちがみじめになるゾ!」
ゾンビ化解除で退廃的な空気を破られ、怒りに駆られる不死デッド。グレンモルトに襲い掛かるが、グレンモルトの剣が一閃、左腕を切り落とされる。だが不死デッドはゾンビ、痛みも出血もない。それでも、正面からのタイマンでは、グレンモルトの実力の優位が出ていた。

グレンモルト「後はお前を倒すだけだ」
不死デッド「俺様はまだゾンビ化の任務が残ってるゾ、倒される気はないゾ」
不死デッドは自分の両刃斧を手放して飛び上がる。当然グレンモルトの鎖の拘束からも逃れたことになる。
グレンモルト「なっ、自分の武器を捨てた?タイマンじゃなかったのか!」
アイラ「自分の侵略者マークの入った武器を捨てるなんて!」
不死デッド「何とでも言うがいいゾ。お前らの相手はこいつだゾ。デッドダラー!」
不死デッドの呼びかけで、地中から新たな不死の侵略者が現れる。
S級不死(ゾンビ)デッドダラー「It's show time!」
不死デッド「奇天烈の侵略者幹部・超奇天烈ベガスダラーの死体をゾンビにしてやったゾ。デッドクウガでお前らを同士討ちさせるためにあえて隠しておいたんだゾ」
夏海「逃げる気ですか?」
不死デッド「お前らはデッドダラーに死体にされるから俺様が戦う意味ないんだゾ。こいつも強力なS級不死、今のお前らでは勝てないゾ」
言うだけ言うと、不死デッドは飛び去って行った。

デッドダラー「All light!」
デッドダラーがトランプのカードを手裏剣のように投げてくる。
アイラ「死体から作ったから自分の意思で動く完全なゾンビみたいね!」
グレンモルト「でも一度はドギラゴンにも倒された敵だ」
夏海「私たちで倒します」
妖しげな紫のオーラをまとったトランプを、キバーラ、グレンモルト、アイラは剣で弾き返す。鋭さは十分なのか、トランプは近くのがれきや、3人の剣にも刺さる。
グレンモルト「直接食らうとやばいな」
アイラ「武器で弾くしかないわね」
キバーラ「気を付けて、なんか変な魔力をトランプから感じるわ」
夏海「どういうことですか?」
キバーラが注意を促す。
デッドダラー「One more chance!」
デッドダラーが合図するとトランプの刺さっている瓦礫が浮かび、3人に向かってきた。しかもトランプが刺さっている3人の剣も例外ではない。大量の瓦礫を武器もなしに防ぎようがなく、3人ともあっという間に埋もれてしまった。
デッドダラー「Finish!」
動けない3人にとどめを刺そうとするデッドダラー。そこへユウスケがゆっくりと歩み寄ってくる。
ユウスケ「俺は今日嫌と言うほど笑った。今度はお前を倒してみんなの笑顔を取り戻すんだ。変身!」
ユウスケが変身したクウガは新しい姿だった。ライジングアルティメットフォームと姿形は同じだが、両肩には尖った装甲の代わりに円形のパーツが装備されている。そこには、クウガの古代文字を背景とした革命軍のマークが刻まれていた。
ユウスケ「俺も革命軍だ。俺は古(いにしえ)の革命クウガ!」
そう、S級ウイルスを克服したことで、ユウスケも革命軍の抗体を自力で得ていたのだ。それが仲間がすべて倒れたピンチに立ち向かおうとするユウスケの心と反応、クウガに内蔵される霊石アマダムとも共鳴し、新たな革命ゼロを目覚めさせたのだ。
デッドダラー「All right!」
デッドダラーが瓦礫とトランプを交えてクウガに飛ばすが、クウガは徒手空拳でトランプを振り払い、瓦礫を砕いた。クウガの手足がふれたトランプはすべて燃えつきる。それどころかその熱はすべてのトランプにも伝わり、周囲に散らばったトランプやデッドダラーが持っていたトランプを全て焼却していた。モーフィングパワーによる発火現象が伝播する、これが古の革命クウガの革命ゼロだ。
デッドダラー「What's?」
そしてデッドダラーに急接近し、必殺技であるライジングアルティメットナックルをぶつける。その熱が一気に全身に伝わりデッドダラーは一瞬で燃え尽きた。

クウガはすぐに瓦礫の山に駆け寄り、瓦礫の山に熱を伝える。この革命ゼロは、発火現象を同じ物体に伝播こそするが、それ以外の物体には全く熱は伝わらない。すぐに瓦礫の山は灰となり、埋もれた3人を助け出すことができた。
グレンモルト「ユウスケも革命ゼロに目覚めたんだな、また助けられたぜ」
アイラ「ありがとう、これからもよろしくね」
夏海「ユウスケがこの世界に来たのも、悪いことばかりじゃなかったんですね」
キバーラ「ごほっ、ごほっ、もう灰まみれじゃな~い。でもかっこよかったわよユウスケ」
ユウスケ「みんなのおかげだよ。俺なんかみんなをボロボロにしちゃって…」
そこへ栄次郎が駆けつけてくる。
栄次郎「おーい、みんなすぐに手当てするよ~」
グレンモルト「革命軍のアジトから救護用物資を取ってこないとな」
キバーラ「ほら、ユウスケも怪我してるんだから、行くわよ」
ユウスケ「みんな…」
戦いを終えた全員が、笑顔を取り戻していた。

闇の国に侵入したディエンドは、透明化能力のインビジブルを使って、加速して走りながら様子を見ていた。なぜなら、そうでもしないと巻き込まれてしまうほど危険な戦場だったからだ。各地で漆黒の鎧をまとった戦士と、銃火器などで武装した獣人が戦っている。様子を見るに、闇の国の住人である悪夢騎士団と、森に潜む侵略者である獣軍隊の戦争中であるらしい。悪夢騎士団は他人の悪夢に入り込む能力を持つ。これを利用して睡眠に入った獣軍隊の夢から出現し、寝首をかくという奇襲戦法をとれる。これは相当なプレッシャーのはずだが、獣軍隊も奇襲を専門とするゲリラ軍団である。交代制で眠り、眠る森に罠を仕掛け、夢から出現した悪夢騎士団をも迎撃する。互いに終わりのない戦いを、ほとんど休まず何日間と続けているようだった。そしてディエンドは、互いの軍団のリーダー同士の戦いに遭遇する。
悪魔のような翼と角、そして開いた口の中に巨大な単眼を持つ紫のドラゴン。闇の国の王、革命魔王キラー・ザ・キルだ。相対するは、ランチャー砲を担いだ巨大なゴリラの獣人、超獣軍隊ゲリランチャーだ。キラー・ザ・キルが吠えると、彼の周囲の空間から突然悪夢騎士団が現れる。悪夢からの出現とは違い、数日間の戦いで敗れた者もいる。どうやら死者を蘇生したようだ。一方のゲリランチャーは地面に向かってランチャー砲を撃つ。すると、地面が崩れ、落とし穴が口をあけた。キラー・ザ・キルは空中へ、ゲリランチャーは樹上へ逃れるが、他の悪夢騎士団は落ちていく。
ゲリランチャー「何回来ようと返り討ちにしてやる。降伏するか?オレたちは永久に戦ってもいいんだぜ」
革命魔王キラー・ザ・キル「我らは何度倒されようと勝つまで戦う覚悟。我ら悪夢騎士団は不滅だ!」
ゲリランチャーは森の中へと消えていった。

キラー・ザ・キルは崩れかけた王宮に帰還する。ここだけは獣軍隊も攻めあぐねていた。
キラー・ザ・キル「我が悪夢騎士団を復活させようと、奴らは何度でも奇襲してくる」
キラー・ザ・キル「我の力では勝てぬ。わが命をささげ、過去の英雄を復活させる」
壁に掛けられた伝説の英雄・暗黒鎧ザロストの肖像画を示しながら、キラー・ザ・キルは悪夢騎士団に宣言する。キラー・ザ・キルと言えど、自分が生まれるよりはるか昔に死んだものを蘇生するには命をささげなくてはならない。キラー・ザ・キルは、その英雄に王座と戦いを託そうとしているのだ。
暗黒鎧ギラン「諦めるなキラー・ザ・キル、オレたちの王はアンタしかいない!」
暗黒鎧ヘルミッション「我らはあなたに命を預けたからこそ死を恐れずに戦ってきた!」
キラー・ザ・キル「いや、我は悪夢騎士団を勝てぬ戦いで何度も死なせてきたのだ。勝たなければ、その死に報いることは出来ぬ」
海東「じゃあ、僕が協力すれば勝てるんじゃないかな?」
透明化を解除した仮面ライダーディエンドが現れる。
暗黒鎧ヘルミッション「何者だ!」
海東「僕は取引しに来たのさ。僕があのサーカス団を退治する代わりに、壁の雪山に眠るお宝をくれ。そうすればその王様も死なずに済むだろ?」
暗黒鎧ギラン「できるのか、そんなことが?」
海東「僕はここ数日この国の戦場に潜伏して情報を集め、この王宮にも忍び込めた。実力は十分だと思うけどな」
悪夢騎士団にざわめきが広がる。こいつならやるかもしれないと。
キラー・ザ・キル「断る。たとえお前が協力しても、我は死ぬつもりだ。宝も渡せん」
暗黒鎧ヘルミッション「なぜだ、王よ!」
海東「君が闇の国の竜王、キラー・ザ・キルか。お宝を平和なんかに埋もれさせて、もったいないと思わないかい?」

海東「何の事情があって国境に封印してるか知らないけど、厄介なら僕はそのお宝を持ってこの大陸からおさらばするつもりだよ」
キラー・ザ・キル「無理だな。伝説では封印されし物はその封印が解けた時、世界を滅ぼし、封印を解いた主にまで牙をむくという」
海東「世界を滅ぼすか、そういう風評にはもう慣れっこなんだ。僕が獣軍隊を倒せば気も変わるんじゃないか?」
キラー・ザ・キル「獣軍隊には勝てるかもしれぬ。だが、レッドゾーンに勝つには、革命ゼロが必要なのだ。そのためには、過去の闇の国で目覚めた英雄を復活させねば」
海東「そうまで言われちゃ黙ってられないな。僕の実力を次の戦いで見ていたまえ。話はそれからだ」
お宝を手に入れるため、一時闇の国の用心棒となったディエンドだった。

次回、仮面ライダーディケイド!

士「ずいぶん敵が多いな。火の国は火薬庫が由来か?」
ドギラゴン「俺たち革命ゼロとの決闘を望んでいる奴がいる」
レッドゾーン「負けられねえ。再びあいつと戦うまではな!」

グレンモルト「ランド大陸近海で戦う革命軍が異常を発見した」
アイラ「ユウスケと夏海さんはわたしたちと来て」

革命龍ドラッケン「俺たちは歌って踊れるドラゴンのスーパースター、メガ・コマンド・ドラゴンよ!」

第3話:爆ぜろドラッケン!!

~次回予告終了、第3話へ~


2016-05-22 10:07
~アバンタイトル~

これまでの仮面ライダーディケイドは!
士「スピードを追い求めるだけが強さじゃないってことだ」
レッドゾーン「いけすかねえ奴だ。だが確かにお前は強い」
ドギラゴン「お前はあのライダーと戦いで分かりあったんだろう?あいつは俺に味方してくれた。ならお前も今は味方、それだけだ」
レッドゾーン「いずれ革命ゼロのドラゴンがあと2体そろうんだろ?その時もう一度決闘を申し込むぜ。それまで馴れ合うつもりはねえ」

ミラダンテ「革命のゼロの力に目覚めたボクでも、ユウスケを止められなかった。ユウスケを止められるのは仲間の夏海ちゃんだけだ」
グレンモルト「ミラダンテは負けちゃいない、信じて俺たちに託したんだ」
アイラ「そしてわたしたちが勝利へとつなぐ!」
夏海「ユウスケ、いつもみたいに笑ってください…光家秘伝、笑いのツボ!」
ユウスケ「今度はお前を倒してみんなの笑顔を取り戻すんだ。変身!」

キラー・ザ・キル「たとえお前が協力しても、我は死ぬつもりだ。宝も渡せん」
海東「そうまで言われちゃ黙ってられないな。僕の実力を次の戦いで見ていたまえ。話はそれからだ」

第3話:爆ぜろドラッケン!!

自分であけた壁の雪山の大穴から火の国を出て、光の国との国境沿いまで戻ってきたレッドゾーン。その変身が解け、元のザ・レッドとバイクの姿に戻ると、ザ・レッドは停止させたバイクに背中を預けて一息ついた。
轟速ザ・レッド「ドギラゴンの野郎が鈍臭くてよかったぜ。仮面ライダーは気づいたかもしれねえが…あの野郎はわざわざ喋ったりしねえだろ」
ザ・レッドが抑えている脇腹からは、その真紅の体と同じ色の液体がこぼれ出ていた。装甲で隠していたが、ザ・レッドはドリルとの戦いですでに手負いだったのだ。しかしそれをドギラゴンに気づかれ、引き留められるのは彼のプライドが許さない。自分一人の力でこのお礼参りはしてやらなくては。

超轟速マッハ55「おい、ザ・レッドか…?どうしたその怪我…お前ほどの奴が…」
ザ・レッド「マッハ55…どの口が言うんだよ。テメエほどじゃねえぜ…テメエこそどうしたんだ?」
ザ・レッドに声をかけてきたのは、山から下りてきたマッハ55だった。だが、その体は一面が凍りつき、軋むような音を立てながらぎこちなく手足を動かしている。声を絞り出しながら途切れ途切れにしゃべっている。ミラダンテの予想通り、マッハ55が無事に雪山を降りるのは不可能だった。それでも火の国まで向かったザ・レッドに会うため、マッハ55は凍りついた体を無理に動かし、麓まで下りてきていた。火の国に降りるつもりが、吹雪で方向すらわからず光の国の側に降りてザ・レッドと再会できたのは運命のいたずらと言える。
マッハ55「お前に伝えなきゃならねえ…俺たち音速の侵略者は…全滅した…最後に残った俺も…このざまだ」
ザ・レッド「テメエが侵略しても負けたのか。このザ・レッド様がいれば勝てたと思うか?」
マッハ55「分からねえ…俺が負けた光の国の新しい竜王…あいつの革命ゼロは…俺たちより速いかもしれねえ」
ザ・レッド「革命ゼロ、本当に2体目が出やがったか。よく戦ったじゃねえか、強かっただろ?」
マッハ55「ああ喜べ…お前と張り合えるくらい強いぞ…あのミラダンテは…だが俺たちはド腐れゾンビにも負けた…俺たちを要らねえと抜かした…そいつだけは殴り倒してやりたかったんだがな…」
ザ・レッド「なるほど決まったな、俺の戦う相手が。後は任せとけ」
マッハ55「頼むぜザ・レッド…お前は勝って自由に生きろよ…俺たちを必要とするのは…俺たちなんだ」
マッハ55はそれきり固まって動かなくなった。完全に凍り付いてしまったのだ。故郷などなく、各地を走り回るザ・レッドにとって唯一ともいえる拠り所である仲間の死。だが、仲間はその場にとどまり、死を悼むことなど望んでいない。
ザ・レッド「バカ野郎、死ぬまで意地張りやがって。おかげで俺がこんな傷で寝てられなくなったじゃねえか」
ザ・レッドの傷はもう血が凝固していた。そして本来感じる痛みも、戦いへの意思で抑え込んだ。ザ・レッドは立ち上がり、バイクに乗ってそのエンジンをかける。
ザ・レッド「俺たち音速の侵略者は誰にも止められねえぜ」
そこへ突然青い火球が向かってきた。素早くバイクでかわすザ・レッド。どこからか飛んできた火球だが、ザ・レッドはその出所を見切っていた。
ザ・レッド「隠れてないで出てこいよ。空中から火の球ぶつけるだけじゃ俺は倒せねえぜ」
空中の一点を見つめて挑発するザ・レッド。

眼魔ウルティマ・ブルーファイア「奇襲失敗。次のプログラムを模索中」
モノリス眼魔「だから言っただろう、半端な奇襲は通じないと。指揮はやはり私に任せてもらおう」
ウルティマ・ブルーファイア「了解」
空中から十数体の影が出現した。黒いフードを被ったのっぺらぼうが十数体。彼らは仮面ライダーの世界でいうところの眼魔コマンドだ。ただし、侵略者マークがついているところを見ると、彼らもすでに改造(ボーグ)の侵略者と化しているらしい。そして彼らを率いているらしい際立った存在感の持ち主が二人。純白の体に青い炎のような装飾が施された人型のクリーチャーと、青い瞳に片眼鏡をつけ、両肩に小型の石版、と大理石模様のコートを羽織ったようなクリーチャーだ。彼らは眼魔コマンドを指揮する眼魔怪人、その中でも強力な戦闘能力を持つ存在だ。

モノリス眼魔「早くも我々の存在に気づいたようだな。お前には姿を消して悟られぬよう攻撃しても、圧倒的速度で逃げられそうだ。だが、こうして姿をさらせば戦わざるを得まい。注意をひきつけた方が我々も戦いやすい」
ザ・レッド「余裕じゃねえか。少しはビビると思ったぜ」
モノリス眼魔「お前など私にとっては力を試す試金石にすぎないのだ。奇襲で倒さない方が箔がつく」
ザ・レッド「テメエもドリルどもと同じでライダーを狙ってるのか?」
モノリス眼魔「確かにライダーは邪魔者だが、私と洗脳された連中と一緒にしないでもらおうか。私はあくまで彼らに力を買われて復活させられ、邪魔者の排除に協力してやっているのだ」
ザ・レッド「テメエよりも上の連中がまだいやがるのか」
モノリス眼魔「彼らが上だと思っていられるのも今の内、ライダーと革命軍を排除すれば、最後には私が上に立つ。もう二つの世界のみつなぐモノリスになど頼らぬ。時空を超えてすべてを支配する力を!」
モノリス眼魔は鍾乳洞のような乱杭歯をむき出しにして笑う。
ザ・レッド「よく分からねえが、テメエがあのセコイ連中と同類だってことはわかったぜ」
モノリス眼魔「チッ、この私の偉大さを理解してひれ伏せば手下にしてやったものを…ライダー抹殺作戦開始だ!」
眼魔ウルティマ・ブルーファイア「標的を排除」

ウルティマ・ブルーファイアが火球を何発か発射するが、ザ・レッドにはすべてかわされ、見当違いの方向へ飛んでいく。ザ・レッドはそのまま加速し、眼魔コマンドへと突っ込む。眼魔コマンドは短刀で応戦しようとするが、ザ・レッドに一太刀も当てることすらできず、跳ね飛ばされていく。最後の眼魔コマンドを跳ね飛ばすと、ザ・レッドはそのままさらに加速する。
ザ・レッド「侵略発動!」
バイクからジャンプしたザ・レッドにバイクのパーツが装着され、レッドゾーンの姿となる。そしてジャンプした勢いのままに、宙を浮遊していたモノリス眼魔を殴りつけた。
レッドゾーン「オラ!」
モノリス眼魔「ぐはっ!」
モノリス眼魔の石のような歯が何本か折れる。そのままレッドゾーンは地上に降り立った。
レッドゾーン「高いとこから他人を見下しても安全とは限らねえんだよ。俺は空中にいようが追い付けるぜ」
モノリス眼魔「ぐうっ、私とブルーファイアが空中にいるのは、逃げるのではなく次の攻撃の布石のためだ。そろそろ来るころだ」
その言葉通り、何かの轟音が響いてくる。レッドゾーンはあたりを見回し、その出所が壁の雪山だと気付いた。
レッドゾーン「まさか最初の火球は…」
モノリス眼魔「フフフ、そうだ。あの火球は雪山を狙った。そしてお前が地上の眼魔コマンドを、先手として片づけることに気を取られていたのも私の計画通りだ。雪崩から逃げられるかな?」
ウルティマ・ブルーファイアの火球で雪が解かされ、雪崩となって押し寄せる。しかも複数個所に布石を打っておいたらしく、四方から雪崩が押し寄せてくる。
レッドゾーン「逃げ場は上しかねえ」
レッドゾーンは全力で上に跳躍する。そのまま先ほどのように、モノリス眼魔の方向へと跳ぶ。滞空時間の限り、モノリス眼魔を殴りつけ、次はモノリス眼魔を足場にジャンプしてブルーファイアを倒す。空中戦を得意とするクリーチャーたちも、レッドゾーンはそうやって倒してきた。だが、こちらを見ているモノリス眼魔は片眼鏡からレーザーを発射した。
レッドゾーン「ぐおっ!」
ジャンプの姿勢が崩れて一気に重力がかかり、雪の上に落下するレッドゾーン。幸いにもレッドゾーンが落ちるまでに雪崩は静まっていたが、あたり一面は雪で埋め尽くされた銀世界だ。これではレッドゾーンの機動力が落ちるのは否めない。

モノリス眼魔「先ほどは見せていなかったが、私には光速のレーザーがあるのだ。これで私に向かってくると分かっているお前は必ず迎撃できる。そして地上は雪で埋まり、逃げきることもできない。さあ、どうする?」
レッドゾーン「その攻撃も敵に顔を向けるアクションがいるじゃねえか。地上を走る俺を目で追えるのかよ?」
レッドゾーンは雪原を縦横無尽に走り、敵を攪乱し始める。雪原の外まで一瞬で逃げ切る速度は出せないが、モノリス眼魔が目で追うよりはるかに速い。しかし、レッドゾーンの周囲に青い火球が着弾し、足元の雪が崩れてクレバスが開く。
ブルーファイア「標的の進路を妨害」
ブルーファイアはレッドゾーンの進路を機械的に予測し、それを絶ったのだ。方向転換してクレバスを避けたレッドゾーンをモノリス眼魔のレーザーが打ち抜く。方向さえわかればモノリス眼魔のレーザーをレッドゾーンは見切ることはできない。
モノリス眼魔「光速で照射される私のレーザーこそ最速だ。走って避けられるものではない!」
レッドゾーンはわずかな進路をスピードを上げて突っ切ろうとするが、モノリス眼魔のレーザーが牽制する。
モノリス眼魔「お前が進路を限定される以上、お前の反応速度より、私の光速レーザーの速度が勝る。もう勝負はついた」
レッドゾーン「ぐっ…負けられねえ。再びあいつと戦うまではな!」

レーザーに焼かれた各部が焦げ付きながらも、レッドゾーンはあきらめていなかった。どうすればいいか、レッドゾーンは考えてディケイドとの戦いでの、クロックアップによる時間加速、さらにタイムによる時間停止の感覚を思い出していた。自分はすでに時間加速に感覚で追いついた。さらにスピードを研ぎ澄ませば、自ら時間を加速できるのではないか。
レッドゾーン「もっとスピードを!」
モノリス眼魔「逃げても無駄だ!」
モノリス眼魔のレーザーが傷のある脇腹に直撃し、ふさがったばかりの傷口が開く。
レッドゾーン「ぐおあっ!」
モノリス眼魔「もう限界らしいな。足が止まっているぞ」
レッドゾーンの体から血が流れ続ける。しかし体の限界が近づくに比例して、レッドゾーンの体内ではアドレナリンが分泌され、彼の体を熱くする。すると、レッドゾーンに装着されたバイクのパーツまでも発熱し始めた。彼の体の発熱でオーバーヒートを起こしている。だが、レッドゾーンはこの極限状態にニヤリと笑う。このまま突っ切れば、自分の限界を超えられると。
レッドゾーン「俺は手に入れるぜ。音速も、光さえも超えた、神速の速さを!」
全身から血と熱と蒸気を発しながらも、走るレッドゾーン。
モノリス眼魔「悪あがきを!」
モノリス眼魔がレーザーを発射した次の瞬間…レッドゾーンの姿が消えた。そして突然、モノリス眼魔の眼前に現れた。
レッドゾーン「オラ!」
モノリス眼魔「ぐはあっ!」
一気に地上に叩き落されるモノリス眼魔。地上に降り立ったレッドゾーンは、先ほどまでの重傷が治っている。
モノリス眼魔「なんだ今の速度は?私のレーザーをかわしただと?それにさっきまでの怪我は?」
レッドゾーン「俺は俺自身の時間を一気に加速した。この世界のすべてを置き去りにするほどにな。時間を加速したことで、どうやら俺の怪我も速攻で回復したらしいな」
モノリス眼魔「時間を加速しただと?だが、同じような力ならこちらにもある。やれ!」
ウルティマ・ブルーファイアがこちらに急降下し、レッドゾーンを捕まえる。
ブルーファイア「時間逆行プログラム起動」
モノリス眼魔「そうだ、時間を巻き戻して時間加速を得る前に…いっそのこと生まれる前まで戻してしまえ!」
ブルーファイアには触れ続けた者の時間を巻き戻す力がある。数十秒でもつかみ続けた相手を戦闘不能に追いやれる力だが。
レッドゾーン「遅えな。その程度のバックギアじゃ!」
レッドゾーンの時間加速の方が速かった。完全にブルーファイアの時間逆行は無力化される。レッドゾーンは逆に自分をつかむブルーファイアに回し蹴りを食らわせる。通常の時間の流れよりも1万倍以上加速された蹴りを受け、ウルティマ・ブルーファイアは成すすべなく蹴り飛ばされる。
ブルーファイア「プログラム失敗、危険度最大のバグを確認」
ブルーファイアは大爆発した。その爆風で雪は巻き上げられ、熱で全て溶かされる。雪原はほとんど元の平野へと戻っていた。
レッドゾーン「次はテメエだ」
モノリス眼魔「いくらお前が速かろうと、私は奴のように倒されはしない!この最硬の体はあらゆる衝撃に耐えうる!」モノリス眼魔はレーザーを発射する。
レッドゾーン「レッドゾーンラッシュ!」
レッドゾーンは加速状態で数万発のパンチを放つ。その拳はほぼ同時にモノリス眼魔の体にヒットし、体表面はひび割れ砕けていく。レッドゾーンがパンチを終えてモノリス眼魔の後ろまで走りぬいた瞬間、モノリス眼魔のレーザーが、先ほどまでレッドゾーンがいた場所を射抜いた。
モノリス眼魔「なぜだ…」
レッドゾーン「衝撃に耐えるといっても、全方向から同時にくまなく打ち込まれた攻撃に耐えられるか?」
モノリス眼魔「確かに…同時攻撃には脆いか…だがお前こそ、その加速は命を縮める…お前ももうすぐ…」
そこまで言うとモノリス眼魔は完全にばらばらに砕け散った。戦いを終えたレッドゾーンのオーバーヒートも収まる。
レッドゾーン「ダラダラ走るのは趣味じゃねえ。全速力で駆け抜けてやるぜ」
限界に挑み、寿命を縮めてでも速度を極めようとするレッドゾーン。
レッドゾーン「ここなら敵も集まってくるかもしれねえな。俺が道を開いたコースから離れるわけにもいかねえか」
火の国の国境に自分が開けた大穴の側で、敵の刺客を待ち構えるレッドゾーン。

光の国では激戦を終えて数日、まだ動ける方であるユウスケ、夏海、栄次郎、グレンモルト、アイラが、革命軍を手当てしていた。事実上物置でしかなかった革命軍アジトの廃屋から、救護用物資が運びこまれた光写真館が現在では革命軍のアジトとなっている。中でもミラダンテは自分の時間を少しずつ進めているためか、体の腐食はもう完治していた。
ミラダンテ「ありがとう、もうすっかりよくなったよ」
夏海「いいえ、私たちは大したことしてません」
ユウスケ「時間操作でも治したんだろ、すごいな~。でも一気に時間を進めちゃダメだったの?」
ミラダンテ「時間を進めてもし悪化してたら大変だから、慎重に調節するしかないんだ。それでも安心して時間を進められるのは、みんなが治療してくれてるおかげだよ」
グレンモルト「それに一番助かってるのはこの写真館のおかげだぜ」
アイラ「ちゃんとした建物があるとないじゃ環境が違うもの」
夏海「皆さん…この写真館って、このためにあるのかもしれませんね」
写真館が定住はできなくとも、旅先の客から愛されることもあると知り、この前の疑問が解消される夏海。写真館の主である栄次郎も忙しくも楽しそうだ。

ミラダンテ「動けるようになったところで、火の国に行くよ。レッドゾーンが向かったら大変なことになるかもしれない」
ユウスケ「えっ、レッドゾーンが行ったのは数日前のことじゃ…」
ミラダンテ「いや、ボクなら数日前までさかのぼれる。ドギラゴンと士がいるなら大丈夫だとは思うけど…万が一の時は僕も加勢する。10分後のここに戻ってくるよ」
夏海「ミラダンテさん、士君の無事も確かめてきてください」
ミラダンテ「任せて。10分後に戻るけど戻らないことも覚悟してほしい。後を頼んだよ」
ミラダンテは姿を消した。数日前の火の国へ遡ったのだ。

一方、士はレッドゾーンと革命ゼロの決戦の時を待ち、火の国に残っていた。国境沿いはパトロールしているドギラゴンしかいなかったが、他の火の革命軍は、海に面した沿岸を警備していた。海からも侵略者が現れることが多く、壁の雪山ではばまれた国境よりは、海の方が警備が重要になるらしい。しばらく滞在することになるため、仲間に紹介しようとするドギラゴンの案内についていく士。
破壊者(スクラッパー)シュトルム「あんたが他の世界からの旅人か。俺もこの世界の革命軍に寄り道してるとこだぜ」
士「俺は革命軍に入った覚えはない。侵略者を倒したいだけだ」
ドギラゴン「一緒に戦う敵がいるなら俺たちは仲間じゃないか」
シュトルム「いやいやいいんだよ、旅人は自由で。俺も元の世界じゃただ自由だけ求めて戦ったものさ」
ドギラゴン「まあそういうものかもしれんな。だが肩を並べる奴の顔だけでも覚えとけ。この火の国にはシュトルムのような流れ者以外には、俺たちメガ・コマンド・ドラゴンと、その友であるファイアー・バード炎がいる。それと壁の雪山から避難してきた自然の種族、スノーフェアリー風や、ジュラシック・コマンド・ドラゴンもな」
革命龍ドラッケン「俺たちは歌って踊れるドラゴンのスーパースター、メガ・コマンド・ドラゴンよ!」
ラブ・ドラッチ「そしてオイラたちがその応援団、ファイアー・バード炎だッチ!」
炎のような鬣を持った赤いドラゴンと、頭に“DR♥GON"と書かれた鉢巻をつけた赤い小鳥たちは、サイリウムを振っている。

雪精X-girls「わたしたちは、スノーフェアリー風のアイドル、X-girlsでーす!あなたもカモになってみる?」
革命類突進目トリケラX「うおーっ!そして俺たちがカモのジュラシック・コマンド・ド
ラゴンだーっ!X-girls今日も最高!」
マイクで歌う妖精の少女3人組を、緑のドラゴンが背中に乗せている。他の緑のドラゴンも別の妖精を背中に乗せているが、3人組の方に喝采を送っている。他の妖精たちは少し
詰まらなそうだ。
士「…こいつら戦えるのか?」
成長目ギョウ「大丈夫だギョ。みんなやる気十分な革命軍だギョ」
士「歌って踊らないドラゴンもいたんだな」
成長目ギョウ「僕は卵から生まれたばかりでついていけないだけだギョ。でも戦う時は進化するから任せてほしいギョ」
士「フォローするのが生まれたての奴じゃ、先が思いやられるな。ま、よほど平和な奴らだったということはわかる」
士はいつものように愛用のカメラで彼らを映す。写真は知らなくても注目されてるらしいと気付いた彼らは、士の現像した写真を興味津々で覗き込んだ。だが、自己主張の激しい彼らも士の写真ではピンボケしてばかりで姿が薄れている。X-girlsの写真を「想像力が刺激される」と欲しがったトリケラXなどのカモたち以外には、例によって不評だった。しかもドギラゴンが士の名前を紹介してしまった後なので、士は余計に面白くなかった。

ドギラゴン「仲間と言えばだ、レッドゾーンは俺たちと一緒に戦ってくれると思うか?あの様子じゃ自分が捨て駒だと気付いたんだろう?胸くそ悪い話だが」
士「俺にもどうなるかはわからん。今はあいつが答えに気づく時だ」
士はレッドゾーンが怪我を隠していると気付いていた。そのプライドの高さから、必ず答えを探そうとするはずだ。

ドギラゴンの前に突然、白いドラゴンが現れる
時の革命ミラダンテ「ドギラゴン、無事だったんだね!レッドゾーンが君を倒しに行くと宣言したからボクはもう心配で…」
士「そのマーク、お前も革命ゼロのドラゴンか」
ドギラゴン「本当に俺の他にも革命ゼロが…今目の前に現れたのも革命ゼロなのか?」
ミラダンテ「僕は時の革命ミラダンテ。グレンモルトとアイラから君のことを聞いて、革命ゼロで時間を遡ってきたんだ」
ドギラゴン「時間を遡るだと!なるほど、それならレッドゾーンと戦えるかもしれないな」
ミラダンテ「なんだって!君がレッドゾーンを倒したんじゃなかったのか!?」
ドギラゴン「そいつのことで話があるんだ、ミラダンテ。俺たち革命ゼロとの決闘を望んでいる奴がいる。そいつは俺たちとの決闘を約束して自ら退却した。だから俺たちはそいつともう一度戦う責任がある」
ミラダンテ「君もレッドゾーンも生きてるのはそういうわけか。でも、そういって不意打ちで仕掛けてくるかもしれないよ。相手は侵略者だ」
ドギラゴン「俺は一時でも負けを認めたあいつの心意気を信じる。あいつは約束を破らないはずだ」
士「それにあいつは深手を負って退いたからな。回復するまで不意打ちはないはずだ」
ドギラゴン「なんだと!お前それを知っていてなぜ言わなかった?もし知っていれば…」
士「知ってたら決闘までに手当てするつもりだったんだろう。だがあいつは決闘相手にこれ以上助けられるのを望んじゃいない」
ドギラゴン「そうか…確かに火の国の王である俺がそこまでしてやるのは奴の言う“なれ合い"かもしれないな」
ミラダンテ「あえて怪我をさらして懐に入り込む手を使わなかったか。それなら騙す気はないだろうね。では光の国の王であるボクも信じてその決闘に臨もう」
ドギラゴン「恩に着るぞミラダンテ。光の国はどうだ」
ミラダンテ「光の国は革命軍と新たに加わったライダーたちが守ってくれた。しかもライダーのユウスケは革命ゼロに目覚めたんだ!」
ドギラゴン「また新しい革命ゼロか!ということはこれで革命ゼロは3体か?」
士「いや、レッドゾーンはこの地で生まれた革命軍の力を見たがっている。もう1体革命ゼロの竜王が必要なはずだ」
ドギラゴン「もう一体の竜王と言えばキラー・ザ・キル…あるいはミラダンテのように別の奴が?」
士「どっちにしろその時は近い。お前らそれまでやられるなよ」
ミラダンテ「やはり君は未来が分かるんだね」
士「時を超えるお前も似たようなもんだろ」
ミラダンテ「ボクの場合はタイムパラドックスを起こさないように、ボクが認識してない時間にしか移動できないんだ」
ミラダンテ「遥か過去のランド大陸を知らなかったから、ボクは未来から来れた。ドギラゴンとレッドゾーンの決着を知らなかったからボクはここに来れた。ボクは知ってしまった過去や未来を変えることはできない」
士「不確定な過去や未来は変えられるが、一度知った時点で未来や過去には介入できない…シュレディンガーの猫って奴か。時間犯罪者どもにもかけてやりたい制限だな」
士の知ってる世界では、むしろ都合よく過去や未来を変えられる可能性があるために、時間移動を悪用する輩(イマジンとか)が多かったのだが…ミラダンテにそういう悪用はできないらしい。
ミラダンテ「時が来るまでボクは光の国を守る。音速の侵略者の縄張りじゃなくなったことはもう広まってるかもしれないからね。他の侵略者に備えないと」
ドギラゴン「ああ、俺たちもレッドゾーンが来るまで生き残らなくては」
ミラダンテは元いた時間、体が完治した数日先へ戻っていった。

成長目ギョウ「おーい、みんな大変だギョ!」
ドギラゴン「ギョウ、どこに行ってたんだ?」
成長目ギョウ「海岸に釣りに行ったら、侵略者がこっちに来るのが見えたギョ。すごく強そうだギョ」
ドギラゴン「ベガスダラーやレッドゾーンの後続としてきたなら、相当強いはずだ。みんな、気を引き締めていくぞ!」
ドギラゴンの号令で、火と自然の合同革命軍と士は侵略者の来襲した海岸へ向かう。
原始(トライブ)トゥリオ「「「頼もー、俺たちはお前たち革命軍に、3対3の勝負を挑みに来た!」」」
改造(ボーグ)マグネポール「仮面ライダーディケイドよ出てこい、貴様を破壊してやる!」
海岸に上陸してきたのはしS仮面をかぶった原始人のような原始(トライブ)の侵略者の群れと、蒼黒い体色や赤黒い体色で浮遊する改造(ボーグ)の侵略者たちだ。
士「ずいぶん敵が多いな。火の国は火薬庫が由来か?」
改造(ボーグ)マグネポール「ディケイドよ、破壊者である貴様が戦いを呼び寄せているのだ。貴様を狙う者はいまだに多い」
士「お前らもそうだっていうのか。だが、俺は世界の破壊者だ。お前らこそ破壊してやる」
改造(ボーグ)マグネポール「原始の侵略者たちよ、我らはディケイドの破壊と貴様らの補助を任された。貴様らは火の国の革命軍を倒せ」
原始トゥリオ「「「おー、わかったぞ。さあー、俺たちと戦うのは…そこの妖精3人組だ!」」」
雪精X-girls「私たちが?」
原始トゥリオ「「「俺たちは何をするにも3人一緒、だからお前たちも3人で来いと言ってるんだぞー」」」
革命類突進目トリケラX「待て待て―!X-girlsだけを戦わせるなんてカモのこの俺が許さんぞ!」
X-Girlsに火の粉が降りかかり、黙っていられなくなったのか、トリケラXがトゥリオの3人に向かって突進する。
原始トゥリオ「「「んー?お前が乱入してくると相手は4…よ、ん?…4なんて認めねー!バゴーン!」」」
原始の侵略者は3以下の数字までしか認識できない。ゆえに4以上の数を認識すると、平常心を失うのだ。怒りの雄たけびを上げてトゥリオは侵略を発動する。3人の仮面の獣人が一体となり、新たな侵略者が誕生する。
S級原始(トライブ)サンマッド「俺は3対3つったんだ!4人目なんていらねーんだよ!」
サンマッドが巨大な石刀を地面にたたきつけると、トリケラXの足元まで亀裂が走る。そして、トリケラXの巨体を地割れが呑み込んだ。
トリケラX「うわーっ!X-girlsうううー!」
もちろん近くにいたX-girlsの足元にも亀裂が広がっていたが、彼女たちは背中の羽で空へ飛び、地割れを回避してた。
雪精エリカッチュ「わたしたちをかばって落ちちゃうなんて…カモの鑑ね」
雪精マリニャン「わたしたちのために戦うカモかあ…次の歌のテーマにしたら受けるかな?」
雪精サエポヨ「でももうちょっと頑張ってほしかったかなあって…結局倒せてないんじゃ無駄死にでしょ?」
…えらく腹黒い反応をされたが、トリケラXも覚悟の上である、多分。
シュトルム「要するに3人までしか相手できないってことか。なら俺たち全員でかかれば楽勝じゃねえか」
雪精X-girls「あっ、それいいかも。やっちゃえみんなー!」
シュトルムを先頭にした革命軍の相当数が、サンマッドを袋叩きにしようとする。ところが、その革命軍たちがサンマッドに迫ろうとすると一斉に弾き飛ばされた。
改造(ボーグ)マグネポール「させん。3対3で戦え。これは命令だ」
いつの間にかマグネポール4体がサンマッドの上空に浮かび、等間隔でサンマッドの周囲を囲んでいる。
改造(ボーグ)マグネポール「サンマッドの周囲には我らの磁力網(マグネット)が張られている。4人目以降が乱入することは許さん。サンマッドよ落ち着いて存分に戦うがいい」
S級原始(トライブ)サンマッド「マグネポール、助かったぞー。俺たちは3対3なら絶対負けないぞー!」
シュトルム「しびれて動けねえ…見えないのにそんな強力な網が張られてるっていうのか」
雪精X-girls「それじゃあ私たちも出られないってこと?そんな…」
サンマッド「いくぞーお前たち。必中の石斧を受けてみろ!」
雪精X-girls「えっ、ちょっと、きゃあ!」
サンマッドの投げた石斧がX-girlsへと飛ぶ。X-girlsは飛んでよけようとするも、石斧はブーメランのように弧を描き、X-girls3人を叩き落とした。X-girlsはまともに地面にたたきつけられて気絶してしまう。
サンマッド「俺の野生の勘で投げる石斧からは逃げられないんだぞー。さあ、次の獲物を選ぶがいいぞー!」
武家類武士目ステージュラ「よくも俺たちのX-girlsとカモ仲間を!俺たちカモが相手だ!」
ドギラゴン「いや、ここは俺が行こう。サンマッドはおそらくうわさに聞くS級侵略者だ。革命ゼロの俺が出なくては、3人ずつ狩られてしまう」
ステージュラ「ドギラゴン!俺たちじゃ仇をとれないっていうのか!」
ドギラゴン「大切な相手がやられたからこそ自分を見失うな!お前たちはX-girlsとトリケラX、シュトルムたちを助けてやるんだ」
ステージュラ「ドギラゴン…そうだ、X-girlsとカモ仲間を助けられるのは俺たちしかいない!」
ドギラゴン「倒れた仲間を救出するだけだ!一時場所を変えてくれないか」
改造(ボーグ)マグネポール「いいだろう。場所を変えるだけだ」
マグネポールは囲んでいるサンマッドを浮遊させ、そのまま横へ平行移動し始めた。サンマッドを磁力で持ち上げて移動させている間も、周りには磁力網が張ってあるのだろう。元の場所に磁力網がなくなると、ジュラシック・コマンド・ドラゴンたちは、X-girlsとシュトルムたちを運び出して介抱し、さらにトリケラXが落ちた地割れへ少しずつ降りて救出を開始した。
ドギラゴン「礼は言っておく。言った通り次は俺が相手だ」
サンマッド「お前だけか?後二人選んでもいいんだぞー」
ドギラゴン「お前も今は合体して一人だろう?ならば俺だけで戦う。それが先ほどの借りに対するせめてもの礼儀だ」
サンマッド「お前、気に入ったぞー。見せてやるぞー、俺たちの三位一体の攻撃を!」

ドギラゴンとサンマッドの決闘が始まったちょうどその時、残りのマグネポールたちが士に近づく。
改造(ボーグ)マグネポール「これで革命軍の主要な戦力は全てサンマッドが相手取ったことになる。ディケイド、余計な邪魔も入らず貴様を破壊できるわけだ」
士「これが狙いか。だが、俺を磁力で弾いただけで倒せると思うなよ。磁力網を突破する方法はいくらでもある」
改造(ボーグ)マグネポール「我らはただ磁力を操るだけではない。我らの体そのものがN極かS極のどちらかの磁性体のみで構成された単極子(モノポール)なのだ」
士「なるほど、お前らの内青い方がS極、赤い方がN極か。両極端しかないなら、三馬鹿と気が合うわけだな」
改造(ボーグ)マグネポール「構成要素が少ないということは、それだけ無駄なく突き詰められているということだ。原始(トライブ)が三位一体なら我らは二つで一つだ」
ドラッケン「おい、俺たちを無視するな」
ラブ・ドラッチ「まだ、オイラたちが戦えるッチ!」
成長目ギョウ「僕らの力を合わせるギョ!」
雪精ホルデガンス「革命軍は追い込まれてからが本番でガンス!」
原始サンナップ「「「そうはいかんぞー革命軍!」」」
原始サンモス「「「トゥリオ以外にも俺たち原始の侵略者がいるぞー!」」」
わずかに残った革命軍の前には、原始の侵略者たちが立ちはだかる。
成長目ギョウ「今こそ僕の革命能力を見せるギョ、進化!」
成長目ギョウが、生まれたてのドラゴンから、獰猛な猛禽のようなドラゴンへと姿を変える。
革命目ギョギョウ「ギョギョーウ!僕の革命で仲間をかき集めるギョ」
ギョギョウの革命能力で残りのスノーフェアリー風たちが一瞬で移動し、原始の侵略者たちを取り囲むフォーメーションを作った。
雪精ホルデガンス「よし、俺たちスノーフェアリー風なら地上と空の両方から攻撃できる、行くでガンス」
原始サンナップ「「「敵が1,2,3…ううう…3より多いだと、ふざけるなー!」」」」
原始サンモス「「「S級侵略発動―!」」」
何と怒り狂ったサンナップ3人とサンモス3人が侵略を発動し、新たなサンマッドが2体出現した。
サンマッド2「敵が3より多いなら、こっちは2体目、3体目のサンマッドだ-!」
サンマッド3「数で囲みやがって、何人いようと狩りつくしてやる!」
サンマッド2の地割れが地上のスノーフェアリー風を落とし、サンマッド3の石斧が空中のスノーフェアリー風を全て叩き落とした。
雪精ホルデガンス「そんな、落ちるでガンス~!」
革命目ギョギョウ「ギョギョ―!S級侵略者が3人なんてズルいギョー!」
ドラッケン「ギョギョウの革命が通じない、となると俺の火のドラゴンを呼ぶ革命も危険か。こうなったら…おい、俺とギョギョウだけでお前ら2人と戦うぜ!」
ドラッケンもギョギョウのように、革命能力で火のドラゴンを好きな場所に呼び出せるが、みんな倒れてもう呼び出せるドラゴンがいない。自力で戦うしかない。
サンマッド2「数が多いだけじゃ勝てないとようやく分かったか―!」
サンマッド3「どこからでも来るがいいぞー!」
ラブ・ドラッチ「無茶だッチ、ドラッケン!あいつら一人でもドギラゴンと互角かもしれないッチ!」
ドラッケン「俺には3以上が分からないあいつらにはないものがある。応援してくれるお前らがな。応援がありゃスターは百人力、3人に負けるわけないぜ!」
ラブ・ドラッチ「すごいッチ、やっぱりドラッケンはスーパースターだッチ!」
革命目ギョギョウ「ギョギョーウ!僕もS級侵略者なんて初めて相手にするけど、頑張るギョ!」
ラブ・ドラッチたちファイアーバード炎が応援する中、ドラッケンとギョギョウのタッグが、サンマッド2体に挑む。

改造(ボーグ)マグネポール「これで本当にお前だけだ。ディケイドよ、お前は誰からも助けられずに破壊されるのだ」
士「もとから助けてもらおうなんて考えちゃいない、ライダー狩りの相手は俺一人で十分だ。変身!」
士はディケイドに変身、さらにアタックライド・イリュージョンで3人に増える。これで
マグネポール二人の数を上回った。ディケイド二人がライドブッカー・ソードモードとガンモードで攻撃しようとするが、剣も銃も遠くへ弾き飛ばされた。
士「あらゆる物理攻撃をはじいて防ぐか。だが、これならどうだ」
ディケイドはディケイド龍騎に変身し、必殺技のストライクベントを発動する。腕に装備した籠手から火炎放射を放つ技だ。火は磁力では弾かれない。3方向から逃げ場のない火炎放射を放つ。だが、炎を吐き出した途端、ディケイドの腕の向きが勝手に変わった。それぞれマグネポールではなく、ディケイド自身に向けてしまう。
士「ぐああっ!何やってんだ俺!」
ディケイドの分身はダメージで消滅、さらにディケイド自身も変身が解けて元のディケイドに戻る。
改造(ボーグ)マグネポール「原始同様、我らに数で勝てると思ったらそれは大きな間違いだ。我らは今磁力で貴様自身の腕を操った。我らの磁界に入ったが最後、貴様に自由はない」
強力な単極子であるマグネポールは、単に自分たちや鉄分を多く含む金属の間でのみ磁力が働くわけではない。一度磁界を張れば、その磁力は生物の血液中に存在する鉄分にまで作用し、磁力の吸着と反発でその動きを完全に操作してしまう。ただし、ライダーは自由を奪ったところで倒す手段は限られる。敵の自滅を待っているのだ。
改造(ボーグ)マグネポール「さあ、どうする。自分にとどめを刺す技は選ばせてやる」
士「確かに俺を倒すなら俺の力でないとな。だが、お前らも道連れだ」
士はケータッチでディケイドコンプリートフォームに変身、さらにファイズブラスターフォームの分身を呼び出し、必殺技のフォトンバスターを発動する。その光線を発射するファイズブラスターを、マグネポールが強制的にディケイドとブラスターファイズに向けさせる。フォトンバスターのビームがぶつかり合い、拮抗する。
改造(ボーグ)マグネポール「派手な技だな。望みどおり自爆するがいい!」
士「ファイズのエネルギー源であるフォトンブラッドは、触れた生物を灰化させる威力だ。ここで一気に爆発して解放されたら、どうなるかわかるか」
改造(ボーグ)マグネポール「貴様、ここでそんな自爆を起こすつもりか!?それでは我らも貴様らも…」
士「俺は世界の破壊者だ。最後にはすべてを破壊する」
フォトンバスターを押し切られたブラスターファイズがビームを受け止めて倒れ、その莫大なフォトンブラッドが解放されようとしている。
改造(ボーグ)マグネポール「まずい、同胞を巻き込まぬよう磁界フルパワーで爆発を抑え込まねば!」
マグネポールが限界まで磁界を強めた瞬間、ブラスターファイズが大爆発した。その爆発とエネルギーをまともに受け止めたマグネポールは、灰になって吹き飛んだ。皮肉にも彼らが磁界を張った外には、爆発とエネルギーの威力は及んでいなかった。そして、そんな爆心地の外に、士は逃れていた。マグネポールが爆発を止めようとすることで、自分の拘束が緩むのではと予測し、もくろみ通り磁界と爆発も相殺した。しかし、爆発の衝撃を少しもらって変身が解けてしまった。流石にその場にへたり込む士。
士「思ったより俺のことを知ってるやつらだったな…これは俺一人じゃキツイかもな」

サンマッド「落ちろー!」
サンマッドの地割れを空へ飛んでかわすドギラゴン。
サンマッド「くらえ、そりゃあー!」
ドギラゴン「ドギラゴン一刀双斬(スラッシュ)!」
サンマッドの投げてきた石斧を剣で叩き落とすドギラゴン。
サンマッド「やるなー、なら俺のとっておきだ!」
石でできた手押しの原始的な台車を持ち出すサンマッド。上手く傾斜を利用して走り出したその台車に乗り込み、石刀を構えるサンマッド。
サンマッド「この突撃に耐えたやつはいないぞー!勝負!」
ドギラゴン「いいだろう、俺も全力で迎え撃つ。完全攻撃革命(パーフェクトオフェンス)!」
重い台車に乗って勢いをつけたサンマッドの石刀を、ドギラゴンも剣で迎え撃つ。そして、ドギラゴンの左肩についたアームを切り裂かれる。だが同時にサンマッドの石刀と台車が破壊された。台車を失ったサンマッドは、慣性のままにドギラゴンの後方へと跳ね飛ばされた。その勢いで地面にぶつけられたサンマッドは、そのまま事切れていた。
ドギラゴン「あいつ、自分の身だけなら俺の剣をかわせたのか。そして俺に一撃与えた。野生の勘は確かだったらしいな。気をつけろよ、ドラッケン、ギョギョウ」

サンマッド2「落ちろー!」
ドラッケン「そんな石斧当たるかよ」
スタミナとスピードに任せて空中を飛び、石斧のブーメランをかわし続けるドラッケン。
サンマッド3「落ちろー!」
ギョギョウ「ギョギョー!僕はまだ飛べないギョ、本当に落ちるギョ、助けてー!」
サンマッド3の地割れで、落とされかけ、なんとかしがみつくギョギョウ。
ドラッケン「ギョギョウ!今助ける!」
ドラッケンがギョギョウのところへ飛ぼうとすると、追ってきた石斧がヒットする。
ドラッケン「ぐふっ、邪魔しやがって」
サンマッド2「お前の仲間は足手まといだぞー。お前も数に頼らなければもっと自由に戦えるはずだぞー」
ドラッケン「スターがついてきてくれる奴を見捨てるわけないだろ!」
ラブ・ドラッチ「そうだッチ。オイラたちは頭数じゃない、仲間だから一緒にいるんだッチ!ドラッケン、ギョギョウ頑張るッチ!」
ギョギョウ「みんなごめんギョ。グググ…今行くギョ」
何とか自力で這い上がろうとするギョギョウ。
サンマッド3「ならばまずはお前からだ、俺の攻撃も受けてみろー!」
サンマッド3の石斧までもドラッケンを狙い、二つの石斧がドラッケンを乱れ撃つ。
ラブ・ドラッチ「ドラッケン!負けるなッチー!」
ドラッケン「そうだ、俺は負けねえ。火のドラゴンが呼べなくたって俺にはまだファンがいるんだ。爆ぜろ、俺のスター魂!」
その時、ドラッケンの革命マークが変化した。革命ゼロのマークほど特徴的ではない。だが、それはドラッケンが新たな革命を得た証だった。そして両肩には一対のガトリング砲が装備されている。新たな姿、爆ぜる革命ドラッケンA(アサルト)だ。
ラブ・ドラッチ「ドラッケン、革命マークが変わってるッチ!」
ドラッケンA「よし、見せてやるぜ、俺の新しい革命!」
ドラッケンAはガトリング砲を発射する。その弾幕が隙間なくサンマッドたちに迫る。
サンマッド2「何―!」
サンマッド3「よけきれないぞー!」
サンマッドに命中した弾幕が爆ぜる。問答無用のすさまじい火力だった。
ドラッケンA「見たか、俺のド派手な革命を!」
ラブ・ドラッチ「すごいッチ!本当にS級侵略者に勝ったッチ!」
ギョギョウ「ドラッケンは本物のスーパースターだギョ、僕なんかとは比べ物にならないギョ」
ドラッケンA「気にすんなギョギョウ、お前ももっとピンチを乗り越えれば、もっと強くなれる」
ギョギョウ「ありがとうドラッケン、僕ももっと強くなるギョ」
ドラッケンAはファイアーバード炎や、やっと這い上がってきたギョギョウと喜びを分かち合う。

サンマッドが敗北し、そのために磁力網を張っていた4体のマグネポールが下りてくる。
改造(ボーグ)マグネポール「サンマッドがやられるとは…だが、まだ我らがいる!」
ドラッケンA「そうだ、こいつは士の動きを完封するほどの奴ら…」
士「お前らがビビることはない、こいつらの磁力にも限界があるのがはっきりした。おそらくデカいドラゴンの動きを封じることは不可能だ」
ドギラゴン「なんだと、本当か士?」
士「サンマッドの3対3も、ドギラゴンをはじめとしたドラゴンを相手させて、その隙に俺を倒すのが狙いだろ?数を減らすためにあんなパフォーマンスをしたんだ」
士「だが、まだ戦えるドラゴンが残ってるようじゃ失敗だったな。もう帰った方がいいんじゃないか?」
改造(ボーグ)マグネポール「貴様の言うとおりだディケイド。すべては我らの主が立てた作戦。だが、同胞を失ったまま退く気はない。貴様らだけでも磁界で操ってやる!」
マグネポールの磁界でドギラゴン、ドラッケンA,ギョギョウのドラゴンたちを除いた全員が操られる。そのままドラゴンたちと同士討ちさせる気だ。
ドギラゴン「仕方ない、みんな我慢しろよ…完全攻撃革命(パーフェクトオフェンス)!」
ドギラゴンが四足を使って操られた面々を薙ぎ払った。全員吹き飛ばされて地割れの中に落ちていく。
ギョギョウ「ギョギョーウ、カモのみんな!落ちてくる仲間をキャッチしてくれギョ!」
ステージュラ「お前がカモと呼ぶな!だが任せろ!」
普段からスノーフェアリー風を乗せやすくしている背中に、ジュラシック・コマンド・ドラゴンたちは、落ちてきた仲間を軟着陸させる。
士「痛っ!ったく、無茶なとこだけはレッドゾーンと張り合えるな」
改造(ボーグ)マグネポール「チッ、磁界の外まで飛ばされたか!」
ドラッケンA「今度はこっちの番だ、爆ぜろ侵略者!」
ドラッケンAの弾幕が爆ぜ、マグネポールを焼き尽くした。
改造(ボーグ)マグネポール「ぐおおおーっ!侵略者万歳!」

ドギラゴン「士、お前を狙ってる奴と戦うからって、俺たちに遠慮しなくてもいいんだぞ。お前の敵なら、俺たちにとっても戦う理由は十分だ」
ドラッケンA「俺たちの力が必要だったらそう言え。スーパースターはみんなの味方だ」
士「ま、今回敵にそこをつかれたのは認めるしかないか。なら俺様もお前らの無茶に付き合ってやる。それでおあいこだ」
成長目ギョウ「素直じゃないギョ」
士「お前らと違って、俺様は孤高な旅人なんだよ」
ラブドラッチ「照れてるッチ~」
士「うるさい、さえずるな」
士は火の国に来たばかりの時よりも、いつの間にか打ち解けた口調となっていた。

数日前の過去から現在の10分後に戻ってきたミラダンテ。
ミラダンテ「みんな、ドギラゴンも士も無事だ!でもレッドゾーンとはまた戦わなくちゃならない」
夏海「良かった…でもレッドゾーンともまた戦うって、どういうことでしょう」
ユウスケ「俺には分かる気がする。士があいつをライダーと認められる何かがあったんだ。それで士はレッドゾーンの心を開こうとしてる。士はああ見えてライダーを見る目だけは確かなんだ」
グレンモルト「ミラダンテ、俺たちからも連絡がある」
アイラ「さっき海にいる水の革命軍から通信があったの」
ミラダンテ「ボクがいない10分の間に…いったい何が?」
グレンモルト「ランド大陸近海で戦う革命軍が異常を発見した。水中のマナが急速に減少してるらしいんだ」
アイラ「マナが減ったことで、革命軍の補給が途絶えてる。おそらく侵略者が奪ってるのね。ユウスケと夏海さんはわたしたちと来て」
ユウスケ「もちろん、だって俺クウガだし!」
夏海「ここはミラダンテさんに任せて大丈夫ですか?」
ミラダンテ「ここはボクたちの国だからね。写真館も必ず守るから安心して」
時間龍ロッキンスター「私たちもそこまでご迷惑をかけられません」
他のエンジェル・コマンド・ドラゴンや、ジャスティブ・オーブたちもミラダンテの力になろうと奮起している。
ミラダンテ「海岸まで送るよ。一瞬でついちゃうからね」
グレンモルト「助かるぜ。革命軍出撃だ!」
ユウスケ、夏海、グレンモルト、アイラの4人は一瞬でランド大陸の海岸に移動し、気づく間もなくミラダンテは光の国に戻っていた。

ミラダンテ「みんな、わかってるね。国境から近づいてくるあの軍勢を」
時間龍ロッキンスター「ええ、かなりの高度から接近してくるあれは、おそらく侵略者でしょうね。あれを見たら革命軍として寝ていられません」
ミラダンテ「光の国は今度こそボクたちが守らなきゃいけないんだ。革命軍出撃!」
一斉に空へ飛ぶ光の革命軍たち。彼らが向かった上空にいたのは、同じ光の力を持つエンジェル・コマンド種族のクリーチャーたち。ネズミをはじめとした小動物を模したファンシーな天使のような見た目だが、彼らはやはり侵略者マークを持っている。
九極デュエンジェル「お友達とのお別れはすんだでチュかー?ギャッハー!」
一極マウチュ「みーんなまとめて天国に送ってあげるからまた会えるよ、チュチュチュー!」
ミラダンテ「ボクたちは負けないよ、未来があるからね」
ロッキンスター「私たちは必ず光の国を再建する!」
一極マウチュ「僕たちも未来なら知ってるでチュー。僕たちはもうまもなく“神の存在"によって楽園に導かれるでチュー」
九極デュエンジェル「。選ばれし僕たち以外に未来なんてないんでチュ、ギャッハー!」
ミラダンテ「どちらが正しいか、すぐにわかる!」
九極デュエンジェル「ギャッハー!楽しい戦いがはじまるっチュー!」
光の革命軍と九極の侵略者が、天空で激突する。

地下都市では、原因不明がクローン培養器を、自分のポッドからの放電で破壊している。
正体不明「何をしている?おやおやこれは…レッドゾーンの細胞を培養していたものか?」
原因不明「いかにも。レッドゾーンはすでに革命軍についた。クローンも裏切る可能性は十分ある。わしがいた組織ではそれで何度も失敗したのだ」
正体不明「ふむ、元々音速の侵略者は忠誠心が薄く、記憶を消して衝動のままに暴れさせなければ使えなかったからな。そいつらも廃棄しようとは考えていたところだ」
そこへ侵略者ランドヘッドが報告に来た。
侵略者ランドヘッド「海帝の侵略者に革命軍が気づきました。大陸外からの侵入者が応援に来ました」
正体不明「気づいたというより、ようやく気付く余裕ができたということか」
原因不明「海帝の侵略者はマナを集めていたな。ライダーどもめ、わし自ら始末してやろう。改造(ボーグ)の侵略者も向かわせる」
正体不明「今なら正確な戦力も把握できそうだ。ワタシも出よう。ランドヘッドよ、オペレーションルームに戻り、No Dataとともに後方支援を頼む」
ランドヘッド「かしこまりました」
原因不明と正体不明が地下から海へと出陣する。計画の最後のピースを手に入れるために。

次回、仮面ライダーディケイド!

士「お前も守るために戦う、そういう答えに気づいたんじゃないか?」
レッドゾーン「違うな、俺は戦うために守っただけだ。さあ、決着の時だぜ!」
ドギラゴン「やはり戦わなければ認められないようだな」

ユウスケ「俺は仮面ライダーで革命軍だ!」
夏海「この世界での士君の敵ってまさか…」

海東「それがお宝の正体…」
キラー・ザ・キル「夢幻騎士団に栄光あれ!」

第4話:甦れデス・ザ・ロスト!!
モノリス眼魔と眼魔ウルテイマ・ブルーファイアは、他の自作2次小説である「ゴーストif」からディケイド恒例のゲスト出演。この二人はあまり戦闘シーンの描写なかったので。設定は下のとおり。

モノリス眼魔→西園寺が「すべてを支配する力」を願ったことで、その願いが一部だけ叶えられて変身した姿。片眼鏡からレーザーを照射でき、硬質の体は数か所同時に衝撃を与えなければひび割れることはない。西園寺は自分が最も偉大になると信じているため、裏モチーフの偉人は西園寺本人。眼鏡、コート、目立つ歯など。

眼魔ウルティマ・ブルーファイア→ウルティマ・ファイヤーがマコトの眼魔アイコンの破片からスペクターの力を取り込んだ姿。ライダー魂でシバルバがあのままスペクターを糧にしてたらこうなったんじゃないだろうか。眼魔アイコンから復元したため、中身は陣頭指揮のモノリス眼魔に従うようプログラミングし直されている。もちろん中にジャベルなんていません。

~第4話へ~
2016-05-22 10:12
*ミラダンテの時間操作、これまでの時間軸について解説

ミラダンテは時間操作では、自分だけ時間を遡る時間遡行、自分の時間を進める時間加速、自分以外の時間を止める時間停止が可能。ただし、時間移動する先は、自分の知らない過去や未来でなくてはなりません。シュレディンガーの猫で例えれば、50%の確率で中に入れた猫が死ぬ箱がある場合、箱を開けて確認する前なら過去に戻って猫を救えます。箱を開けるまで、猫は生死両方の可能性があるからです。ただし、箱を開けて生死を確認してしまった場合は、一度死んでしまったと分かった猫を救うことはできません。
こうでもないと過去に戻って好きなだけやり直せちゃうので、原典を見てもさすがにそこまではないだろうと、制限を設けました。禁断の封印が解ける前に戻るなんて話もなかったですし。
それぞれの時間軸をまとめると下記の通り。矢印の間に数日たってます。

士: 光の国から火の国へ、レッドゾーン、ドリルと戦う→(火の国滞在 )→原始、マグネポールと戦う

ユウスケ:光の国で戦う→(けがで療養)→大陸近海へ出発

海東:壁の雪山に到着 →(闇の国で様子見)→闇の国用心棒に

ミラダンテ:光の国で戦う→(けがで療養)→火の国に出発→(数日逆戻り)→ドギラゴンと情報交換→(元の時間へ)→ 光の国で九極を迎え撃つ

レッドゾーン:光の国から火の国へ、ディケイド、ドギラゴン、ドリル、眼魔組と戦う→(火の国と光の国の国境に居座る)→次回へ

ミラダンテは時間移動ありなので、他より数日間の移動が多くなってます。


~アバンタイトル~

これまでの仮面ライダーディケイドは!

マッハ55「頼むぜザ・レッド…お前は勝って自由に生きろよ…俺たちを必要とするのは…俺たちなんだ」
レッドゾーン「俺は俺自身の時間を一気に加速した。この世界のすべてを置き去りにするほどにな」

ラブ・ドラッチ「ドラッケン!負けるなッチー!」
ドラッケン「そうだ、俺は負けねえ。火のドラゴンが呼べなくたって俺にはまだファンがいるんだ。爆ぜろ、俺のスター魂!」

ドギラゴン「士、お前を狙ってる奴と戦うからって、俺たちに遠慮しなくてもいいんだぞ。お前の敵なら、俺たちにとっても戦う理由は十分だ」
士「なら俺様もお前らの無茶に付き合ってやる。それでおあいこだ」

ミラダンテ「光の国は今度こそボクたちが守らなきゃいけないんだ。革命軍出撃!」

第4話:甦れデス・ザ・ロスト!!

火の国の国境に、自分であけた大穴を背にして戦うレッドゾーン。彼は単独で、ライダー対策に特化しているはずの改造(ボーグ)の侵略者の襲撃を、何度も返り討ちにしていた。

改造(ボーグ)ドリル「ライダー抹殺!」
レッドゾーン「止まって見えるぜ」
足場をほぼ失った状況でも、時間を加速することでジャンプした後の滞空時間を引き延ばし、地中から奇襲したドリルを全て叩き落とす。しかし次の瞬間、レッドゾーンの体が動かなくなり、地上に落ちる。
改造(ボーグ)マグネポール「この磁界の中ではスピードは上げられん。今のうちに踏みつぶせ!」
改造(ボーグ)グランドリル「ライダー抹殺!」
地中から出てきたグランドリルが、動けないレッドゾーンを確実に踏みつぶそうとする。
だが、レッドゾーンは不敵に笑う。
レッドゾーン「いいブレーキだぜ。そいつを叩き壊してこそ、俺はスピードの向こう側にたどり着ける!」
レッドゾーンの体がさらにオーバーヒートする。その熱量、蒸気により、彼の真紅のボディは変色し、焼けついたような赤へと赤熱化していく。
改造(ボーグ)マグネポール「全身を封じられた状態で加速だと、何のつもりだ!」
レッドゾーン「ブレーキがあるからスピードを出さないのが間違いだ。ブレーキよりも深く、アクセルを踏み込め!」
そしてレッドゾーンは消えた。マグネポールの磁界から逃れたのだ。
改造(ボーグ)マグネポール「バカな!奴はどこに!」
マグネポールの磁界は、クロックアップのような時間加速を使うライダーをも拘束するはずだ。どんな速度であっても、磁界の中にいれば自由に動くことはできない。だからディケイドも自爆に賭けるしかなかった。
レッドゾーン「俺なら今戻ったぜ」
背後から現れたレッドゾーンのパンチが、マグネポール1体の頭を砕いた。
改造(ボーグ)マグネポール「何!貴様、どうやって磁界の外に?」
突然磁界から脱出されたうえに、片割れを失い、狼狽を隠せないマグネポール。
レッドゾーン「光は1秒でこの星を数周する速度らしいな。だが、それよりも速い俺に、この世界は狭すぎる。だから、別の世界まで駆け抜けて戻ってきたんだよ」
改造(ボーグ)マグネポール「なんだと、我らの主のように次元移動の技術も持たぬ貴様が、一瞬で異次元に到達して戻って来ただと…」
レッドゾーンはその速度を加速し、異次元まで移動することで、マグネポールの磁界から脱出したのだ。信じられない話だが、現にマグネポールの磁界に挟まれていたと思ったら、真後ろから現れた。そうと考えるしかない。

改造(ボーグ)マグネポール「貴様が我らの宿敵、ディケイドと同等の力を得るとは…」
レッドゾーン「ディケイド…はっ、それがあの異世界の仮面ライダーの名前か。教えてくれた礼だ、新しい伝説に立ち会わせてやる。俺の最速の姿、超神速レッドゾーンMaxだ!」
自分の体を変質させる程のオーバーヒートで、神速をも超えたレッドゾーン。その新たな姿を、彼はそう名乗ったのだ。そして再び姿を消すと、空中のあらぬ方向から現れたレッドゾーンが、グランドリルにドロップキックを食らわせていた。グランドリルは倒壊し、マグネポールも巻き込まれて押しつぶされた。
超神速レッドゾーンMax「異次元も一瞬で駆け抜けちまったが、俺がチラ見した以外にも、まだまだ世界は広がっていそうだ。仮面ライダーディケイド、お前がなぜ強いか、分かった気がするぜ」
異次元を渡ったことで、そこを旅してきたであろうディケイドの強さの原点に思いをはせるレッドゾーン。思考が戦闘から切り替わったことで興奮が冷めたのか、その体の赤熱化は収まり、ザ・レッドの姿に戻る。革命ゼロとの決戦の時は近い。たとえ寿命を削ろうと、彼は今の全力で戦いに臨むはずだ。

ランド大陸の海岸まで送ってもらった4人は、浜辺で待機していた水の革命軍と合流した。
水の革命軍は、魚介類のサイズまで成長したウイルス生物である、サイバーウイルス海と、化学実験によって誕生した結晶のドラゴンである、クリスタル・コマンド・ドラゴンで構成されている。リーダーはクリスタル・コマンド・ドラゴンである革命龍程式シリンダとプラズマの2体だ。
グレンモルト「シリンダ、プラズマ、久しぶりだな」
アイラ「光の国はもう大丈夫よ。しばらくはわたしたちもこっちを手伝えるわ」
革命龍程式シリンダ「よく来てくれたグレンモルト、アイラ。それにそちらが助っ人のライダーだね?」
ユウスケ「はい、俺はユウスケ。仮面ライダークウガに変身できるんだ。よろしく!」
夏海「私も仮面ライダーキバーラに変身できる光夏海です」
キバーラ「私はキバーラ。ここってキバの世界以上にいろんなドラゴンがいるのね」
革命龍程式プラズマ「この世界は龍の影響力が強く、他の種族も龍に敬意を払っているんだ。私たちも龍を崇拝する種族の科学力で生み出された」
キバーラ「素敵ね。私たちの世界では、強大なドラゴンは恐れられて数を減らされたっていうのに」
革命龍程式シリンダ「だが、そのバランスも侵略者によって崩れかけていてね。この海のマナが吸い上げられ、マナによる活力を多く必要とするドラゴンから弱り始めている」
シリンダが沖の方角を指し示す。そこには、大口を開けて海水を吸い込む海坊主のような侵略者がいた。
海帝ダイソン「キュイイイーン」

革命龍程式プラズマ「悔しいが、マナの減った海では、水からマナを得る私達では長時間戦うこともできない。代わりにとサイバーウイルス海が向かったが…ガチャンコの侵略者に迎撃されて(ry)」
夏海「あ、すいません。何の侵略者ですか?」
革命龍程式プラズマ「だから、ガチャンコの侵略者だよ。サイバーウイルス海から確かにそう聞いたんだ」
ユウスケ「ガチャンコって…なんか想像がつかないんだけど、プッ、ククク…」
おかしな響きの名前に笑いがこぼれるユウスケ。
グレンモルト「笑うなよユウスケ、今は真面目な話をしてるんだ」
アイラ「そうよユウスケ、こういう名前なんてこの世界じゃよく聞く話なんだから」
ユウスケ「プッ、フフフフ…ゴホッ、ゴホン!いやごめん、きっと笑えない強敵なんだな、うん!」
キバーラ「笑顔は可愛いけど、TPOも大事よ、ユウスケ」
夏海「それにしても、なぜそんな名前なのかわかりません…」
革命龍程式プラズマ「とにかくだ、その侵略者たちのガードが固くて、今は海岸から侵入されないよう、にらみを利かせるのが精一杯なんだ」
革命龍程式シリンダ「君たちにはこれからの一斉攻撃を手伝ってもらいたいんだ。船はサイバーウイルス海が出すし、短期決戦なら私たちも微力ながら戦える」
グレンモルト「事情は分かった。俺たちなら力になれるはずだ。革命軍出撃!」

サイバーウイルス海たちが航行する2隻の船で、グレンモルトたちは沖に向かう。後ろからシリンダとプラズマ率いるクリスタル・コマンド・ドラゴンも泳いでくる。
革命船長リーフ「あの巨大侵略者を攻撃しようとすると、水中からガチャンコの侵略者が船を攻撃してくるんだ」
大船長オクトパスカル「水中からの攻撃は今回クリスタルコマンド・ドラゴンが防いで、奴らを引きずり出すが、長くはもたない。水中から引き揚げられた奴らを迎撃するぞ」
水中と水上の役割を分担し、海の侵略者に船は近づいていく。すると、水中で爆発が起こり、船が揺れる。
革命龍程式プラズマ「来たぞ、魚雷だ!だが居場所はわかった。私たちで水上まで追い立てる」
クリスタル・コマンド・ドラゴンたちが水中へもぐり、海面が大きく波打ち、荒れ狂う。
ユウスケ「大丈夫?先に船が沈むんじゃ…」
大船長オクトパスカル「ふはははは、吾輩たちは“海皇”を目指す海賊だ。このくらいの波は何度も乗り越えてきたぞ。安心しろ、ふはははは」
グレンモルト「集中だユウスケ、ここからは俺たちで戦うしかない」
グレンモルトとユウスケが乗るオクトパスカルの船の前に、魚雷攻撃を仕掛けてきた侵略者が浮上する。

大船長オクトパスカル「ふはははは、いつもより大物が釣れたな」
ガチャンコガチロボ「ワレはガチャンコガチロボ。性懲りもなくツラ出してくれていい度胸だガチ。お前らはワレが相手ガチ」
ガチャンコガチロボが右キャタピラ上部についたレバーをひねり、同時に右キャタピラの横についたバーを倒す。すると、ガチロボの腹部が開いてカタパルトとなり、そこから3体の小型ロボが現れる。
ガチャンコミニロボ1号「ガチャンコ!」
ガチャンコミニロボ2号「ガチャンコ!」
ガチャンコブラックミニ「ガチャンコ!」
さらに魚雷を装備した小型ロボも浮上してくる。先ほどの魚雷も小型ロボの仕業らしい。
ガチャンコミニロボ3号「ガチャンコ!」

ガチャンコガチロボ「今までお前らが戦ってきたのはワレの子分ガチ。普段は海底からこいつらを発射してるワレが出てきたからには、お前らこの海に沈めるガチ」
ドスの効いたガチロボの恫喝に革命軍が緊張する中、ユウスケは…不敵にも笑い出した。
ユウスケ「プッ、ククク…」
ガチャンコガチロボ「お前、何がおかしいガチ?」
ユウスケ「だって、ガチャンコが何かと思ったら、ガチャポンって…フフフ…玩具みたいでさ…ははははは!」
ガチャンコガチロボ「誰が玩具ガチ!そんな舐めた因縁つけた馬鹿はお前だけだガチ!お前絶対シメてやるガチ!」
頭部のパトランプと目を光らせてキレるガチロボ。ミニロボだけでなく自らも船に攻撃を仕掛けてきた。
大船長オクトパスカル「ふはははは、皆の者、戦闘開始!」
グレンモルト「おい、ユウスケ来るぞ!頼まれてたやつだ」
ユウスケ「サンキュー、グレンモルト!超変身!」
グレンモルトから予備の剣を受け取ると、クウガに変身し、そのままタイタンフォームに超変身する。借りた剣も専用剣のタイタンソードとなる。クウガはタイタンのパワーでガチロボのパンチを受け止め、剣の斥力で逆に弾き返した。
ガチャンコガチロボ「優男かと思ったら、大したパワーガチ。ワレのフルパワーでつぶしてやるガチ!」
ユウスケ「お前がその気なら俺が相手だ!」
ミニロボたちは船に乗り込んでくる。マジックハンドを装備したミニロボ1号をサイバーウイルス海が浮遊して翻弄、隙をついて撃破する。ドリルを装備したミニロボ2号をグレンモルトが、真っ向から剣で叩き斬っていく。魚雷を発射するミニロボ3号と、サイバーウイルス海が撃ち合う。ガチャンコブラックミニが投げる手裏剣をオクトパスカルが三又槍で叩き落とし、ブラックミニを刺し貫く。
大船長オクトパスカル「ふはははは、海にはもっと強い者たちがいたぞ。船上ではこの程度か」
グレンモルト「ああ、船の上でなら十分勝機がある」

もう1隻の革命船長リーフの船は、この隙に海の侵略者に接近する。
夏海「あれがガチャンコの侵略者なら、この隙に私たちはあちらの侵略者を倒せそうですね」
キバーラ「ユウスケが注意を引いてくれたおかげね。今回はナイス笑顔」
アイラ「あの侵略者を倒して、海にマナを取り戻すわ」
しかしその船の前にも、新たにディーラー風の侵略者が5人現れる。
奇天烈ダンダーツ「Hello, everybody。YouにはMeのゲームを受けてもらいますよ」
アイラ「まさか、奇天烈の侵略者?火の国で倒されたはずじゃ?」
奇天烈コイコイ「確かにベガスダラー様が賭けに負けて、奇天烈の侵略者は総崩れとなった」
奇天烈シャッフ「しかし、Meは同じ水の侵略者である、Mr.ガチロボとbrotherになろうと考えたのです。そのおかげでMeもMr.ガチロボの力を分け与えられたのですよ」
確かにシャッフは体の一部をガチロボたちのパーツで補強しているようだ。
夏海「でも目的地はもう目の前です。ユウスケたちががんばってる間に突破して見せます!」
奇天烈サイコロン「That’s right!現在のオッズは2:8で僕たちの不利!」
奇天烈チャンG「しかしその不利を逆転したいからこそ、奇天烈の侵略者はここを引き受けましたぞ、ふぉっふぉっふぉっ」
残党だけあって、今いる奇天烈はこの5人だけのようだ。
革命船長リーフ「君たちもわざわざ海上に出てきてくれたが、吾輩は海での戦いも得意な方でね。戦闘開始!」
リーフは自ら船を出て、海の上の奇天烈に仕掛ける。ダンダーツとコイコイがダーツと花札を投げつけてくるが、リーフの周辺から海水が鞭となって現れ、相手の飛び道具を薙ぎ払う。そして接近したリーフはダンダーツを殴りつける。
リーフ「ふん!」
ダンダーツ「Shit!このパワー、残りの皆さんに賭けるしかありませんね…」
余りの勢いに殴られたダンダーツは気を失い、そのまま海へ沈んでゆく。やはり奇天烈の侵略者、飛び道具の扱いに長けていても、接近戦は不得手のようだ。しかし次の瞬間にリーフの体が動かなくなる。リーフにはシャッフがすかさず投げたトランプが刺さっていた。
奇天烈シャッフ「Hit!今回の当選者は2マナの方々。束の間のバカンスをプレゼントしましょう」
船の上のサイバーウイルス海も一部の者たちが動けなくなっている。全員活動のためにリーフと同等の2マナを必要とする者たちだ。
アイラ「まさか、同数のマナを消費する仲間たちを動けなくする力…そんな能力があるなんて!」
奇天烈シャッフ「That’s right!ちなみに2マナの呪文も同時に封じました。YouはMeの見立てでは平均3マナ消費と言ったところですね。バカンスはいつにします?別に3以外を選んでもいいんですよ?」
夏海「アイラさんは下がっててください。ここはマナを使わない私が相手をします!」
仮面ライダーキバーラに変身した夏海が、シャッフに立ち向かう。シャッフが飛ばそうとするトランプを、キバーラサーベルで切り払う。わずかにトランプが刺さるも、仮面ライダーキバーラの動きは止まらない。
奇天烈シャッフ「Wonderful! YouにMeのマジックは通じないようですね。であれば侵略で勝負です!」
奇天烈サイコロン「OK!新たなゲストに勝つか負けるか、賭けなきゃ損損!侵略発動!」
細身のディーラーだったサイコロンが、カジノの都を腹部に取り込んだような巨大ロボに変身する。サイズは以前のデッドダラーと同等だが、こちらは両手がサイコロ型のレーザーユニットになっている。
超奇天烈ダイスダイス「ベガスダラー様が賭けに負けたからこそ、新たなスリルが僕たちに力をくれた!丁か、半か、いざ勝負!」
夏海「巨大化ですか!これじゃ船が!」
キバーラ「落ち着いて夏海ちゃん。巨大化した奴との戦い方なら知ってるわ。距離を取りつつ、牽制して隙を作るわよ!」
ダイスダイスの発射したレーザーを、仮面ライダーキバーラはキバーラサーベルからの紫色の斬撃で相殺する。さらにその爆風で、シャッフが革命軍に飛ばそうとしたトランプも吹き飛ぶ。
夏海「あなたたち二人とも、私が引き受けます」
キバーラ「女の子を振って他を狙う抜け駆けはなしよ」
奇天烈シャッフ「Cool!しかしひとつ忠告しておきましょう。自分の有利を押し通そうとする心、勝負に置いてはそれが不利を呼ぶのです」
超奇天烈ダイスダイス「そうそう、いくらシャッフのマジックが効かなくても、君一人で僕たちを相手して、押し負けたら元も子もないよ」
夏海「今有利か、これから不利か、そんなの関係ありません」
キバーラ「私たちにしかできないことをする、それが私たちの賭けよ」
ダイスダイスとシャッフの2体をけん制する仮面ライダーキバーラ。

アイラ「やあーっ!」
奇天烈コイコイ「むうっ、ここまでか…」
コイコイの投げた花札をサイバーウイルス海が弾き、アイラの居合でコイコイにとどめを刺した。
アイラ「おじいさん、残るはあなただけね」
奇天烈チャンG「数を減らしたとて、我ら奇天烈の侵略は終わりませんぞ。なぜなら…この爺が残っておりますからな、ふぉっふぉっふぉっ。変身!マスターG!!」
今まで静観していたチャンGが侵略を発動、スマートな巨大ロボへと変身する。
マスターG「さあお嬢さん、あなたの力量も見切りましたぞ。この爺を斬れるものなら斬って御覧なさい。ふぉっふぉっふぉっ」
両手から巨大サイコロを投げつけ、船を沈めようとするマスターG。

グレンモルト「侵略が2体!?まずい、俺も加勢しないと危ないか!ユウスケ、ここを頼む」
ユウスケ「ああ、任せろ!一気に決めてやる!」
クウガはタイタンフォームの必殺技カラミティタイタンでガチロボのパンチを一閃、その剛剣でガチロボの左腕を切断した。
クウガの優勢を見届けると、グレンモルトはもう1隻の船へと飛び移る。
ガチャンコガチロボ「お前ら、あっちの方が手ごわいと思ったガチ?そのバカさ加減、後悔させてやるガチ」
ユウスケ「グレンモルトとアイラはコンビで戦った方が強いんだ。それにお前はこのまま俺が倒してやる」
ガチャンコガチロボ「いきがってられるのも今の内ガチ。ガチガチガチ~!」
ガチロボからさらにミニロボの大群が現れる。
ガチャンコガチロボ「お前らいつまでも舐められてるんじゃないガチ。侵略発動ガチ!」
なんとミニロボたちが同時に侵略発動、数十体の巨大ロボへと姿を変える。
ガチャンコガチスカイ「ガチャンコ!」
奇天烈ガチダイブ「ガチャンコ!」
超奇天烈ガチダイオー「ガチャンコ!」
奇天烈の侵略者たちの数十倍の物量で空爆し、一挙に船を沈めようとする。
大船長オクトパスカル「ふはははは、大シケだ!これは流石の吾輩たちでも沈むかもしれんぞ!」
ユウスケ「このピンチ、切り抜けるにはあれしかない!」
クウガがさらなる変身を決意した直後、海から現れた触手がクウガを捕縛し、海に引きずり込んだ。

一方、身軽な動きと斬撃で、ダイスダイスとシャッフを翻弄する仮面ライダーキバーラ。
ダイスダイス「なかなかやるねあの子、あれっ、どこ行った?」
シャッフ「Shit!ダイスダイス、腹部です、腹部に入り込まれてます!」
仮面ライダーキバーラは巨大なカジノとなっているダイスダイスの腹部に入り込み、必殺の斬撃を発動する。
ダイスダイス「うぐっ、これを狙ってたのか。一本取られたよ…」
内部から攻撃されたダイスダイスは爆発、仮面ライダーキバーラは腹部から飛び出して脱出する。しかし、彼女を海から現れた触手が絡め取り、海中に引き込む。

クウガも仮面ライダーキバーラも、声を上げる間もなく動きを封じられ、海の底へと引き込まれていく。呼吸困難、水圧の急変で、意識も遠のいている。ユウスケも意識を手放しかけるが、その刹那、触手に捉えられた仮面ライダーキバーラを目撃する。
ユウスケ「夏海ちゃん、キバーラ…そうだ、仲間を守らなきゃ!超変身!」
最後の意識を覚醒させ、古の革命クウガに変身、革命ゼロのモーフィングパワーで、触手を焼き切る。そのモーフィングパワーは伝播し、仮面ライダーキバーラを捉えた触手をも焼き切る。それだけではなく、深海から恐ろしい断末魔が聞こえた。モーフィングパワーで、離れた場所にいる触手の本体まで焼却したのだろう。仮面ライダーキバーラを抱えて、水上まで泳ぐクウガ。
ユウスケ「ぷはっ、大丈夫?夏海ちゃん!キバーラ!」
夏海「ううん…私生きてるんですか」
キバーラ「もう、死ぬかと思ったわよ~。もっと早く助けに来てよね、ユウスケ!」
ユウスケ「ああ、うん、元気そうなら良かったけど…でも、他の仲間もピンチだ、行こう」
夏海「はい、まだ厄介なマジシャンが残ってます!」
キバーラ「ええっ、もう行くの!?もう少し一緒にいて…じゃなくて休ませてよ~」
それぞれ船の仲間を助けに行く仮面ライダー。

グレンモルトはアイラとのコンビで革命を発動、マスターGに鎖を結び付け、それを命綱としてマスターGに接近し、攻撃していた。船に攻撃させないよう、グレンモルトの剛剣で何度も注意をひきつけつつ、ダメージを与えている。
グレンモルト「おりゃあ!」
アイラの革命で強化されたグレンモルトの剣は相当なパワーで、それを何度も急所に受けたマスターGはとうとう倒れた。
グレンモルト「よし、やったぞ」
安心して船に降り立つグレンモルト。しかし、マスターGのサイコロが勝手に動き出したかと思うと、マスターGの周囲を回転、するとマスターGが復活する。
マスターG「ふぉっふぉっふぉっ。この爺を完全に倒すには、運否天賦にも勝たねばなりませんぞ」
グレンモルト「その口ぶり、運次第で復活できるってことか。ならもう1度倒す」
その時グレンモルトへ、トランプが飛んでくる。先ほどまで狙いにくかったグレンモルトの動きを封じようとする、シャッフの攻撃だ。しかしそのトランプを、アイラが飛び出してきて代わりに受け止める。
グレンモルト「何っ、アイラ!」
アイラ「何とか大丈夫よ、動きを封じるだけだから。でも革命であなたの応援だけはできる、勝ってグレン」
アイラと3マナのサイバーウイルス海は動けなくなってしまう。
奇天烈シャッフ「Beautiful!美しき献身、一見自分と味方の大多数を戦えなくした悪手ですが、それでも残った味方にすべてを賭けられる。素晴らしい戦いぶりです」
グレンモルト「ほめてくれてありがとな、アイラはいっつも俺のためにって、世話を焼いてくるんだ。だから俺は絶対アンタらに勝つ。これ以上アイラに世話掛けられないからな!」
グレンモルトは再びマスターGに挑む。途中シャッフがトランプを投げてくるが、剣の素振りによる風圧ですべて吹き飛ばした。そしてマスターGの頭部に鎖を結び付け、そのままジャンプ、鎖によって、マスターGの頭部までグレンモルトは引っ張られる。だが、グレンモルトはその落下する勢いのまま、剣を構える
グレンモルト「いっけええ!」
マスターG「ふぉっふぉっふぉっ、若者は大胆ですぞ。ほれっ!」
マスターGは反撃としてサイコロを投げる。だが、グレンモルトは勢いを落とさず、その巨大サイコロをも真っ二つにする。そして、渾身の剛剣を、マスターGの脳天に叩き込んだ。
マスターG「ふぉっふぉっふぉっ。どうやら君には博才がありそうじゃ」
マスターGは倒れこみ、復活することはなかった。
奇天烈シャッフ「Congratulation!すべてを賭けた一撃でマスターGを打ち止めにするとは、なんという強運。後はMeとの運比べですか?」
グレンモルト「いや、アンタとの勝負はついた」
その直後、奇天烈シャッフめがけて先ほど切断されたサイコロの破片が直撃した。
奇天烈シャッフ「Great!こんな偶然で死ねるとは…ギャンブラー冥利に尽きるというものです…」
そう言い残して息絶えた奇天烈シャッフに、グレンモルトは答える。
グレンモルト「偶然じゃないさ、俺は自分が賭けたいもののために、全力を尽くしたんだ。なあ、アイラ」
アイラ「グレン!」
シャッフの金縛りが解けたアイラが、グレンモルトに飛びつく。
革命船長リーフ「熱いねえ。まっ、吾輩たちが見ていようがしばらくは冷めないままか」

大船長オクトパスカル「ふはははは、弾がなくなるまで撃て!武器が全部折れるまで戦え!」
ガチャンコガチロボ「お前らがいくら頑張ろうと、先にこの船が沈むだけガチ。お前らじゃワレらは止められんガチ」
その時、海から船に上がってくるクウガ。
ユウスケ「待たせたな、ここから逆転だ!」
ガチャンコガチロボ「お前、生きていたガチ。この戦力差をたった一人で覆せるガチ?」
ガチャンコガチロボがクウガを叩き潰そうとする。だが、その巨大な拳をクウガは軽々と受け止める。
ユウスケ「できる!どんなピンチでもあきらめなければ逆転できる、それが革命ゼロだ!」
古の革命クウガのモーフィングパワーでガチロボが発火する。それどころか、他のロボットたちも全員発火する。モーフィングパワーの伝播により、ガチロボから生み出された分身とも言っていいミニロボが、ガチロボと同時に燃やされているのだ。
ガチャンコガチロボ「バカな、ワレの子分たちが!」
ユウスケ「お前は確かに笑えない強敵だった。でも、最後にはあきらめない奴が勝つんだ!」
ガチャンコガチロボ「お前、どうやら本物の男らしいガチ。この喧嘩、お前の勝ちだガチ。ガチ~!」
ガチロボ含め、ロボたちがすべて爆発した。

夏海「船では皆さんが一歩も引かずに戦ってます」
キバーラ「となると、私たちの役目はあの侵略者を倒すこと。とびっきりの技で行くわよ!」
仮面ライダーキバーラは、魔皇力で背中に紫の翼を発生させ、海から空中に舞いあがる。
海帝ダイソン「キュイイイン!」
ダイソンは吸い込んでいた海水を吐き出し、津波を起こして迎え撃つ。
キバーラ「ここはひるまないで、一気に突き抜けるわ!」
夏海「はい、これで決めます!」
高速で津波に突っ込む仮面ライダーキバーラ。そのスピードは津波の勢いも突っ切り、そのままダイソンの眼前に姿を現す。
海帝ダイソン「キュイイイン!?」
そしてキバーラの最強必殺技、ソニックスタッブが海帝ダイソンを切り裂いた。海帝ダイソンが爆発すると、その中から青い光が海へと戻っていく。海に本来のマナが戻ったのだ。これで姿を潜めるしかなかったクリスタル・コマンド・ドラゴンも活動できる。
ユウスケ「やったんだ、夏海ちゃんとキバーラが!」
大船長オクトパスカル「ふはははは、吾輩たちの夜明けが来た!」
グレンモルト「すごいぜ、大勝利だ!」
アイラ「本当に良かった」
革命船長リーフ「ところで、二人はいつまで抱き合っているんだ?」
勝利に沸く革命軍。そこへ、クリスタル・コマンド・ドラゴンが現れる。
グレンモルト「シリンダ、プラズマ!みんな元気になったんだな!」
シリンダ「君たちのおかげだ、ありがとう。だが、喜んでばかりもいられないようだ」
プラズマ「水中から何か来る、新手の侵略者かもしれない」

その警告通り、巨大な影が複数浮かび上がる。その一つは、先ほど倒した海帝の侵略者と同じ種族のようだ。そして巨大なポッドが2体。
海帝サイクロン「キュイイイン!」
アイラ「もう1体、それじゃマナを吸っていた侵略者は2体いたの!」
正体不明「その通り、うまくブラフにかかって舞い上がってくれたな」
原因不明「せいぜい取り戻したマナで束の間の安息を得るがいい。こちらは既に同量のマナを蓄えた」
ユウスケ「なんなんだお前ら!」
原因不明「何者かだと?ライジングアルティメットクウガよ、最も邪悪なライダーでありながら、革命軍のマークなどでそれをごまかすお前は、いったい何者と名乗る気だ?」
最も邪悪なライダー、それはユウスケが大ショッカーに操られ、仲間に手をかけてしまった時の、忌まわしい呼び名だ。
ユウスケ「俺は仮面ライダーで革命軍だ!俺はお前みたいに姿をごまかす気なんてない!」
夏海「ユウスケの姿を知ってる、この世界での士君の敵ってまさか…」
その会話を聞いて、夏海はライジングアルティメットクウガを知っていることから、この相手は大ショッカーの大幹部に属していたのではないかと思い至る。
原因不明「わしもごまかす気などない。わしがわしであるための確かな事実、それはライダーを抹殺せねばならぬということだ。その目的に邪魔な者は全てわしの敵だ」
原因不明が電磁場で海から侵略者を引き揚げてくる。だが、すでにボロボロであり、無理やり捕まえられているようだ。その触手を持った人型の軟体動物のような見た目、どうやら先ほど仮面ライダーを海から襲った侵略者の別個体らしい。
改造(ボーグ)触腕男(テンタクルマン)「お許しを…」
原因不明「貴様クウガにおびえて任務を放棄したな。ライダーから逃げるなど許さん」
原因不明がアームを伸ばし、不死デッドと同じS級ウイルスの注射をその侵略者に施す。すると、先ほど深海から聞こえてきた以上の断末魔とともに、侵略者はその姿をより人間離れした者へと変貌させた。
S級改造(ボーグ)触腕塊(テンタクラーケン)「ライダー撲滅…」
原因不明「そうだ、ライダーを撲滅しろ。お前はそのために改造されたのだ」
ユウスケ「お前…仲間をなんだと思ってるんだ!」
夏海「いくらなんでもひどすぎます!」
原因不明「憎いか、このわしが。だがわしの貴様らへの憎しみは、貴様らとは比較にならぬ。こやつらはわしがライダーを殺すために改造した憎しみの結晶だ!同情などすれば容赦なく殺されるぞ、ヒヒヒ!」
テンタクラーケンを仮面ライダーキバーラと古の革命クウガのタッグが迎え撃つ。

一方のグレンモルトとアイラは正体不明と対峙する。
正体不明「サイクロンよ、侵略者の残骸も吸収するのだ」
海帝サイクロン「キュイイイン!」
サイクロンが奇天烈やガチャンコの侵略者の残骸をも吸収していく。
アイラ「死んだ仲間までエネルギーにするっていうの?」
正体不明「そうだ、お前たちが侵略者を倒そうと、それはエネルギーに変換され、新たな侵略者を生み出す糧となっていたのだ」
グレンモルト「そうやって侵略者を作り続けて、何をしようっていうんだ!」
正体不明「ワタシの命を受けた侵略者が禁断の封印を解き、世界すら滅ぼす力でワタシがこの世界に君臨する」
アイラ「壁の雪山の?そのために今まで侵略者を暴れさせたってこと?」
正体不明「その予定だったが、茶番はもう終わりだ。原因不明が提供してくれたこの呪文に必要なマナが溜まった。サイクロンよ、マナをよこせ」
海帝サイクロン「キュイイイン!?」
正体不明の機械の手がサイクロンを貫く。サイクロンが蓄えた膨大なエネルギーを奪い、手にした呪文のカードへと注ぎ込む。
アイラ「なんてことを…」
グレンモルト「お前ら…血も涙もないのか?」
正体不明「すべてはワタシたちのような天才の実験台に過ぎない。その事実を学ばないから君たちは愚かなのだ」
グレンモルト「力があるからとか、天才だからとか、そんな事が他人を支配して、自由を奪う理由になるのか!絶対にならない!許せないぞお前!」
グレンモルトを先頭に革命軍が正体不明に立ち向かう。
正体不明「君たちは既に消耗させた。ワタシの敵ではない」
正体不明は本体から分離した手で革命軍を海に叩き落し、さらにポッドの体当たりで船を破壊する。疲弊した革命軍は反撃もできず、海に沈んでいく。
正体不明「たわいもない。さて、マナを注ぎ込んだこの呪文、原因不明の手で、壁の雪山にて唱えてもらおう」

一方のテンタクラーケンを、仮面ライダーキバーラは空から、クウガは触手を足場にして飛び移りながら攻撃する。だが、全身触手の化け物と化したテンタクラーケンは、いかに触手を斬られても再生させ、燃やされても炭化した中から新たに誕生し、元のサイズまで再生してすぐさま復帰する。驚異的な再生能力を前に決定打を与えられず、クウガと仮面ライダーキバーラは攻めあぐねていた。
ユウスケ「全身が燃えてもすぐに生まれ変わる…これじゃきりがない!」
夏海「どうやって倒すんですか!?」
キバーラ「私思いついちゃったかも。ユウスケ、もう一度燃やしてみて!」
ユウスケ「えっ、また?でも他にないか!」
クウガは何度目かの革命ゼロで、テンタクラーケンを焼却する。その中から新たに誕生した幼体が蠢く。だが、そこへ飛んできたのはキバーラ。
キバーラ「かーぷっ」
テンタクラーケン「ギュウウウウ…」
キバーラに噛み付かれ、ライフエナジーを吸い尽くされると、さしものテンタクラーケンも再生できず、透明化して砕け散った。

原因不明「ふん、S級改造(ボーグ)をも倒したか、やはりライダーを殺すのはこのわしの役目らしいな」
ユウスケ「手下を何度も蘇らせて無理やり戦わせるなんて、お前は絶対に許せない!」
夏海「あなたが大ショッカーの大幹部だっていうなら、この世界で悪さをする前に私たちが止めます!」
原因不明「貴様らはいつもの悪者退治のつもりらしいな。わしのライダーへの恨み骨髄、思い知るがいい!」
原因不明はポッドから放電を起こす。余りの電流に電磁場が発生し、クウガと仮面ライダーキバーラは身動きすらできず、その電撃にさらされる。
夏海「きゃあああ!」
ユウスケ「ぐああああ!負けるか…革命ゼロだ!」
革命ゼロで原因不明に炎を向けるクウガ、しかし原因不明のポッドは燃え上がる気配がない。ただ、蒸気を発生するだけだ。
原因不明「貴様の革命ゼロも分析済みだ。このポッドは既に熱エネルギーを表面で伝導させ、内部に伝えずに発散するように改造してある。改造(ボーグ)の侵略者には通じたかもしれんが、わしには焦げ跡すらつかん」
やがて、電撃を受け続けたクウガと仮面ライダーキバーラは、叫び声もあげられなくなり、ぐったりとなる。
原因不明「これでまたライダーが死んだ。ヒヒヒ、良いざまだ」
2人を海に落とし、正体不明から例の呪文を受け取る。そして原因不明は壁の雪山へ、正体不明は地下都市へ向かった。

2体のポッドが消えた後、革命軍と、ユウスケ、夏海を乗せたクリスタル・コマンド・ドラゴンが浮上する。
龍素記号Rvペニシリン「あれが侵略者を生み出した黒幕、なんて奴らだ」
龍素記号Sbリトマス「離れていなければ私たちまで電撃でやられていた。みんな微かに息はある、特にユウスケ君と夏海さんは仮死状態だ!速く陸で手当てしなければ」
何とか隠れていたクリスタル・コマンド・ドラゴンたちは、仲間を陸に上げて、懸命な治療を開始した。

闇の国で海東は、悪夢騎士団の戦列に加わって、獣軍隊を圧倒していた。召喚したライダーを先行することで罠をあぶり出し、召喚ライダーを叩こうとしたゲリラ・コマンドたちを狙撃する。海東のトリッキーな戦術は、ゲリラ・コマンドの奇襲戦法と互角以上にわたりあっていた。
海東「あっけないものだね、君たちもこれで終わりかな?ゴリランチャー君」
超獣軍隊ゲリランチャー「オレはゲリランチャーだ!だが、こうして出てきてやったのは、お前らを正面からたたきつぶすためだぜ。楽に死ねると思うなよ」
各個撃破された状況を盛り返すために、一斉に王宮を取り囲みに来た獣軍隊。正面からの戦いで決着をつけようと、悪夢騎士団も全員でこの挑戦を受ける気だ。そこへ、新たな軍勢が駆けつける。骸骨やホッケーマスクなど、全体的にホラーマスクをかぶったような侵略者たちだ。
復讐チェーンソー「聞いたぞ獣軍隊、用心棒一人にこっぴどくやられたと」
復讐ヘルクロー「やられたらやり返す、俺たちもリベンジに手を貸そう」
復讐ギャロウズ「俺たちはゲリラ戦は苦手だが、ここでなら共闘できる」
海東「増援かい?なら僕も大番振る舞いさせてもらおうか」
海東扮するディエンドはこの数日で新たに出現したカメンライドカードで、レッドゾーンとS級不死(ゾンビ)デッドクウガを傀儡として呼び出す。
海東「クウガの方はユウスケ君の新フォームだとして、もう一方は多分クリーチャーだけど、士が介入したのかな?どんなやり取りがあったか気になるね」
超獣軍隊ゲリランチャー「何をブツブツ言ってやがる!」
ゲリランチャーがランチャー砲を撃つが、それは王宮に到達するまでにすべて空中で叩き落とされた。
レッドゾーン「遅い」
ゲリランチャー「何!」
一瞬で接近したレッドゾーンがゲリランチャーを蹴り飛ばした。地に落ち、ダウンするゲリランチャー。
海東「さっそく隊長を打ち取ったよ。さあ、白旗でもあげてみたまえ」
しかし、次の瞬間、背後からの火炎放射器で召喚されたレッドゾーンは焼き払われた。
超獣軍隊ベアフガン「残念だったなあ!レッドゾーンを召喚できるのは驚きだが、そいつの恐ろしさはあらゆる攻撃に対応するスピードにある。不意打ちにも対処できない人形じゃ、高が知れるってもんだ!」
海東「なるほど、そういう奴なのか。じゃ、デッドクウガ君はどうかな」
ディエンドの合図を受け取り、デッドクウガは侵略者に向けて瘴気を放出する。最前列で瘴気をまともに浴びた侵略者たちは腐っていく。さらに後退する侵略者にはデッドクウガが追い付き、直接殴り倒していく。S級侵略者だけあって、侵略者連合軍を相手にしても優勢だった。
海東「その調子だよ。こいつの方が操作しやすいね」
超獣軍隊ベアフガン「ゾンビ野郎に負けるかよ!」
ベアフガンが火炎放射をデッドクウガに浴びせる。腐敗した体のせいか、デッドクウガは勢いよく燃え上がり、消滅してしまった。
超獣軍隊ベアフガン「どうした、お前の兵隊は焼き尽くしてやったぜ!」
海東「そろそろかな…君たち、出てきたまえ」
ディエンドの合図で悪夢騎士団が王宮から出てくる。
海東「森から引きずり出したうえで数も減らした。僕の実力も大したものだろう?」
暗黒鎧ギラン「確かに今じゃオレたちとほぼ同数、底が知れたら戦いやすい」
暗黒鎧ヘルミッション「ご苦労だった。これなら我らの力だけでも勝てるはずだ」
超獣軍隊ベアフガン「舐めやがって、力では俺たちの方が上なんだよ!」
復讐チェーンソー「やられたらやり返す、お前ら10倍返しだ!」
侵略者と悪夢騎士団がいよいよ激突する。火炎放射器やチェーンソーなどの武装では侵略者が勝るが、悪夢騎士団は鎧とは思えぬ洗練された剣術で渡り合う。ディエンドは後方から、アタックライド・ブラストによる誘導弾や、広範囲射撃で援護する。

その乱戦の中、ゲリランチャーの死体に空から忍び寄る侵略者が一人。
不死(ゾンビ)デッド「レッドゾーンに蹴り殺されるなんて、死んでも死にきれないゾ?俺様が復活させてやるゾ」
不死デッドが注射したS級ウイルスによって、ゲリランチャーはS級不死(ゾンビ)としてよみがえる。
S級不死(ゾンビ)デッドゲリラ「ゴリラアアア!」
海東「生き返った?」
超獣軍隊ベアフガン「包帯チビ、お前何者だ?」
不死デッド「俺様は不死デッド、轟速で倒されたゲリランチャーをゾンビとして復活させてやったんだゾ。さあデッドゲリラ、革命軍にも死をもたらしてやるんだゾ!」
S級不死(ゾンビ)デッドゲリラ「ゴリラアアア!」
デッドゲリラの発射したランチャー砲の弾丸は、カーブを描きながら悪夢騎士団をバラバラに爆撃する。
不死デッド「骨董品の鎧どもが本物のガラクタになったゾ!」
しかしほどなくして爆殺された悪夢騎士団は復活する。キラー・ザ・キルの革命能力、死者蘇生だ。
革命魔王キラー・ザ・キル「我が新たな命を与え、騎士団はそれに応えて何度倒れても戦う意思を持ち続ける。悪夢騎士団は不滅だ!」
不死デッド「お前も腐らないなんて言うつもりかゾ?しぶといゾ!デッドゲリラ、こいつから死体にしてやるゾ!」
デッドゲリラはランチャー砲を乱射するが、キラー・ザ・キルは空を飛んで回避する。デッドゲリラの乱射もキラー・ザ・キルには追い付けないようだ。

超獣軍隊ベアフガン「包帯チビがキラー・ザ・キルを引き受けてくれてやりやすくなったぜ。燃えちまいな!」
ベアフガンの火炎放射に対し、ディエンドは必殺技のディメンジョンシュートで迎撃する。火炎と光線がしばらく拮抗するも、ディメンジョンシュートが押し切り、ベアフガンを爆殺した。
復讐ヘルクロー「ベアフガンが!この恨み晴らさでおくべきか!」
復讐ギャロウズ「並みの復讐じゃ足りん、100倍返しだ!」
ヘルクローとギャロウズが同時に侵略、それぞれより悪魔的な姿の、復讐ブラックサイコと超復讐ギャロウィンに変身する。ホッケーマスクの大型侵略者であるチェーンソーとともに、ディエンドに襲い掛かる。
海東「恨み言なんて受け流すだけさ」
ディエンドはアタックライド・インビジブルの透明化と高速移動で、3体の復讐の侵略者をかわす。そしてアタックライド・ブラストで強化された光弾で、3体を狙撃する。
超復讐ギャロウィン「があっ!やられたらやり返す!」
超復讐ギャロウィンのマントの下から、剣が飛び出してディエンドの弾道をたどり、ディエンドに直撃する。
海東「ぐっ、見えてないはずじゃ」
超復讐ギャロウィン「見えてなかろうと、やられた通りをなぞってやり返す!」
復讐チェーンソー「逃がさねえぞ」
超復讐ブラックサイコ「復讐するまで俺たちは死なん」
その言葉通り、攻撃を受けてもますます復讐心を高ぶらせている。長期戦になるほど厄介なタイプだ。ディエンドは姿を現し、仮面ライダーファムと仮面ライダーサソードを召喚、必殺技のクロスアタックを発動し、速攻を仕掛ける。
ファムの契約モンスター・ブランウイングが翼から巻き起こす突風で敵を吹き飛ばし、身動きが取れずにファムとサソードのもとまで飛ばされてきた3人を、ファムが専用の薙刀ウイングスラッシャーで、サソードが必殺剣のライダースラッシュで切り裂いた。
海東「やれやれ、いつまでも恨まれちゃ敵わないね」

海東が獣軍隊や復讐の侵略者の幹部を倒し、悪夢騎士団も残りの侵略者たちに対して押している。キラー・ザ・キルはうまくデッドゲリラをかわしつつ、体当たりでデッドゲリラを突き転がした。すでに大勢は決したかに見えた。その時、突然森から現れた触腕が、ディエンドを捉える。そのまま木々にたたきつけられながら、森の中へと引き込まれていく。
不死デッド「ようやく準備が整ったゾ、これで逆転だゾ!」
キラー・ザ・キル「どういうことだ、海東をどこへやった!」
不死デッド「森には俺様とともに応援に来た改造(ボーグ)の侵略者がいたんだゾ。そいつが土地勘をつかむまで時間がかかったけど、一度巣を知り尽くせば奴は無敵だゾ。奴はライダーを殺すために派遣された、もうお前らの用心棒はおしまいだゾ!」
キラー・ザ・キル「ならばすぐにお前を倒して、我らで救出する!」
不死デッド「無駄無駄、奴は遠くまで伸ばした触腕だけでライダーを絞め殺せるって話だゾ。それに本体も森の奥深くに隠れているゾ。探したところでライダーの死体しか見つからないゾ!」
不死デッドの言うとおり、鬱蒼とした森の中、わずかに木々にたたきつけられているディエンドの影は見えるが、その触腕がどこから伸びているのか、到底確認できない。
キラー・ザ・キル「海東は闇の民とは違う、このままでは果たせもしない約束のために、海東を死なせてしまう…であれば今呼ぶしかない」
暗黒鎧ギラン「やめてくれキラー・ザ・キル!海東は良く戦ったが、アンタが死んじゃだめだ!」
暗黒鎧ヘルミッション「我らの命はあなたに預けた、あなたの命も消えてはいけない!」
キラー・ザ・キル「いや、我は死なぬことにした。海東の戦いを見て分かった、奴は自分の自由な意志を貫くために戦っている。それを実感できるよう自分の命を守りながらな。我も死んで責任を取りはせぬ。生きて蘇生の術を成功させる!」
キラー・ザ・キルは自分の力を注ぎ込み、太鼓の英雄、暗黒鎧ザロストを復活させようとする。
不死デッド「こりゃあいいゾ、それだけエネルギーを使えば、お前が先に死ぬだけだゾ!」
悪夢騎士団も余りのエネルギーの消費に動揺する。
キラー・ザ・キル「いやもっとだ、もっとエネルギーを注ぐことで、初めて伝説に手が届く。悪夢騎士団に栄光あれ!」
そしてエネルギーを放出しきったキラー・ザ・キルは倒れ、彼の側から新たな闇の騎士が現れる。
暗黒鎧ザロスト「キラー・ザ・キルの思いは我に届いた。死を超えて蘇りし我がデス・ザ・ロストとなり、真の革命を見せよう!」
暗黒鎧ザロストはキラー・ザ・キルのような悪魔の眼と翼をもつドラゴンに変貌する。しかし彼の革命マークは瞼を背景とした特徴的なもの。彼はキラー・ザ・キルの力を与えられたことで、死から蘇ってすぐに、本来の革命ゼロを取り戻した。
デス・ザ・ロスト「ギャアアア!」
デス・ザ・ロストの咆哮が、改造の侵略者のひそむ森を吹き飛ばしていく。森の木々がほとんど倒れた跡地に、ディエンドを捕縛する改造(ボーグ)触腕男(テンタクルマン)の姿があった。
不死デッド「自分の命を捨てた馬鹿が、こんなとんでもない奴を呼ぶなんて…デッドゲリラ、撃ち落とすゾ!」
革命魔龍キル・ザ・ライブ「誰が命を捨てるといった」
キラー・ザ・キルの倒れた肉体が、新たな首長龍の姿であるキル・ザ・ライブとなって起き上がった。
不死デッド「お前、死んだんじゃなかったゾ!?」
キル・ザ・ライブ「我は生きて王を全うする。死を弄ぶお前には、王として裁きを下してやる」
不死デッド「デッドゲリラ、やっぱりこっちのムカつく死にぞこないを片付けるゾ!」
キル・ザ・ライブ「力を使いすぎたが、我の死者蘇生は健在だ。お前にふさわしい末路を用意してやる」
キル・ザ・ライブはS級不死(ゾンビ)デッドダラーを蘇生させる。
デッドダラー「Go to hell!」
不死デッド「このっ、ゾンビが俺様に逆らうんじゃないゾ!デッドゲリラ、撃ち殺すゾ!」
しかしデッドゲリラも振り返り、不死デッドを狙う。
キル・ザ・ライブ「デッドゲリラも、その生前の意識を蘇生させてやった。二人とも本心ではお前を憎んでいる。お前にとってゾンビは仲間ではなかったのだ」
不死デッド「そんな、すべてを腐った死体に変える俺様に逆らえるはずが…ぎゃああああ!」
2体のゾンビに不死デッドは押しつぶされた。あれでは形すら残らないだろう。
デッドダラー「Thanks, please kill me」
安らかな死を望むデッドダラーの懇願に、デッドゲリラも続けてうなずく。
キル・ザ・ライブ「お前たちも無念を晴らした今死ねば、ゾンビの肉体から解放されるはずだ。次に目覚めるとすれば、新しい生命にたどり着くはずだ」
2人のゾンビの来世を保証し、キル・ザ・ライブは術を解除、ゾンビは土と化し、生命の輪廻へと戻っていった。

森から触腕男(テンタクルマン)を焙り出したデス・ザ・ロストだが、触腕男はディエンドを盾に取る。ディエンド本人は気絶して動けない。
デス・ザ・ロスト「これでは奴を巻き込んでしまうか?」
動けないデス・ザ・ロストに、触腕が忍び寄る。ところが、触腕男の間合いに、悪夢騎士団が十数体出現する。気絶した海東の見ている悪夢、そこを通って出現したのだ。
暗黒鎧ギラン「海東よくやった、オレたちの王に活路を示してくれて」
暗黒鎧ヘルミッション「お前の悪夢ももう覚める時だ」
悪夢騎士団は触腕を切り払い、海東を救出、素早く退避する。触腕男は焦って、悪夢騎士団に触腕で追いすがる。
デス・ザ・ロスト「どこを見ている。ギャアアア!」
デス・ザ・ロストの革命ゼロ・破壊の咆哮が、敵を触腕ごとズタズタに引き裂いた。

海東「さて、君たちの中でも殊勲を上げたんだ。約束通り、禁断の封印について教えてもらおうか」
暗黒鎧ギラン「こいつときたら起きた途端に…」
暗黒鎧ヘルミッション「最後に誰が助けてやったと思っている」
キル・ザ・ライブ「我も隠していたわけではない。あの警告が我の知る限りの伝説だ」
デス・ザ・ロスト「それは、我が応えよう。我の時代なら、その伝説もまだ風化していなかった」
海東「まっ、君でもいいか。どんなお宝なんだい」
デス・ザ・ロスト「我の数代前に壁の雪山に封印されたのはドキンダムX、その力で世界を塗り替えてしまうため、今の世界を守ろうと封印を施した。塗り替えた世界は当然ドキンダムXが最も力を得られ、その眷属が跋扈する世界、世界を支配するには十分すぎる力だ」
海東「それがお宝の正体…」
デス・ザ・ロスト「もし、封印を解こうとするなら、それを異世界に持ち去ったところで意味がない、そこがドキンダムXの世界にされるだけだ。誰の手にも負えなかったからこそ、封印するしかなかったのだ」
海東「分かった、僕はそんな危険なだけの物、手を出さないでおくよ。侵略者は違うみたいだけどね」
キル・ザ・ライブ「何っ、まさか侵略者が封印を解こうとしているのか!」
そこへ、革命軍専用通信機に連絡が入る。水の革命軍から、侵略者の黒幕が、壁の雪山の封印を解きに行ったというのだ。
デス・ザ・ロスト「本当に封印が解かれたら、一巻の終わりだ。味方をできるだけ集めなくてはならない」
キル・ザ・ライブ「水の革命軍はほぼ壊滅状態らしい。すぐに壁の雪山に向かう。しかし、国境である壁の雪山も広いが、いったいどこで封印を解く気だ」
その時、通信機に革命軍とは別の者から連絡が入る。
原因不明「革命軍生き残りの諸君。わしは禁断の封印を解く者、原因不明だ。諸君は壁の雪山のどこを探すかで頭を悩ませているだろう。愚かな貴様らにヒントをやろう。最近火の国の国境に空いた大穴、その地点こそ壁の雪山が最も脆くなっている地点だ。禁断の力を手にすらわしらを止められるものなら止めてみるがいい」
それだけ言うと一方的に通信は切れた。革命軍の通信に割り込み、このメッセージを流してきたらしい。このメッセージは本来通信していた水の革命軍も聞いてるはずだ。
キル・ザ・ライブ「我らも火の国に向かう、火の国の、いや、すべての革命軍と一丸となって、暗黒史の再来を防ぐのだ!」
海東「乗りかかった船だ。僕も手伝おう。それにこういう危険な戦場には士もいそうだからね」
海東と闇の国の革命軍は、火の国に向かう。

そして、戦地となるであろう火の国の国境、通信を聞いて駆け付けた火の国の革命軍と士が見たのはレッドゾーンだった。レッドゾーンの周囲にはおびただしい数の改造(ボーグ)の侵略者の残骸が散らばっている。
ドギラゴン「もしかして、火の国を守ってくれてたのか?」
レッドゾーン「決闘に邪魔だから片付けただけだ。これでこの前の借りも返した」
士「お前も守るために戦う、そういう答えに気づいたんじゃないのか?」
レッドゾーン「違うな、俺は戦うために守っただけだ。テメエらもここに戦いに来たんだろ、さあ、決着の時だぜ!」
ドギラゴン「やはり戦わなければ認められないようだな
2016-05-22 10:16
通信によると闇の国でも革命ゼロが目覚めたそうだ。いずれ2体の革命ゼロもここへ来る。」革命ゼロ3体でレッドゾーンと戦い、答えを見つけるほかない。
士「原因不明とか言うやつは俺に任せろ。レッドゾーンが共に戦えるライダーか、それともチンピラに戻るか、答えを出せ」
ドギラゴン「レッドゾーン、俺たちのランド大陸が今大変なことになってるんだ。俺たちとともに戦おう!お前も侵略者の黒幕が憎くないはずがない!」
レッドゾーン「確かに仲間の仇は取るつもりだ。だが、俺の仲間は自由に生きろとも言っていた。俺よりも弱い奴に頼る気はねえ!テメエらは俺の復讐についてこられるか?」

雪山の頂上からその様子を観察する原因不明。原因不明は深海だろうと雪山だろうと、あらゆる状況でポッドの視界と音声を確保できている。
原因不明「面白い…邪魔者が集まってからまとめて消そうと思ったが、わしが手を下す前にどちらか消えるかもしれんな。あのライダーが死ねば最高の前祝いだ」
レッドゾーンと革命ゼロの決闘、そして封印解除と革命軍一掃を狙う禁断不明。ランド大陸に激震が走る。

~次回、仮面ライダーディケイド!~
レッドゾーン「俺が最強であること、それが俺の自由だ!」
ドギラゴン「力だけでは成し遂げられないこともある!」
ミラダンテ「力を振りかして自由を求めるだけじゃ、君の仇と同じだ!」
デス・ザ・ロスト「一時の力のためだけに、命を削るな!」

原因不明「ディケイド、貴様の破壊がわしの恨みをここまで強くした」

士「ようやく切り札が手に入ったか。こいつを乗りこなせるか、レッドゾーン?」

第5話:神速を超えろレッドゾーンMax!!

デュエルマスターズの世界で重要なエネルギーであるマナ。この小説の設定では、マナは空気、大地、海などに浸透して存在します。クリーチャーは呼吸と同時にマナを補給、呪文を使う時などは、一気に周囲のマナをかき集めます。つまりクリスタル・コマンド・ドラゴンはエラ呼吸が続かなかったから(ry)

ぶっちゃけ背景ストーリーでは水と自然の革命軍は活躍が少ないのですが、水は海帝の侵略者にマナを奪われたから、自然は侵略者の横行で故郷である壁の雪山を追われたから、と解釈しました。ピンチなのはどこも同じだけど、彼らは国じゃないので特にキツイ。

デス・ザ・ロストが数代前に封印されたドキンダムXを知ってるのも、補捉設定です。原典では特に知ってる様子もなくドキンダムXに封印されちゃったけど、こちらではその可能性もあるということで解説要員に。
ドギラゴンは原因不明と戦う動機のある者としてレッドゾーンと共闘したいものの、レッドゾーンからはまだ頼りにされてない状態。改造(ボーグ)の侵略者も自力で倒しちゃったし。レッドゾーンの強さを今度は革命軍が真っ向から上回ろうとします。

お楽しみいただけたでしょうか読了ありがとうございました。
2016-05-22 13:44
ここって感想も書いていいのかな?分かんないのでとりあえず書いちゃおう(笑)!

いや〜、面白かった。ディケイドは結構好きなライダー(最後がアレだったけど)なので、結構期待度高めに読んだんですが、それをさらに上回ってきました。
まず既存のキャラクターの設定。それぞれのキャラクターが原典を生かしつつ非常に上手く作られていて、まるで番組のノベライズを見ているようでした。ちなみに僕が凄いなと思ったのは奇天烈と不死デッドのセリフや性格設定。
そして何より、圧巻のオリジナルキャラクターですね。要所要所で登場して、物語の進行を助けるとともにオリジナリティーを出してます。これぞクロスオーバー小説の醍醐味!って言うものが味わえました。
今後も期待してます!
2016-05-22 17:17
とても面白いです。
既存のキャラの設定は元ネタの方の設定を取り入れつつ,更に魅力を引き立てながら,クロスオーバーの魅力の一つであるオリキャラもしっかりと設定が出来ておりとても素晴らしかったです。
その才能が羨ましいですww。
続きを期待しつつのんびりと待っておきます。
2016-05-30 21:19
ディケイドは結構好きなライダーで、その性質から結構クロスに参加させやすいイメージ。
その中でも、それぞれのキャラが立っていて面白いと思いました。
さて、流れを切るようで悪いですが、私もせっかくなのでストーリーを書いていきます。次の投稿で。
2016-05-30 23:39
はい、というわけで昔のオリカのストーリーを投稿します。

デュエル・マスターズ 革命編 大嘘話

海底都市・深層、研究者たちの都市。とある研究施設の一室に、2人の研究者が、フィッシュ達を前に話していた。

正体不明『…君には呆れたよ、オーマ・フィッシャー。奇抜な発想がウリの君が侵略ウイルスを使いたいなどと言い出すから、
どんな侵略者を作るのかとワクワクしていたのだが、まさかそんな魚どものために、とはなあ』
オーマ「なんとでも言うがいい。このフィッシュ達は、我々が生み出した侵略者の被害を受けた者たちだ。
私には君たちの計画の片棒を担いだものとして、この者達を大洋に送り出す責任があるのだよ、ギュウジン丸さん」
正体不明『バカバカしい、そんな雑魚どもの命など、ワタシ達が世界を支配するための必要経費じゃあないか。
君の道楽の結果、ワタシの最終侵略ウイルスの完成にまた一歩近づいたようだからいいがね。まあ、好きにやりたまえ』
そう言って、部屋を立ち去る正体不明の研究者。そして残された、オーマとフィッシュ達。

フィッシュの中の一体が、か細い声で語りかける。「…オーマさん、俺達、あんな奴にいいように言われて、悔しいっス…」
オーマは、優しく返した。「確かに、君たちはまだ弱いかもしれない。
でも、私はそんな君達に前に進んで欲しいんだ。ほら、この魚を見てご覧。」そう言って、図鑑を開き、ある魚を指差す。
オーマ「この魚は、止まると息が詰まって死んでしまうんだ。だからこそ、今日を生きるために、日々、必死に前に進んでいるんだよ。
そうして、彼らは強靭な体を得たんだ。前に進み続ければ、きっと強くなれるんだ。
私は、今横たわっている君達に、この魚のように常に前を向き続ける存在になってもらいたいんだよ」
「オーマさん…ううっ、俺、なります…必ず、前に進み続ける強い奴に…!」そのフィッシュは感動しているようだった。
水中なので泣いているかどうかは分からないけども。
「それは頼もしいね。さあ、始めようか」オーマはそう言うと、彼らに麻酔を施す。フィッシュの全員が眠った頃に、オーマは一人呟く。

「そうさ、前さえ向き続けていれば、きっと強くなれるんだ」外を見る。海には海賊たちや魚を模したサイバー・ウィルス海、
それに龍達が、海を我が物顔で泳いでいる。
「この海を支配するのは、侵略者でも、魚もどきでも龍でも無い、今こそフィッシュの時代だってことを証明してやるんだ…!」
野望に燃えるオーマ。彼がコンピュータにある言葉を打ち込み、あるプログラムを起動した。

           『起動コード《M・A・G・R・O・I・D》確認。これより、改造プログラムを起動します』

以上です。以前投稿したマグロイド(http://dmvault.ath.cx/forum/read.php?TID=33&p=789)の謎設定補完。多分続かない。
いやー、小説って書けないもんだ。gazerxxxさんすげえわ。
掲示板DM総合雑談板 ≫ スレッド : DMオリカスレ連動 オリジナルデュエルストーリースレ
  


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